インストールの準備 / インストールの準備
AVM EXで管理するすべてのデバイスと、AVM EXをインストールするサーバーの時刻が一致するように設定してください。
閲覧環境のWebブラウザーにて、AT-Vista Manager EXのIPアドレスもしくはドメイン名からのJavaScriptが実行できるように設定を行ってください。
AVM EXの通信は、プロキシーサーバーを経由しないでください。
AMFデバイスや無線AP、閲覧環境のコンピューターとの通信がプロキシーサーバーを経由すると、AVM EXの動作に影響を与える場合があります。
(例)
・AMFデバイスや無線APが正常にもかかわらず、重大(赤色)で表示される
・デバイスWeb GUIが表示されない(白紙のページが表示される)
・AWCプラグイン、SNMPプラグインが登録できない
通信の詳細は、「概要」/「動作環境」の「使用するポート・プロトコル」をご覧ください。
サーバーPCの準備
タイムゾーンの設定
OSのタイムゾーンを「(UTC09:00) 大阪、札幌、東京」に設定します。
- Windowsのスタートメニューから「設定」を開きます。
- 「時刻と言語」を開きます。
- 「タイムゾーン」を「(UTC09:00) 大阪、札幌、東京」に設定します。
ディスクのクリーンアップタスクの無効化
Windows 10、Windows Server 2016、Windows Server 2019にインストールする場合は、WindowsのSilentCleanupタスクにより一時ファイルが削除されないよう、以下の設定を行ってください。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。
- 以下のコマンドを実行し、クリーンアップ設定を行います。
※/sageset はクリーンアップ設定を行うオプションで、0~65535の保存番号を指定します(上記の例では2番)。
- 手順2の後、「ディスク クリーンアップの設定」画面が表示されたら、削除されるファイルから「一時ファイル」のチェックを外し、「OK」をクリックします。
- Windowsのアプリメニューから「Windows システムツール」→「管理ツール」→「タスク スケジューラー」を開きます。
- 「タスク スケジューラー」ウィンドウの左ペインの「タスク スケジューラ ライブラリ」から、「Microsoft」→「Windows」→「DiskCleanup」の順に選択します。
- 画面中央のペインに表示される「SilentCleanup タスク」を選択し、右クリックします。
- ポップアップメニューから「プロパティ」をクリックします。
- 「SilentCleanup のプロパティ」ダイアログの「操作」タブを選択し、「編集」ボタンをクリックします。
- 「引数の追加」欄に、手順1で用意したクリーンアップ設定を以下のように指定し、「OK」ボタンをクリックします。
/autoclean /sagerun:2 /d %systemdrive% ↓
※/sagerun は指定した設定番号(上記の例では2番)を使用してcleanmgrを実行するオプションです。
本設定はWindows 10、Windows Server 2016、Windows Server 2019のFeature Update(大型アップデート)が実施されると設定内容が消去される場合がありますので、Feature Update実施後は本設定を再度行ってください。
省電力設定の無効化
AMF機器や無線AP、SNMPエージェントなどからの情報を収集するため、自動スリープなどの省電力設定は無効にする必要があります。
手動でのスリープ状態や休止状態などの省電力状態への移行も未サポートとなりますので、実施しないでください。
- Windowsのスタートメニューから「設定」を開きます。
- 「システム」を開きます。
- 「電源とスリープ」を選択し、「関連設定」の「電源の追加設定」をクリックします。
「電源オプション」ダイアログが表示されます。
- 現在適用されているプランの「プラン設定の変更」をクリックします。
- 「詳細な電源設定の変更」をクリックします。
- 「ハードディスク」の「次の時間が経過後ハードディスクの電源を切る」を「0(分)」に設定します。
- 「スリープ」以下に次の設定項目がある場合は、両方とも「なし」に設定します。
- 次の時間が経過後スリープする
- 次の時間が経過後休止状態にする
ストレージセンサー機能の無効化
Windows 10にインストールする場合は、ストレージセンサー機能によりAVM EXのシステムが使用する一時ファイルが削除されないように、以下の設定を行ってください。
- Windowsのスタートメニューから「設定」を開きます。
- 「システム」を開きます。
- 「記憶域」を選択し、「ストレージセンサー」をオフにします。
.NET Frameworkのインストール
AWCプラグインまたはSNMPプラグインを使用する場合は.NET Framework 4.8(またはそれ以降のバージョン)のインストールを行ってください。
- Microsoft社のWebサイト(https://learn.microsoft.com/ja-jp/dotnet/framework/install/)を開きます。
- 「サポートされているWindowsバージョン」から、サーバーPCで使用しているOSに当てはまるものリンクをクリックします。
- 「.NET Framework 4.8のダウンロード」をクリックします。
- 「Download .NET Framework 4.8」ページにて、RuntimeまたはDeveloper Packをダウンロードします。
- ダウンロードしたインストーラーを起動し、画面の手順に従ってインストールしてください。
■ 確認
.NET Frameworkのバージョンを確認する際は、以下のサイト(https://docs.microsoft.com/ja-jp/dotnet/framework/migration-guide/how-to-determine-which-versions-are-installed)をご参照ください。
代表として、コマンドプロンプトを使用して、必要なバージョンの.NET Frameworkがインストールされているか確認する方法を次に記します。
- コマンドプロンプトを起動します。
- 以下のコマンドを実行し、インストールされている.NET FrameworkのRelease値を確認します。
reg query "HKLM\SOFTWARE\MICROSOFT\NET Framework Setup\NDP\v4\Full" /v Release ↓
- 表示される16進数の戻り値を確認します。戻り値の一例を次に示します。
Release REG_DWORD 0x80eb1
16進数の5桁目が「8」以上の場合は、.NET Frameworkのバージョンが4.8またはそれ以降であることを表します。
16進数の5桁目が「7」以下の場合、または、「エラー: 指定されたレジストリ キーまたは値が見つかりませんでした」と表示される場合は必要なバージョンの.NET Frameworkがインストールされていません。上記に従ってインストールしてください。
IISのインストール
SNMPプラグインを使用する場合は、下記の手順でIISのインストールを行ってください。
以下の手順ではWindows Server、Windows 10にIISをインストールする場合を示します。
SNMPプラグインを使用しない場合は、以下の手順は不要です。「AMF機器の設定」に進んでください。
Windows Serverへのインストール
- Windowsのスタートメニューから「サーバー マネージャー」を開きます。

