各種操作 / システムデータの管理 / AWCプラグインシステムのバックアップ・リストア
AWCプラグインのバックアップ、リストアの手順について説明します。
AWCプラグインのバックアップファイルのリストア時、バックアップファイルの参照先ディレクトリーまたはパスにはマルチバイト文字(全角文字など)が含まれないように指定してください。
AVM EXをインストールするディレクトリーおよびバックアップファイルを保管するディレクトリーには、WindowsのEFS暗号化機能を適用しないでください。
AWCプラグインのWeb管理画面にてリストア可能なバックアップファイルのサイズは1000MB(1024000KB)以下となります。
バックアップファイルのサイズが上記を超える場合、リストアに失敗してしまいます。
取得したバックアップファイルのサイズが上記を超える場合は、次の方法でサイズを抑えてバックアップファイルを取得し直してください。
- (Web管理画面からのバックアップ)「ログデータも含む」にチェックを入れている場合は、チェックを外してログデータを含めないようにする
- (外部ユーティリティーによるバックアップ)「すべてのログ」にて「バックアップ」にチェックを入れている場合は、チェックを外してログデータを含めないようにする
- 「無線メンテナンス」/「ファームウェア登録」画面にて不要なファームウェアを削除する
なお、上記のサイズを超えるバックアップファイルは、外部ユーティリティーでは正常にリストアできます。
システムデータのバックアップ
システムデータには、AWCプラグインによる無線APの管理設定、アカウント設定などのデータ情報が含まれます。
AWCプラグインのバックアップには、AVM EXによるAMF機器情報やライセンス情報、SNMPプラグインによるSNMPノードの管理情報は含まれません。
AVM EXによるAMF機器情報の管理データ、SNMPプラグインによるSNMPネットワークの管理データのバックアップおよびリストアは、AVM EX、SNMPプラグインにてそれぞれ独立して行う必要があります。
AWCプラグインのバックアップ作成時には、別途、AVM EX、SNMPプラグインでもバックアップの作成を行っておくことをお勧めします。
バックアップはこまめに取得していただくことをお勧めします。
Web管理画面からのバックアップ
「システム設定」画面からバックアップやリストアを行います。
- AVM EXのWeb管理画面に管理者アカウントでログインします。
- AWCプラグインメニューから「システム設定」を選択します。
- 「システム管理」の「バックアップ」ボタンの下の「バックアップファイルに含める」以下のチェックボックスを適宜設定します。
- 無線クライアント履歴
- 位置推定履歴
- ログ管理ページのログ
- リモートモニターのログ
履歴やログデータを合わせてバックアップファイルとしてダウンロードしたい場合は該当するチェックボックスにチェックをつけます。
履歴やログデータは不要な場合は、チェックボックスのチェックを外します。
- 「システム管理」の「バックアップ」ボタンをクリックします。
- バックアップが完了すると、バックアップファイルがダウンロードされます。
Webブラウザーの表示に従ってバックアップファイルを保存します。
ファイル名の形式は「config_atawc-X.X.X_BXX-YYYYMMDDhhmmss.zip」です。
外部ユーティリティーによるバックアップ
付属の「AT-AWC Plug-in Backup and Restore Utility」を使用します。
- Windowsスタートメニューから「AT-Vista Manager EX」→「AT-AWC - バックアップ リストア」を右クリックし、「管理者として実行」をクリックします。
- 「AT-AWC Plug-in Backup and Restore Utility」ダイアログが表示されます。
- 「バックアップ」タブを選択し、ファイル保存先、パスワード(任意)、コメント(任意)を入力します。
ファイル保存先には、WindowsのEFS暗号化機能を適用していないディレクトリーを指定してください。
- 「バックアップ」タブの「履歴データ」にて、履歴やログをファイルに保存するかどうかを選択します。
- ログ管理ページのログ
- リモートモニターのログ
- 無線クライアント
