運用・管理 / スクリプト


基本設定


スクリプト機能は、あらかじめファイルに記述された一連のコマンドを一括して実行する機能です。スクリプトは頻繁に行う一連の処理をまとめてシェルスクリプト/バッチファイル的な使い方をしたり、トリガー機能と組み合わせてイベント発生時に何らかの処理を自動実行させたりと、工夫次第でさまざまな用途が考えられる便利な機能です。

スクリプトファイルは拡張子.scpを持つテキストファイルで、内容はCLIコマンドを列挙したテキストファイルです。基本的には、「運用・管理」の「コンフィグレーション」で解説しているコンフィグファイルと同じ形式ですが、スクリプトの実行開始時は非特権EXECモードにいるものと仮定される点が異なります。

基本設定

■ スクリプトファイルを作成するには、次の方法があります。

Note
スクリプトファイルの改行コードは「LF」にしてください。Windows環境で一般的な改行コードが「CR+LF」のスクリプトファイルは正しく実行できないので、本製品に転送する前に「LF」に変換しておいてください。内蔵エディター(editコマンド)で作成したファイルの改行コードは自動的に「LF」になります。

■ スクリプト中では実行したいCLIコマンドを列挙します。スクリプトの実行開始時は非特権EXECモードにいるものと仮定されるため、通常はスクリプトの先頭にenableコマンドとconfigure terminalコマンドを置いて、次のように書きます。
enable
configure terminal
interface port1.0.3
shutdown
interface port1.0.4
no shutdown

■ スクリプト中での使用を想定したコマンドとして、echoコマンドとwaitコマンドがあります。echoコマンドは指定した文字列を表示し、waitコマンドは指定した秒数だけ待機します。
enable
echo Script begins.
show clock
wait 5
show clock
echo Script ends.

■ スクリプトは次のときに実行されます。

■ スクリプト内の各行を実行するときは、一行実行するごとに短いウェイトが入ります。これは、スクリプトの実行がシステム本来の動作に与える影響を少なくするためです。

activateコマンドで実行した場合、スクリプトが出力した文字列は通常端末画面に出力されます。


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