- 「役割と機能の追加」をクリックし、「役割と機能の追加ウィザード」を開きます。

- 「次へ」を数回クリックし、「サーバーの役割の選択」の画面に移動します。

- 「Web サーバー (IIS)」のチェックボックスを有効にします。
- 「Web サーバー (IIS) に必要な機能を追加しますか?」のウィンドウが表示されます。
「管理ツールを含める (存在する場合)」のチェックボックスが有効であることを確認し、「機能の追加」をクリックします。
- 「Webサーバー (IIS)」のチェックボックスが有効になったことを確認し、「次へ」をクリックします。
- 「機能の選択」画面が表示されたら「.NET Framework 4.X Features」をクリックしてツリーを展開し、「ASP.NET 4.X」のチェックボックスを有効にし、「次へ」をクリックします。
- 「次へ」を数回クリックし、「役割サービス」画面を表示します。
- 「アプリケーション開発」の三角マークをクリックしてツリーを展開し、「.NET 拡張機能 4.X」と「ASP.NET 4.X」のチェックボックスを有効にします。
- 「ASP.NET 4.X」のチェックボックスを有効にすると「ASP.NET 4.X に必要な機能を追加しますか?」のウィンドウが表示されます。
「管理ツールを含める (存在する場合)」のチェックボックスが有効であることを確認し、「機能の追加」をクリックします。
- 「次へ」をクリックし、「インストール オプションの確認」画面を表示します。
「必要に応じて対象サーバーを自動的に再起動する」のチェックボックスを有効にします。
- 「自動的に再起動しますか?」の確認メッセージが表示されますので「はい」をクリックします。
- 「インストール」をクリックします。

- 「インストール進行状況」画面が表示され、インストールが完了したら「閉じる」をクリックします。

■ 確認
- Webサーバー(IIS)のインストールが完了したら、インストールと同じ手順で「役割と機能の追加ウィザード」を開きます。

- 「次へ」を数回クリックし、「サーバーの役割の選択」の画面に移動します。

- 「Webサーバー (IIS)」のツリーをすべて展開し、下記の画像で有効となっている機能のチェックボックスがすべて有効であり、インストール済みとなっていることを確認します。

