wrr-queue weight

モード: インターフェースモード
カテゴリー: トラフィック制御 / Quality of Service


(config-if)# wrr-queue weight <1-15> queues QUEUELIST


対象スイッチポートの指定した送信キューでWRR(重み付きラウンドロビン)スケジューリングを使用するよう設定する。

WRRを使用するよう設定されたキューの間では、各キューの重み付け(weight)に基づきラウンドロビンでパケットが送信される。


パラメーター

<1-15> WRRスケジューリングにおける送信キューの重み付け値。WRRを使う送信キュー間における該当キューからの送信比率(パケット数ではなくデータ量)を指定する。たとえば、WRRを利用する2つのキューがそれぞれweight 1、weight 4の重み付け値を持つ場合、前者から1単位のデータを送信する間に後者からは4単位のデータが送信される
queues QUEUELIST := queues {<0-3> & <0-3> & <0-3> & <0-3>}
送信キュー番号のリスト。スペース区切りで複数指定が可能


使用例

■ ポート1.0.13に対し、すべての送信キューでWRRスケジューリングを用いるよう設定する。各キューからの送信比率は、上位キューから10:5:2:1 とする。

awplus(config)# interface port1.0.13
awplus(config-if)# wrr-queue weight 10 queues 3
awplus(config-if)# wrr-queue weight 5 queues 2
awplus(config-if)# wrr-queue weight 2 queues 1
awplus(config-if)# wrr-queue weight 1 queues 0


注意・補足事項

■ 本コマンドを実行するには、あらかじめQoS機能を有効にしておく必要がある(mls qos enableコマンド)。

■ 本製品のPQ/WRRはシステム全体で動作するため、設定はインターフェース単位で行えるが、ポートのキューごとにPQ/WRRを分けることはできず、すべてのポート、すべてのキューは同じスケジューリング方式で動作する。

■ どこかひとつのインターフェースのキューに設定を行うと、すべてのポートに同一設定が上書き適用され、ランニングコンフィグ(show running-configコマンド)上では設定を行ったポートにのみWRR設定が表示されるが、show mls qos interfaceコマンドから各ポートの設定が同一であることを確認できる。

■ WRRからPQへ変更させたい場合は、すべてのキューでPQを使用するようpriority-queueコマンドにて設定すること。


コマンドツリー

interface (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- wrr-queue weight(インターフェースモード)

関連コマンド

mls qos enable(グローバルコンフィグモード)
priority-queue(インターフェースモード)
show mls qos interface(非特権EXECモード)



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