boot system

モード: グローバルコンフィグモード
カテゴリー: 運用・管理 / システム


(config)# boot system {FILEPATH|backup FILEPATH}

(config)# no boot system [backup]


通常用またはバックアップ用ファームウェアのイメージファイルを指定する。
no形式で実行した場合は、通常用またはバックアップ用ファームウェアの指定を削除する(ファームウェアの指定がないと通常起動できなくなるので注意)。


パラメーター

FILEPATH 通常用ファームウェアのイメージファイルのパス。イメージファイルは、フラッシュメモリーまたはSDHCカードのルートディレクトリー(flash:/、card:/)になくてはならない。また、拡張子は「.rel」でなくてはならない
backup FILEPATH バックアップ用ファームウェアのイメージファイルのパス。イメージファイルは、フラッシュメモリーのルートディレクトリー(flash:/)に置かなくてはならない。また、拡張子は「.rel」でなくてはならない。本パラメーターで指定したバックアップ用ファームウェアは、通常用ファームウェアをロードできなかった場合に使用される


使用例

■ フラッシュメモリー上のAR4050S-5.4.9-1.2.relを通常用ファームウェアに指定する。これにより、次回起動時からこのイメージファイルがロードされるようになる。

awplus(config)# boot system flash:/AR4050S-5.4.9-1.2.rel

■ SDHCカード上のAR4050S-5.4.9-1.2.relを通常用ファームウェアに指定する。これにより、次回起動時からこのイメージファイルがロードされるようになる。
awplus(config)# boot system card:/AR4050S-5.4.9-1.2.rel
Note
5.4.9-1.2は説明上使用している架空のファームウェア。5.4.9-1.1リリース時点では実際にはリリースされていないため注意。


注意・補足事項

■ ブートローダーのバージョンが5.0.5よりも古い場合は、外部メディア(SDHCカード、USBメモリー)からの起動ができないため、必要に応じてブートローダーをバージョンアップしてください。ブートローダーのバージョンはshow systemコマンドの「Bootloader version」欄で確認可能です。なお、ブートローダーのバージョンアップにつきましては弊社窓口までご連絡ください。

■ AT-AR2050VはSDHCカードスロットを備えていない。

■ イメージファイルの設定は、本コマンド実行時にシステムファイルに保存されるため、copyコマンドやwrite fileコマンド、write memoryコマンドなどでコンフィグに保存する必要はない。

■ SDHCカード上のイメージファイルを起動用ファームウェアに指定するには、あらかじめフラッシュメモリー上のイメージファイルをバックアップ用ファームウェアとして設定しておく必要がある。

■ 弊社販売品のSDHCカードの他に、SanDisk社製のSDHC 32GBについて動作確認を行っています。 SanDisk社製のSDHCカードを使用する場合は、お客様の使用環境で事前に検証を行った上で導入してください。なお、弊社での動作確認にはスピードクラス CLASS 4のSDHCカードを使用していますが、これはCLASS 4の転送速度を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。

■ 本コマンドは、複数ノードを対象とするワーキングセットプロンプト(atmf working-set)では実行できない(下記メッセージが出てエラーになる)。1台のノードだけを対象とするワーキングセットプロンプトか、ローカルプロンプトから実行すること。

% Working set must contain only single node for this command


コマンドツリー

configure terminal (特権EXECモード)
    |
    +- boot system(グローバルコンフィグモード)

関連コマンド

dir(特権EXECモード)
reboot(特権EXECモード)
reload(特権EXECモード)
show boot(特権EXECモード)
show system(非特権EXECモード)



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