- 「次へ」をクリックし、「機能の選択」の画面に移動します。

- 「.NET Framework 4.X Features」のツリーをすべて展開し、下記の画像で有効となっている機能のチェックボックスがすべて有効であり、インストール済みとなっていることを確認します。

- 「キャンセル」をクリックし、「サーバーの役割の選択」の画面を閉じます。
Windows 10へのインストール
- コントロール パネルから「Windows の機能の有効化または無効化」を開きます。
(コントロール パネル > プログラム > Windows の機能の有効化または無効化)

- 「.NET Framework 4.X Advanced Services」の「+」をクリックしてツリーを展開し、「ASP.NET 4.X」のチェックボックスにチェックをつけます(4.Xはインストールした.NET Frameworkのバージョン)。

- 「インターネット インフォメーション サービス」のチェックボックスをクリックし、「+」をクリックしてツリーを展開します。

- 「インターネット インフォメーション サービス」配下の「World Wide Web サービス」、その下の「アプリケーション開発機能」の「+」を順次クリックしてツリーを展開します。
- 「ASP.NET 4.X」のチェックボックスにチェックをつけます(4.Xはインストールした.NET Frameworkのバージョン)。
「ASP.NET 4.X」のチェックをつけると、付随するいくつかの機能にもチェックボックスにチェックがつきます。

- 「ISAPI 拡張」のチェックボックスにチェックがついていることを確認します。
- 「OK」をクリックします。
「必要なファイルを確認しています」というメッセージと進行状況が表示されます。

- 「必要な変更が完了しました」と表示されたら、IISのインストールは完了です。
「閉じる」ボタンをクリックして画面を閉じます。

■ 確認
- Webサーバー(IIS)のインストールが完了したら、インストールと同じ手順で「Windows の機能の有効化または無効化」を開きます。

- 「.NET Framework 4.X Features」のツリーをすべて展開し、下記の画像で有効となっている機能のチェックボックスがすべて有効であり、インストール済みとなっていることを確認します。

- 「Webサーバー (IIS)」のツリーをすべて展開し、下記の画像で有効となっている機能のチェックボックスがすべて有効であり、インストール済みとなっていることを確認します。

- 「キャンセル」をクリックし、「Windows の機能の有効化または無効化」の画面を閉じます。
AMF機器の設定
AMFネットワークの監視を行う場合は、AMF機器に下記の設定を行ってください。
- すべてのAMFマスターで"atmf topology-gui enable"を有効にします。
- すべてのAMFノードで"service http"を有効にします。
この設定は、スイッチではデフォルトで有効、ルーターではデフォルトで無効となっています。
- すべてのAMFノードに共通の、権限レベル15(特権レベル)のユーザーアカウントを設定します。
このアカウントはAVM EXからのアクセスに使用されます。
AMFコントローラー(存在しない場合はAMFマスター)にて、事前にAVM EXからの管理用の権限レベル15のユーザーアカウントを作成し、AMFコントローラーまたはマスターのコンソール接続に使用するユーザーアカウントと分けることをお勧めします。
AMFコントローラーまたはマスターのコンソール接続に使用するユーザーアカウントをAVM EXからの管理に共用する場合は、AMFコントローラーまたはマスターのログイン失敗時のロックアウト時間(aaa local authentication attempts lockout-timeコマンド)を5分未満、またはロックアウトを使用しないように設定してください。
AMFコントローラーまたはマスターのログイン失敗時のロックアウト時間が5分以上に設定されており、かつ、AMFコントローラーまたはマスターのCLI接続用アカウントをAVM EXからの管理に共用すると、AMFコントローラーまたはマスターへのログインに連続して失敗しアカウントがロックアウトされた場合に、AVM EXからAMFネットワークの状態が取得できないうえ、AVM EXからのトポロジー更新により継続的にロックアウトのタイマーが更新され、該当のユーザーがログインできないままになります。
- AMFコントローラー(存在しない場合はAMFマスター)がAVM EXをインストールしたPCと通信できるようにIPの設定を行います。
- AMFノードからのSyslogメッセージをAVM EXのSyslogサーバーで受信する場合は、AMFノード側で"log host"コマンドを実行してSyslogサーバーを指定します。
また、"log date-format iso"を実行します。
AMF対応機器への具体的な設定については各機器のコマンドリファレンスをご参照ください。