初期設定 / Vista Managerの初期設定
AVM EXに初めてログインする際、初期アカウントのパスワードの変更、ライセンスファイルのアップロードなど、AVM EXの初期設定を行います。
AMFネットワークの設定や、アカウント復旧/ライセンス期限通知用SMTPサーバーの設定についてもここで行います。
AMFネットワークの設定にあたっては、管理対象となるAMFネットワークのAMFコントローラー/マスターと通信可能である必要があります。また、管理に使用する権限レベル15(特権レベル)のユーザーアカウントのユーザーID/パスワードが必要となります。
手順
- Windowsのアプリメニューから「AT-Vista Manager EX」→「AT-Vista Manager EX - ビューアー起動」を選択します。

- 初期アカウントのユーザーID、パスワードを入力して「ログイン」ボタンを押します。
初期アカウントのユーザーIDは「manager」、パスワードは「friend」です。

- 管理者アカウントの登録を行います。
「Step 1: Vista Manager EX アカウントの設定」画面にて、管理者アカウントのユーザーIDとパスワード、そして確認用にパスワードをもう一度入力します。最後に、メールアドレスを入力して「次へ」ボタンを押します。
- ユーザーIDは、初期設定では「manager」が設定されています。
- パスワードは8文字以上の、いずれも半角の英字・数字・記号( ! @ # $ % ^ & * ( ) のみ使用可)で指定します(大文字小文字を区別します)。また、いずれかの英字・数字・記号を最低1文字ずつ含む必要があります。
- メールアドレスは、ログイン情報を忘れた場合の復旧やライセンス有効期限の通知メールの宛先として使用します。有効なメールアドレスを設定してください。
この手順の実行後は、初期アカウントのユーザーID、パスワードは使用できなくなります。
メールによるログイン情報の復旧やライセンス有効期限の通知を行うためには、SMTPサーバーの設定が必要となります。
SMTPサーバーの設定を行わないまますべての管理者アカウントのパスワードを紛失した場合、AT-Vista Manager EXを再インストールする必要があります。
この場合、再インストール以前のライセンスは使用できなくなりますので、以前のバックアップから復元するか、弊社担当営業、代理店またはライセンス発行時にご案内する窓口までお問い合わせのうえ、ライセンスを再発行する必要があります。
なお、ログイン情報の復旧やライセンス有効期限の通知を必要としない場合も、いずれかのメールアドレスを設定してください。

- ライセンスファイルをアップロードします。
「Step 2: ライセンスのアップロード」画面にて、「参照」ボタンをクリックします。
「ファイルのアップロード」ダイアログで、有効な基本パッケージ ライセンスを含むライセンスファイルを選択し、「開く」をクリックします。
「Step 2: ライセンスのアップロード」画面で、「次へ」ボタンをクリックします。
アップロードするライセンスファイルは、利用期間中のものを使用してください。
ライセンスファイルの利用開始日より前に先行して適用したり、利用期限の切れたライセンスファイルを適用することはできません。
ライセンスファイルを入手済みでない場合は、ライセンスファイルの発行を受けたうえで改めて初期設定を行う必要があります。
ライセンスファイルの発行には、AVM EXをインストールしたコンピューターごとのシリアル番号が必要となります。
本画面の「シリアル番号」に、AVM EXに生成されたシリアル番号(8桁-4桁-4桁-4桁-12桁のハイフン区切りの16進数)が表示されますので、テキストエディターまたはメモに控えます。
このシリアル番号を添え、弊社担当営業、代理店またはお問い合わせ窓口までお問い合わせください。

