L2スイッチング / BFD


基本設定
スイッチAの設定
スイッチBの設定


BFD(Bi-directional Forwarding Detection)は、イーサネットネットワーク上の任意の2点間における障害(パケットが適切に送受信されているか)を検知する機能です。
任意のスイッチポート2点でBFDを有効にすることで、BFDパケットを送受信し、BFDパケットが一定時間受信できない場合に障害とみなします。
BFDの設定は、bfd ethernet-modeコマンドで行います。


隣接ノード間にL2スイッチなどが介在して隣接ノードの障害が伝わらないときに有効な機能です。
レイヤー2冗長プロトコル(STP/RSTP/MSTP、EPSR、G.8032)と併用することで、接続の復旧が可能になります。

Note
BFDは、コントロールファブリックカードAT-SBx81CFC960搭載時のみ使用可能です。
Note
BFDは、x3100シリーズとx8100シリーズ、もしくは、x8100シリーズ同士でのみ使用可能です。
Note
LAGインターフェースではBFDを有効にはできません。
Note
BFDと連携可能な機能は以下です。
Note
BFDが有効なポートで障害を検出しても、show interfaceコマンドによる障害の確認はできません。BFDに関する確認はshow bfdコマンドで行ってください。

基本設定

次に、BFDの設定例を示します。

ここでは、下の図のように、RSTPが有効なスイッチAとスイッチB間でBFD機能を有効にする設定を説明します。

スイッチAの設定

1. スイッチAのポート1.1.1にBFDを設定する。
awplus> enable
awplus# configure terminal
awplus(config)# interface port1.1.1
awplus(config-if)# bfd ethernet-mode interval 50 multiplier 3

2. スイッチAのポート1.1.2にBFDを設定する。
awplus> enable
awplus# configure terminal
awplus(config)# interface port1.1.2
awplus(config-if)# bfd ethernet-mode interval 50 multiplier 3

スイッチBの設定

1. スイッチBのポート1.1.1にBFDを設定する。
awplus> enable
awplus# configure terminal
awplus(config)# interface port1.1.1
awplus(config-if)# bfd ethernet-mode interval 50 multiplier 3

2. スイッチBのポート1.1.2にBFDを設定する。
awplus> enable
awplus# configure terminal
awplus(config)# interface port1.1.2
awplus(config-if)# bfd ethernet-mode interval 50 multiplier 3

設定は以上です。

これにより、スイッチAとスイッチB間でBFDによる障害検出が可能になります。

下記の図のように、スイッチAのポート1.1.1とスイッチBのポート1.1.1間に障害が発生した場合に、ルートを切り替えることによって復旧が可能になります。


各スイッチに設定されたBFDの内容を表示するには、show bfdコマンドを実行します。
各スイッチのBFD有効ポートごとにBFDの内容を表示するには、show bfd interfaceコマンドを実行します。
Note
BFDが有効なポートで障害を検出しても、show interfaceコマンドによる障害の確認はできません。BFDに関する確認はshow bfdコマンドで行ってください。


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