show ip route database

モード: 非特権EXECモード
カテゴリー: IP / 経路制御


> show ip route database [TYPE]


IP経路表(RIB: Routing Information Base)を表示する。

IP経路表(RIB)は、IP転送表(FIB: Forwarding Information Base)のもとになるデータベース。RIB内に同一宛先への経路が複数存在している場合は、最適経路だけがFIBに登録される。FIBを表示させるにはshow ip routeコマンドを使う。


パラメーター

TYPE 表示する経路を絞り込むときに指定する。次の値を指定できる
connected インターフェース経路(直結経路)だけを表示する
static スタティック経路だけを表示する


使用例

awplus> show ip route database
Codes: C - connected, S - static
       > - selected route, * - FIB route, p - stale info

C    *> 172.16.10.0/24 is directly connected, vlan1
C    *> 172.21.10.0/24 is directly connected, eth1
S    *> 192.168.30.0/24 [1/0] via 172.16.10.100, vlan1

■ 各行の先頭に表示される「C」、「S」のような記号は、経路種別(経路の学習元)を示す。サポートしている経路種別には以下のものがある。

表 1:経路種別を表す記号
記号
経路種別
C インターフェース経路(直結経路)
S スタティック経路

また、宛先プレフィックスの前に表示される「*>」のような記号は、各経路の属性フラグを示す。それぞれの意味は次のとおり。

表 2:経路エントリーの属性フラグ
記号
属性フラグ
* FIB経路フラグ。該当経路がIP転送表(FIB:Forwarding Information Base)にも登録されていることを示す。「*」の付く経路には必ず次項の「>」が付くが、その逆は必ずしも真ではない
> 最適経路フラグ。該当経路がRIB内における該当プレフィックス宛ての最適経路であることを示す。

■ インターフェース経路(記号:C)の表示項目は次のとおり。
C    *> 172.16.10.0/24 is directly connected, vlan1

表 3:インターフェース経路の表示項目
C Connected route、すなわち、インターフェース直結経路であることを示す
*> 経路属性フラグ。詳細は別表を参照のこと。インターフェース経路はつねに最適経路であり(>)、FIBにも登録される(*)
172.16.10.0/24 宛先プレフィックス(ネットワークアドレス/プレフィックス長)
is directly connected 「C」の繰り返し。直結経路であることを示す
vlan1 ネクストホップインターフェース(出力インターフェース)

■ スタティック経路(記号:S)の表示項目は次のとおり。
S    *> 192.168.30.0/24 [1/0] via 172.16.10.100, vlan1

表 4:スタティック経路の表示項目
S Static route、すなわち、スタティック経路であることを示す
*> 経路属性フラグ。詳細は別表を参照のこと
192.168.30.0/24 宛先プレフィックス(ネットワークアドレス/プレフィックス長)
[1/0] 管理距離/メトリック。スタティック経路の管理距離は特に指定しないかぎり1となる。メトリックはスタティック経路では意味を持たないのでつねに0と表示される
via 172.16.10.100 ネクストホップアドレス(転送先IPアドレス)
vlan1 ネクストホップインターフェース(出力インターフェース)


注意・補足事項

■ インターフェースがダウンしている場合、該当するインターフェース経路は表示されない。


関連コマンド

ip address dhcp(インターフェースモード)
ip address(インターフェースモード)
ip route(グローバルコンフィグモード)
show ip route(非特権EXECモード)
show ip route summary(非特権EXECモード)



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