edit

モード: 特権EXECモード
カテゴリー: 運用・管理 / ファイル操作


# edit [FILEPATH]


内蔵フルスクリーンテキストエディターを起動する。

変更内容を破棄して終了はCtrl/C、保存して終了はCtrl/K, Ctrl/X。別名で保存はCtrl/K, Ctrl/D。詳細なキーバインドは別表およびオンラインヘルプ(Ctrl/K, Ctrl/H)を参照のこと。


パラメーター

FILEPATH 編集対象ファイルのパス。リモートホスト上のファイルをURLで指定することも可能(URLの詳細についてはcopyコマンドのREMOTESRCパラメーターの説明を参照)。指定するファイルはテキスト形式のものでなくてはならない。省略時は無名ファイルに対する編集となる


使用例

■ カレントディレクトリーにあるファイルbasic.cfgを編集する。

awplus# edit basic.cfg

■ SSHサーバーhiyoko.example.com上のファイルtmp/remote.txtをダウンロードし、テキストエディターで編集する。転送プロトコルにはSSHのサブアプリケーションであるSCP(Secure CoPy)を使用し、ユーザー名zeinでログインする。
awplus# edit scp://zein@hiyoko.example.com/tmp/remote.txt
zein@hiyoko.example.com's password:XXXXXXXX ↓ (実際には表示されません)

なお、この場合はダウンロードしたコピーをローカルで編集するだけであり、編集結果を直接元のリモートファイルに書き戻すことはできない。編集後はいったんローカルファイルとして保存し、必要ならcopyコマンドなどを用いてリモートファイルに上書きコピーすること。


注意・補足事項

■ リモートホストをIPアドレスではなくドメイン名で指定するためには、あらかじめip name-serverコマンドでDNSサーバーの設定をしておき(初期状態では未設定)、ip domain-lookupコマンドでDNSへの問い合わせ機能を有効にしておく必要がある(初期状態で有効)。

■ 本コマンドは、複数ノードを対象とするワーキングセットプロンプト(atmf working-set)では実行できない(下記メッセージが出てエラーになる)。1台のノードだけを対象とするワーキングセットプロンプトか、ローカルプロンプトから実行すること。

% Working set must contain only single node for this command

表 1:エディターのおもなキーバインド
凡例
Ctrl/△ 「Ctrl」キーを押しながら△キーを押す。たとえば「Ctrl/E」は、「Ctrl」キーを押しながら「E」キーを押すことを意味する。
Ctrl/△, Ctrl/○ 「Ctrl/△」、「Ctrl/○」の順に押す。「Ctrl」キーは押したままでもかまわない。たとえば「Ctrl/K, Ctrl/X」は、「Ctrl/K」、「Ctrl/X」の順に押すことを意味する。
オンラインヘルプ
Ctrl/K, Ctrl/H エディターのオンラインヘルプを表示。画面が上下2つに分割され、上半分にヘルプが、下半分に編集中のファイルが表示される。ファイルの編集は継続できる。ヘルプ画面は数ページにわたるので、次ページを見たいときはEsc, .(エスケープキーを押して離し、次に「.」、すなわち、ピリオドまたはドットを押す)、前のページを見たいときはEsc, ,(エスケープキーを押して離し、次に「,」、すなわち、カンマを押す)を押す。また、ヘルプを閉じたいときは、もう一度Ctrl/K, Ctrl/Hを入力する
開く・保存・終了
Ctrl/K, Ctrl/E ファイルを開く。画面最下部に「Name of file to edit (^C to abort):」と表示されるので、編集したいファイルのパスを入力して「Enter」キーを押す。開くのをやめるときは「Ctrl/C」を入力する
Ctrl/K, Ctrl/X 変更を保存して終了。変更点がないときはその旨を表示してすぐに終了する。変更点があるときは、画面最下部に「Name of file to save (^C to abort):」と表示されるので、表示されているファイル名で保存してよいときは「Enter」キーを押す。別のファイル名で保存したいときは、表示されているファイル名を修正して「Enter」キーを押す。保存・終了をとりやめるときは「Ctrl/C」を入力する
Ctrl/K, Ctrl/D 別名で保存。画面最下部に「Name of file to save (^C to abort):」と表示されるので、表示されているファイル名で保存してよいときは「Enter」キーを押す。別のファイル名で保存したいときは、表示されているファイル名を修正して「Enter」キーを押す。保存・終了をとりやめるときは「Ctrl/C」を入力する
Ctrl/C 変更を破棄して終了。変更点がないときはその旨を表示してすぐに終了する。変更点があるときは、画面最下部に「Lose changes to this file (y,n,^C)?」と表示されるので、変更を破棄して終了するときは「Y」を、編集に戻りたいときは「N」か「Ctrl/C」を入力する
カーソル移動
Ctrl/Pまたは↑ 1行上に移動
Ctrl/Nまたは↓ 1行下に移動
Ctrl/Fまたは→ 1文字右に移動
Ctrl/Bまたは← 1文字左に移動
Ctrl/K, Ctrl/U ファイル先頭に移動
Ctrl/K, Ctrl/V ファイルの末尾に移動
Ctrl/A 行頭に移動
Ctrl/E 行末に移動
Ctrl/U 1画面上に移動
Ctrl/V 1画面下に移動
Ctrl/K, Ctrl/L 指定行に移動。画面最下部に「Go to line (^C to abort):」と表示されるので、行番号を入力して「Enter」キーを押すと指定した行に移動する。移動をとりやめるときは「Ctrl/C」を入力する
Ctrl/X 1単語右に移動
Ctrl/Z 1単語左に移動
削除
Ctrl/HまたはBackspace カーソルの左にある文字を削除
Ctrl/D カーソル位置の文字を削除(Telnetログイン時にCtrl/Dを押すとセッションが終了させられてしまうので注意)
Ctrl/Y 現在行を削除
Ctrl/W 次の1単語を削除
Ctrl/O 前の1単語を削除
Ctrl/J カーソル位置から行末までを削除(改行文字は残る)。行末でCtrl/Jを押した場合は、改行文字を削除して現在行と次行を連結する
ブロック編集
Ctrl/K, Ctrl/B ブロックマークを開始
Ctrl/K, Ctrl/K ブロックマークを終了
Ctrl/K, Ctrl/C カーソル位置にブロックを複製
Ctrl/K, Ctrl/M カーソル位置にブロックを移動
Ctrl/K, Ctrl/Y ブロックを消去
検索
Ctrl/K, Ctrl/F 検索
Ctrl/L 次を検索


関連コマンド

copy(特権EXECモード)
dir(特権EXECモード)
ip domain-lookup(グローバルコンフィグモード)
ip name-server(グローバルコンフィグモード)
show file(特権EXECモード)



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