- 位置推定
「バックアップファイルに含める」チェックボックスにチェックを入れると、バックアップファイルにログを含めて出力できます。
また、「別ファイルに保存」チェックボックスにチェックを入れると、ログをCSV形式の独立したファイルに書き出すことができます。
デフォルトはいずれもチェックなしです。
- 「実行」ボタンをクリックします。
- バックアップの確認ダイアログが表示されるので「はい」をクリックします。
- バックアップが完了すると、バックアップ完了のダイアログが表示されるので「OK」をクリックします。
ファイル名は「config_atawc-X.X.X_BXX-YYYYMMDDhhmmss.zip」です。
手順4にて「ログを別ファイルとして保存する」チェックボックスにチェックを入れた場合、ログファイルは「log_atawc-X.X.X_BXX-YYYYMMDDhhmmss.zip」として保存されます。
システムデータのリストア
以前のバージョンのバックアップファイルをリストアした場合は、初回のAP管理時に無線APに対して設定適用が行われます。また、本動作により無線通信が一時的に停止しますのでご注意ください。
AWC管理グループに対するユーザーの管理グループ権限情報はAVM EX本体で保持しています。
AWCプラグインのバックアップファイルのリストアの際は、AWCプラグイン関連のデータが一旦初期化されるため、AVM EXの後からAWCプラグインをリストアすると、AWC管理グループに対するユーザーの管理グループ権限情報は削除され、リストア後も正しく関連付けられない場合があります。
AWCプラグインの後にAVM EXのリストアを行うと、AWC管理グループに対するユーザーの管理グループ権限情報は正しく復元されます。
運用中のAVM EXに対して、AWCプラグインのバックアップファイルのみをリストアする場合は、リストア後、再度ユーザーの管理グループ権限の設定を行ってください。
異なるプラットフォームで取得したバックアップファイルのリストアは未サポートです。
Web管理画面からのリストア
「システム設定」画面からバックアップやリストアを行います。
外部ユーティリティーを使用してパスワード付きで作成されたバックアップファイルをWeb管理画面からリストアすることはできません。
パスワード付きバックアップファイルは外部ユーティリティーを使用してリストアしてください。
- AVM EXのWeb管理画面に管理者アカウントでログインします。
- AWCプラグインメニューから「システム設定」を選択します。
- バックアップファイルからシステム設定をリストアする場合は、「システム管理」の「復元」にて、「システム情報をリストアする」にチェックを入れます。
システム設定には、次の項目が含まれます。
- データベース設定
- 履歴データ保存期間設定
- 無線クライアント
- 無線クライアント最大履歴数
- 位置推定
- 侵入検知レポート
- ログ
- 最大ログ数
- ネットワークマップ設定
また、位置推定履歴のデータもバックアップファイルから引き継がれます。
- 「システム管理」の「復元」ボタンをクリックします。
「復元」ダイアログが表示されます。
- 「ファイルを選択」ボタンをクリックして、バックアップファイルを選択します。
- 「実行」ボタンをクリックします。
- 確認ダイアログが表示されるので「OK」をクリックします。
- リストアが完了すると、リストア完了のダイアログが表示されるので「OK」をクリックします。
また、位置推定履歴のデータもバックアップファイルから引き継がれます。
外部ユーティリティーによるリストア
AWCプラグインのシステムデータをリストアする際には、AVM EXにて一旦AWCプラグインの登録を解除した上で、AWCプラグインのバックアップファイルをリストアし、その後再びAVM EXにAWCプラグインを登録する必要があります。
AWCプラグインの登録解除
AVM EXのプラグイン管理画面にAWCプラグインを登録している場合は、これを一旦解除します。
- メインメニューから「システム管理」を選択します。
- コンテンツ欄左側の一覧から「プラグイン」を選択します。
- プラグイン管理画面の右下に表示されたプラグイン一覧から、「AWCプラグイン」をクリックします。
- プラグイン情報の右上から、「プラグインを削除」ボタンをクリックします。