初めてインストールした場合に限り、90日間試用ライセンスを適用することができます。
試用ライセンスの適用については、後述の「試用ライセンスの適用」をご覧ください。
- 管理するAMFネットワークの情報を登録し、ネットワーク情報を収集します。
AMFネットワークのAMFマスターまたはコントローラーと通信可能な状態であることを確認し、「Step 3: AMF ネットワークの設定」画面にて、AMFコントローラー(存在しない場合はAMFマスター)のIPアドレスを入力して、「Next」ボタンをクリックします。
以後、管理対象となるAMFネットワークのAMFマスターまたはコントローラーと通信可能な状態で行ってください。
AMFコントローラーが存在するAMFネットワークではAMFコントローラーのIPアドレスのみを設定し、AMFマスターのIPアドレスは設定しないでください。

AMFコントローラー/マスターの存在しない環境で無線管理機能のみを使用する場合は、左下の「AMF ネットワーク設定を省略」をクリックし、手順9に進みます。
また、AMFネットワーク設定を一旦省略し、あとで設定する場合にも、「AMFネットワーク設定を省略」をクリックし、手順9に進みます。
AMFネットワーク設定を省略し、あとからAMFネットワークの管理機能を使用する場合、AMFネットワークの再設定の際に現在のAVM EXシステムで有効なライセンスをアップロードする必要があります。
- AMFコントローラー(存在しない場合はAMFマスター)のサーバー証明書のフィンガープリントが表示されます。
該当のAMFコントローラー(存在しない場合はAMFマスター)のCLIにてshow httpコマンドを実行し、表示される証明書のフィンガープリントと照合し、正しい場合には「フィンガープリントの一致を確認」にチェックを入れて「Next」ボタンをクリックします。
該当のAMFコントローラー(存在しない場合はAMFマスター)で使用しているAlliedWare Plusファームウェアのバージョンがshow httpコマンドでのフィンガープリントの表示をサポートしていない場合などは、CLIからフィンガープリントを照合できませんので、そのまま「フィンガープリントの一致を確認」にチェックを入れて「Next」ボタンをクリックしてください。

- 管理するAMFネットワークの情報を登録します。
「Step 3: AMF ネットワークの設定」画面にて、AMFコントローラー/AMFマスターの情報を入力し、「Next」ボタンをクリックします。
- 権限レベル15(特権レベル)ユーザーのユーザーID
- 権限レベル15(特権レベル)ユーザーのパスワード

AMFネットワークを管理するための、AMFコントローラー(またはAMFマスター)の管理用アカウントを変更する場合は、AVM EXシステムを初期化する必要があります。
AMFネットワーク設定を省略し、あとからAMFネットワークの管理機能を使用する場合、AMFネットワークの再設定の際に現在のAVM EXシステムで有効なライセンスをアップロードする必要があります。登録済みのライセンスを紛失した場合、弊社担当営業、代理店またはライセンス発行時にご案内する窓口までお問い合わせのうえ、ライセンスを再発行する必要があります。
AMFコントローラー(存在しない場合はAMFマスター)にて、事前にAVM EXからの管理用の権限レベル15のユーザーアカウントを作成し、AMFコントローラーまたはマスターのコンソール接続に使用するユーザーアカウントと分けることをお勧めします。
AMFコントローラーまたはマスターのCLI接続用アカウントをAVM EXからの管理に共用すると、AMFコントローラーまたはマスターへのログインに連続して失敗しアカウントがロックアウトされた場合に、AVM EXからAMFネットワークの状態が取得できないうえ、AVM EXからのポーリングにより継続的にロックアウトのタイマーが更新され、該当のユーザーがログインできないままになります。
- AMFコントローラー(またはAMFマスター)との通信の確認、情報の取得が行われます。

- SMTP設定を行います。
「Step 4: SMTP の設定」画面にて、AT-Vista Manager EXのサーバーPCから接続可能なSMTPサーバーのIPアドレスまたはホスト名、送信元アドレスを入力します。
ライセンス期限予告やアカウント復元など、AVM EXサーバーからユーザーに対して通知を行う場合は、ここで設定した送信元アドレスから各ユーザーのメールアドレスに対してメールが送信されます。
SMTP認証を使用する場合は、上記に加えて、SMTPサーバーの有効なユーザーIDとパスワードを入力します。
上記の入力後、「完了」ボタンをクリックします。
ユーザーIDとパスワードは、SMTP認証を使用する場合にのみ入力してください。
この時点でSMTP設定を行わない場合、または、メールによるログイン情報の復旧を行わない場合は、「あとで設定」をクリックします。

