boot system

モード: グローバルコンフィグモード
カテゴリー: 運用・管理 / システム


(config)# boot system {FILEPATH|backup FILEPATH}

(config)# no boot system [backup]


通常用またはバックアップ用ファームウェアのイメージファイルを指定する。
no形式で実行した場合は、通常用またはバックアップ用ファームウェアの指定を削除する(ファームウェアの指定がないと通常起動できなくなるので注意)。


パラメーター

FILEPATH 通常用ファームウェアのイメージファイルのパス。イメージファイルは、フラッシュメモリーまたはSD/SDHCカードのルートディレクトリー(flash:/またはcard:/)になくてはならない。また、拡張子は「.rel」でなくてはならない
backup FILEPATH バックアップ用ファームウェアのイメージファイルのパス。イメージファイルは、フラッシュメモリーのルートディレクトリー(flash:/)に置かなくてはならない。また、拡張子は「.rel」でなくてはならない。本パラメーターで指定したバックアップ用ファームウェアは、通常用ファームウェアをロードできなかった場合に使用される


使用例

■ フラッシュメモリー上のx610-5.4.7-0.2.relを通常用ファームウェアに指定する。これにより、次回起動時からこのイメージファイルがロードされるようになる。

awplus(config)# boot system flash:/x610-5.4.7-0.2.rel

■ SDカード上のx610-5.4.7-0.2.relを通常用ファームウェアに指定する。これにより、次回起動時からこのイメージファイルがロードされるようになる。
awplus(config)# boot system card:/x610-5.4.7-0.2.rel
Note
5.4.7-0.2は説明上使用している架空のファームウェア。5.4.7-0.1リリース時点では実際にはリリースされていないため注意。


注意・補足事項

■ イメージファイルの設定は、本コマンド実行時にシステムファイルに保存されるため、copyコマンドやwrite fileコマンド、write memoryコマンドなどでコンフィグに保存する必要はない。

■ SD/SDHCカード上のイメージファイルを指定するには、ブートローダーのバージョンが1.1.6以降である必要がある。

■ SD/SDHCカード上のイメージファイルを起動用ファームウェアに指定するには、あらかじめフラッシュメモリー上のイメージファイルをバックアップ用ファームウェアとして設定しておく必要がある。

■ 弊社販売品のSD/SDHCカードの他に、SanDisk社製のSD 2GBおよびSDHC 32GBについて動作確認を行っています。 SanDisk社製のSD/SDHCカードを使用する場合は、お客様の使用環境で事前に検証を行った上で導入してください。なお、弊社での動作確認にはスピードクラス CLASS 4のSD/SDHCカードを使用していますが、これはCLASS 4の転送速度を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。

■ 本コマンドは、複数ノードを対象とするワーキングセットプロンプト(atmf working-set)では実行できない(下記メッセージが出てエラーになる)。1台のノードだけを対象とするワーキングセットプロンプトか、ローカルプロンプトから実行すること。

% Working set must contain only single node for this command

■ 次の通常起動時にロードされる通常用ファームウェアのイメージファイルがSD/SDHCカード上にある状態でVCSグループに加入し、そのファームウェアがVCSマスターのものと異なると、次の緊急起動時にロードされるバックアップ用ファームウェアのイメージファイルが、SD/SDHCカードではなくフラッシュメモリーにあるものとして指定されてしまう。


コマンドツリー

configure terminal (特権EXECモード)
    |
    +- boot system(グローバルコンフィグモード)


関連コマンド

dir(特権EXECモード)
reboot(特権EXECモード)
reload(特権EXECモード)
show boot(特権EXECモード)
show system(非特権EXECモード)



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