画面リファレンス / Vista Appliance Storage


AVM EXと同じサブネット上にあるAT-VST-APLを、AWCプラグインの拡張ストレージとして利用することができます。この機能を「Vista Appliance Storage(VAS)」と呼び、無線APの管理状態や接続した無線クライアントの状態を記録できます。
本画面では、VASとして構成可能なAT-VST-APLの検出、構成、VASの状態の観察、VASに記録した履歴データのエクスポート、インポートが可能です。
VASとして構成可能なAT-VST-APLでは、「AWC-VAS」アプリケーションが動作している必要があります。
「AWC-VAS」アプリケーションは、AT-VST-APL管理画面にてインストールします。

Note
「AWC-VAS」アプリケーションを使用する場合は、AT-VST-APLはVAS専用として構成する必要があります。「AWC-VAS」以外のアプリケーションは使用できません。
Note
「AWC-VAS」アプリケーションコンテナーには固定IPアドレスを設定してください。動的IPアドレスを設定してIPアドレスが変わった場合は、VASを再登録する必要があります。
Note
「AWC-VAS」アプリケーションを使用する場合は、AT-VST-APLにNTPを設定してください。
メインメニューから「Vista Appliance Storage」を選択すると、AWCプラグインに設定されたVASの一覧と、VASのリソース(CPU、メモリ、ディスク)の使用量の管理画面が表示されます。


■ VASの登録
  1. AWCプラグインメニューから「Vista Appliance Storage」をクリックします。
  2. ヘッダー右端の「検出」ボタンをクリックします。
    「VAS構成」ダイアログが表示されます。
  3. VASとして構成可能なAT-VST-APLが一覧されるまでしばらく待ちます。
  4. IPアドレス、MACアドレスを基に、任意のVASを選択します。
  5. 「構成実行」ボタンをクリックします。
VASの構成に成功すると、「Vista Appliance Storage」画面のVAS一覧にVASの情報が表示されます。
なお、構成したVASに無線APの管理状態や無線クライアント履歴を記録するには、「システム設定」画面にて、「VAS履歴モード設定」のフロアマップ履歴設定、接続クライアント履歴にデータを保存する期間を設定する必要があります。

■ ヘッダー
表 1:ヘッダー
項目名 説明
「インポート」ボタン 「履歴データのインポート」ダイアログを表示します。



VAS一覧にて選択したVASに対し、事前にエクスポートされたVASの履歴データを復元します。
  • ZIPファイル選択:
    事前にエクスポートされたVASの履歴データ(拡張子:.zip)をWebブラウザーのファイル選択ダイアログで選択します。
  • 期間:
    エクスポートされた履歴データのうちVASに復元するデータの期間を、協定世界時(UTC+0)における日時で指定します。
    例えば、「2021-01-01 00:00」以降を指定した場合、日本時間(UTC+9)では「2021-01-01 09:00」以降の履歴データがインポートされます。
    日本時間における「2021-01-01 00:00」以降の履歴データを復元するためには、協定世界時にて「2020-12-31 15:00」を指定します。
  • 「実行」ボタン:
    履歴データのインポートを実行します。
  • 「キャンセル」ボタン:
    履歴データのインポートを中止します。
「エクスポート」ボタン 「履歴データのエクスポート」ダイアログを表示します。



VAS一覧にて選択したVASから、期間を指定して履歴データをダウンロードします。
ファイル名の形式は「export_vas_atawc-X.X.X_-YYYYMMDDhhmmss.zip」です。
  • 期間:
    VASからエクスポートするデータの期間を、協定世界時(UTC+0)における日時で指定します。
    例えば、「2021-01-01 00:00」以降を指定した場合、日本時間(UTC+9)では「2021-01-01 09:00」以降の履歴データがエクスポートされます。
    日本時間における「2021-01-01 00:00」以降の履歴データをエクスポートするためには、協定世界時にて「2020-12-31 15:00」を指定します。
  • 「実行」ボタン:
    履歴データのエクスポートを実行します。
  • 「キャンセル」ボタン:
    履歴データのエクスポートを中止します。
    Note
    履歴データが巨大な場合は、エクスポートするファイルが1000MByte以下になるよう、期間を狭くしてください。
「検出」ボタン 「VAS構成」ダイアログを表示します。



ストレージを一覧からクリックして選択し、「構成実行」ボタンをクリックすることで、AWCプラグインのVASとして構成され、VAS一覧に追加されます。
  • X ストレージ:
    AWCプラグインにて構成可能なVASの総数を表示します。
  • ストレージを検索:
    検索したいキーワードを入力します。
    現在の表示対象のうち、「IPアドレス」「ポート」「MACアドレス」のいずれかに、本フィールドに入力された文字列を含む項目を表示します。
    検索後、すべてが表示されているリストに戻る場合は空欄にします。
    Note
    大文字小文字を区別しますのでご注意ください。
  • IPアドレス:
    ストレージのIPアドレスを表示します。
  • ポート:
    ストレージの通信に使用するポート番号を表示します。
  • MACアドレス:
    ストレージのMACアドレスを表示します。
  • ステータス:
    ストレージの構成状態を構成済、未構成、無効で表示します。
  • メモリ:
    ストレージに内蔵しているメモリーの容量を表示します。
  • ディスク容量:
    ストレージに内蔵しているディスク容量を表示します。
  • 空き容量:
    ストレージのディスクの空き容量を表示します。
  • 「除外」ボタン:
    本AWCプラグインシステムにてVASとして構成済のストレージの構成を解除します。
  • 「構成実行」ボタン:
    ストレージの構成、構成解除を実行します。
  • 「キャンセル」ボタン:
    ストレージの構成、構成解除の変更を中止します。

■ VAS一覧
表 2:VAS一覧
項目名 説明
X ストレージ AWCプラグインに構成されたVASの総数を表示します。
X 選択中 選択中のVASの数を表示します。
Vista Appliance Storageを検索 検索したいキーワードを入力します。
現在の表示対象のうち、「IPアドレス」「MACアドレス」のいずれかに、本フィールドに入力された文字列を含む項目を表示します。
検索後、すべてが表示されているリストに戻る場合は空欄にします。
Note
大文字小文字を区別しますのでご注意ください。
IPアドレス VASのIPアドレスを表示します。
MACアドレス VASのMACアドレスを表示します。
状態 VASの状態(アップ/ダウン/無効)を表示します。
「設定」ボタン(鉛筆アイコン) 「Vista Appliance Storage設定」ダイアログを表示します。
ディスク領域に関する警告のしきい値、停止のしきい値を設定できます。



  • 警告のしきい値:
    警告メッセージを表示するしきい値を1~90(単位:%)の値で指定します。
    ディスク領域の使用量がこの値を超えている場合、画面下部の通知欄に定期的にメッセージを表示します。
    デフォルトは80%です。

  • 停止のしきい値:
    VASへの記録を停止するしきい値を1~95(単位:%)の値で指定します。
    ディスク領域の使用量がこの値を超えた際に、画面下部の通知欄にメッセージを表示し、以後、VASへの記録を停止します。
    停止のしきい値は警告のしきい値よりも大きい値を設定する必要があります。
    デフォルトは90%です。

  • 「保存」ボタン:
    しきい値設定の変更を保存します。

  • 「キャンセル」ボタン:
    しきい値設定の変更を破棄し、ダイアログを閉じます。

■ VASステータスグラフ
登録されたすべての、または、VAS一覧にて選択した特定のVASについて、CPU、メモリ、ディスクの使用状態をグラフ表示します。