- 「プラグインを削除」ダイアログに確認メッセージが表示されます。
再度、「削除」ボタンをクリックします。
リストアの実行
付属の「AT-AWC Plug-in Backup and Restore Utility」を使用します。
AWCプラグインのバックアップファイルをリストアする際に、バックアップファイルを保存しているディスクに充分な空き領域がない場合、リストアに失敗します。
ディスク上の不要なファイルを削除し、充分な空き領域を確保してから再度リストアを実行してください。
AWCプラグインのリストアを行うと、リストアの実施中はSNMPプラグインのサービスが停止します。
SNMPプラグインサービスは、AWCプラグインのリストア完了後に自動的に再開します。
- サーバーを停止するために、Windowsスタートメニューから「AT-Vista Manager EX」→「AT-AWC - サーバー停止」をクリックしてください。
- Windowsスタートメニューから「AT-Vista Manager EX」→「AT-AWC - バックアップ リストア」を右クリックし、「管理者として実行」をクリックします。
- 「リストア」タブにて、バックアップファイルを選択してパスワードを入力します。
- バックアップファイルからシステム設定をリストアする場合は、「システム情報をリストアする」にチェックを入れます。
システム設定には、次の項目が含まれます。
- データベース設定
- 履歴データ保存期間設定
- 接続クライアント履歴
- 位置推定履歴
- 侵入検知レポート履歴
- ネットワークマップ設定
- ログ設定
また、位置推定履歴のデータもバックアップファイルから引き継がれます。
- 「実行」ボタンをクリックします。
- リストアの確認ダイアログが表示されるので「はい」をクリックします。
- リストアが完了すると、リストア完了のダイアログが表示されるので「OK」をクリックします。
■ リストア後にフロアマップ画像が正しく表示されない場合
インストールディレクトリーまたはバックアップファイルを保管するディレクトリーにWindowsのEFS暗号化機能が適用されている場合、復元されたフロアマップ画像が正しく表示されない場合があります。
お使いの環境のセキュリティー方針によりインストールディレクトリーやバックアップファイルを保管するディレクトリーにEFS暗号化を適用している場合は、次の手順でフロアマップ画像のEFS暗号化を解除してください。
- [AVM EXのインストールディレクトリー]\Plugins\AT-AWC\amf_gui\ver\FloorMapを表示します。
- 鍵のついたアイコンのファイルがある場合、ファイルを右クリックし、「プロパティ」をクリックします。
- 「(ファイル名)のプロパティ」ウィンドウにて、「属性」の「詳細設定」ボタンをクリックします。
- 「圧縮属性または暗号化属性」の「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」のチェックを外し、「OK」ボタンをクリックします。
- 「(ファイル名)のプロパティ」ウィンドウの「OK」ボタンをクリックしてウィンドウを閉じます。
AWCプラグインの再登録
- メインメニューから「システム管理」を選択します。
- コンテンツ欄左側の一覧から「プラグイン」を選択します。
- プラグイン管理画面右側の、「プラグインを追加」ボタンをクリックします。
- サーバー URLに、AWCプラグインに対応したURLを入力します。
- AWCプラグイン:https://localhost:5443/wireless_plugin
AWCプラグインサービスのポート番号を変更した場合は、「localhost:8443」のように、ホスト名のあとに正しいポート番号をコロン区切りで指定してください。
適切なURLを入力すると、接続の検証が自動的に行われます。
- AWCプラグインのURLから応答があると、「プラグイン証明書フィンガープリント」欄にSHA1とSHA256の証明書フィンガープリントが表示されます。
証明書のフィンガープリントが正しい場合は「保存」ボタンをクリックしてプラグインの登録を保存します。
- プラグインが正常に登録されると、プラグイン名一覧に「AWC プラグイン」が追加されます。
また、AVM EXのメインメニューに、AWCプラグインメニューアイコンが追加されます。