ppp ipcp dns

モード: インターフェースモード
カテゴリー: PPP / 一般設定


(config-if)# ppp ipcp dns {request|required|reject}

(config-if)# no ppp ipcp dns


対象PPPインターフェースにおいて、IPCPネゴシエーションで接続相手からDNSサーバーアドレスを取得するかどうかを設定する。
no形式で実行した場合は初期設定に戻る。
初期設定はreject(接続相手にDNSサーバーアドレスを要求せず、接続相手からDNSサーバーアドレスを受け取ってもそれを使用しない)。


パラメーター

request 接続相手にDNSサーバーアドレスを要求し、DNSサーバーアドレスを受け取った場合はそれを使用する
required 接続相手にDNSサーバーアドレスを要求し、DNSサーバーアドレスを取得できなかった場合はPPP接続を切断する
reject 接続相手にDNSサーバーアドレスを要求しない。また、接続相手からDNSサーバーアドレスを受け取ってもそれを使用しない。初期設定


使用例

■ ppp0インターフェースにおいて、接続相手にDNSサーバーアドレスを要求するよう設定する。

awplus(config)# interface ppp0
awplus(config-if)# ppp ipcp dns request

■ ppp0インターフェースにおいて、接続相手にDNSサーバーアドレスを要求し、取得できなかった場合はPPP接続を切断するよう設定する。
awplus(config)# interface ppp0
awplus(config-if)# ppp ipcp dns required

■ ppp0インターフェースにおいて、接続相手からDNSサーバーアドレスを取得しないよう設定する。
awplus(config)# interface ppp0
awplus(config-if)# ppp ipcp dns reject
rejectは初期設定なので、次のようにno形式で実行しても同じ。
awplus(config)# interface ppp0
awplus(config-if)# no ppp ipcp dns


注意・補足事項

■ 本コマンドはPPPインターフェース(pppX)でのみ有効。

■ IPCPネゴシエーションで取得したDNSサーバーアドレスは、「DNSサーバーリスト」(show ip name-serverコマンド)内において、ip name-serverコマンドで手動設定したDNSサーバーアドレスよりも前の位置に追加され、優先的に使用される。DHCP(ip address dhcpコマンド)とIPCPの両方が有効な場合は、先に学習したほうが優先される。なお、ip name-server preferred-orderコマンドを使用すれば、手動設定したDNSサーバーを動的学習したDNSサーバーより優先的に使用させる設定も可能。

■ 本コマンドをno形式で実行すると、ppp ipcp dns suffix-listコマンドの設定も削除される。


コマンドツリー

interface (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- ppp ipcp dns(インターフェースモード)

関連コマンド

encapsulation ppp(インターフェースモード)
ip address negotiated(インターフェースモード)
ip dns forwarding(グローバルコンフィグモード)
ip domain-lookup(グローバルコンフィグモード)
ip name-server(グローバルコンフィグモード)
ip name-server preferred-order(グローバルコンフィグモード)
ppp ipcp dns suffix-list(インターフェースモード)
show ip name-server(非特権EXECモード)



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