- 以上で設定は完了です。
AMFネットワークを設定した場合は、AVM EXのダッシュボード画面が表示されます。

AMFネットワーク設定を省略した場合は、AVM EXのシステム管理画面が表示されます。

初期状態のバックアップ
初期設定が済んだ時点で、AT-Vista Manager EXのバックアップを作成しておくことをお勧めします。
AT-Vista Manager EXのライセンスは、インストールの際に自動生成される内部シリアル番号と関連付けられており、初期設定後の環境構築をやり直す場合など、AT-Vista Manager EXを再インストールすると、再インストール後の新しい内部シリアルでライセンスを再発行する必要があります。
バックアップファイルが存在する場合は、以前の内部シリアルが復元され、ライセンスはそのまま使用できます。
- AVM EXに管理者アカウントでログインします。
- メインメニューから「システム管理」を選択します。
- コンテンツ欄左側の一覧から「データベース管理」を選択します。
- 「バックアップ」ボタンをクリックします。
- 「Vista Manager EX 設定のバックアップ」ダイアログが表示されます。「バックアップ」ボタンをクリックします。
- バックアップが完了すると、バックアップファイルがダウンロードされます。
Webブラウザーの表示に従ってバックアップファイルを保存します。
ファイル名の形式は「YYYYMMDDhhmmss.vistamanager.tar」です。
試用ライセンスの適用
初回インストール時、90日間試用ライセンスを適用する場合は、以下の手順で行います。
- 「手順」の手順1~3に従い、管理者アカウントの登録を行います。
- 「Step 2: ライセンスのアップロード」画面左下の、「90日間試用ライセンスを適用」ボタンをクリックします。

- 「ソフトウェア使用権許諾」画面が表示されます。
画面に表示されたソフトウェア使用権許諾契約をお読みください。
「承諾」ボタンをクリックすると、「Step 3: AMF ネットワークの設定」画面が表示されます。

- 「手順」の手順5以降に従い、AMFネットワーク設定、SMTP設定を必要に応じて行います。
- 以上で設定は完了です。
設定の日付から90日間有効な試用ライセンスが適用されます。
「システム管理」画面から「ライセンス管理」を表示すると、試用ライセンス適用開始日と、それに応じたライセンス期間のグラフが表示されます。

実際に管理・運用可能な無線APの数は、「AWCプラグイン リファレンスマニュアル」の「管理可能数」をご覧ください。
正規ライセンスに移行する際には、「AT-Vista Manager EX ベースリファレンスマニュアル」の手順に従って、正規ライセンスを適用してください。
正規ライセンス(有償ライセンス、トライアルライセンス)を適用すると、その時点で90日間試用ライセンスは削除されます。
90日間試用ライセンスから正規ライセンスに移行する際、正規ライセンスのご利用開始日以前に適用手順を行うと、ご利用開始日までの期間は90日間試用ライセンスが無効となり、AT-Vista Manager EXを使用できなくなります。正規ライセンスへの移行は、使用開始日に行うことをお勧めします。
また、90日間試用ライセンスが有効な間は各種プラグインやAIO、AWC-CB、AWC-SCなどすべての機能が使用できますが、正規ライセンスを適用後は、90日間試用ライセンスによる有効期限が残っていた場合でも、適用した正規ライセンスに含まれていない機能は使用できなくなります。該当の機能の使用を継続する場合は、正規の基本ライセンスとともにプラグインライセンス、拡張ライセンスを購入するか、別途個別にプラグインライセンス、拡張ライセンスをご購入ください。