[index] AT-MCF2000 コマンドリファレンス

SNMP / 概要


  - 基本設定
  - その他

本製品は、ネットワーク管理プロトコルSNMP(Simple Network Management Protocol)のバージョン1(SNMPv1)とバージョン2c(SNMPv2c)に対応しています。

本製品は初期設定で読み出し権限のみを持つコミュニティーとして「public」、書き込み権限を持つコミュニティーとして「private」、トラップ送信用コミュニティーとして「public」が設定されています。3種類のコミュニティーにはそれぞれ別の名前を設定することができます。

基本設定

ここでは、SNMP機能を利用するために必要な最小限の設定を紹介します。以下の例では、IPの設定は終わっているものとします。IPの設定については、「IP」/「概要」をご覧ください。

この設定例では、次の表で示す内容で本製品のSNMP機能を設定します。

表 1
SNMPコミュニティー(読み出しのみ) viewers
SNMPトラップ送信用コミュニティー trap-viewers
SNMPトラップの送信先ホストのIPアドレス 192.168.11.5


    1.SNMP SETコマンドで、SNMPコミュニティーを設定します。ここでは、読み出し用コミュニティーに「viewers」を、トラップ送信用のコミュニティーに「trap-viewers」を指定します。

    # SNMP SET GET-COMMUNITY=viewers TRAP-COMMUNITY=trap-viewers
    


    Note - コミュニティー名は大文字と小文字を区別するのでご注意ください。

    Note - コミュニティー名はSNMPにおいてパスワードのような役割を果たしますので注意が必要です。書き込み権限のあるコミュニティーのコミュニティー名を使用して、本製品の設定を外部から変更されてしまう可能性があります。

    Note - 多くのネットワーク機器やSNMPマネージャーソフトには、慣例として初期値として読み出し権限のみを持つコミュニティーとして「public」が、書き込み権限を持つコミュニティーとして「private」が設定されています。

    2.SNMPトラップの送信先ホストを追加します。トラップはここで指定したホストにのみ送信されます。

    # SNMP SET MGRIP1=192.168.11.5
    


基本設定は以上です。

これにより、SNMPマネージャーから本製品のMIB情報を取得できるようになります。また、本製品からのSNMPトラップがトラップホスト(192.168.11.5)に送信されるようになります。

Note - 本製品はSNMPオペレーションをすべてのホストに開放しています。ただし、SNMPトラップは指定した送信先ホストにだけ送信します。

その他

■ トラップホストを追加するには、SNMP SETコマンドを使います。ホストは最大4個まで設定可能です。次の例では2番目と3番目のトラップホストに「192.168.11.10」、「192.168.11.15」を追加しています。

# SNMP SET MGRIP2=192.168.11.10 MGRIP3=192.168.11.15


■ 書き込み権限を持つコミュニティーを設定するには、 SNMP SETコマンドのSET-COMMUNITYパラメーターにコミュニティー名を指定します。

# SNMP SET SET-COMMUNITY=admins


■ SNMPの設定情報はSNMP SHOWコマンドで確認します。

# SNMP SHOW
SNMP Information:
        Get Community............ viewers
        Set Community............ admins
        TrapCommunity............ trap-viewers
        TrapVersion.............. v2c

        Manager 1 IP address..... 192.168.11.5
        Manager 2 IP address..... 192.168.11.10
        Manager 3 IP address..... 192.168.11.15
        Manager 4 IP address..... 0.0.0.0


■ 本製品のホスト名(system.sysName.0)はSYSTEM SET HOSTNAMEコマンドで設定します。

# SYSTEM SET HOSTNAME=MCF2000 


■ 本製品の設置場所(system.sysLocation.0)はSYSTEM SET LOCATIONコマンドで設定します。

# SYSTEM SET LOCATION="Bldg 3, Floor 10"


■ 本製品の管理責任者(system.sysContact.0)はSYSTEM SET CONTACTコマンドで設定します。

# SYSTEM SET CONTACT="MCF Admin"


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