各種操作 / 無線管理 / 無線APの登録、情報編集、削除


無線APの登録
無線APの手動登録
CSVからの無線AP登録
ゲストノードからの無線AP登録
ゼロタッチコンフィグ
無線APの情報編集
無線APの削除
DHCPを使用する際のサーバー側設定


ここでは、無線APの登録、情報の編集、削除する方法について説明します。

無線APの登録

無線APの登録は、手動登録、CSV登録、ゲストノード登録の3通りの方法で行えます。
無線APの情報編集は、機器名、IPアドレス、MACアドレス、管理グループ、タグについて編集が行えます。

AMFネットワーク側で適切に設定されている場合、AT-TQシリーズ無線APをゲストノードとして登録する際、無線APのIPアドレスの代わりに、ゲストノードを接続しているAMFノードのポート名を指定して、簡単にAWCプラグインの管理下に登録することができます(ゼロタッチコンフィグ)。
この場合、IPアドレスやMACアドレスが変化しても、同一の管理下APとして認識されます。
このため、無線APをネットワークに接続する前に、AWCプラグインに管理情報を事前設定したり、該当の無線APに障害が発生した際に、同一機種に交換するだけで速やかに設定適用し、運用を継続することができます。

ゼロタッチコンフィグを行うには、以下の条件を満たしている必要があります。
AMFゲストノード、DHCP Snoopingの設定については、AlliedWare Plus機器のコマンドリファレンスをご参照ください。
Note
1つの管理グループでサポート可能な無線APの台数は350台までです。
Note
無線APの「LLDP、イーサネット設定、HTTP/HTTPS設定」の設定は、無線APのWeb設定画面にて行います。「無線APのWeb設定画面からの変更」に記載されている手順で設定してください。
なお、無線APのWeb設定画面で設定する項目の説明は、弊社Webページ掲載の「AT-TQシリーズ リファレンスマニュアル」をご覧ください。
Note
AMFゲストノードとして動作している無線APを管理する場合は、ゲストノードとしてのコンフィグのバックアップ、手動リカバリー機能の併用は未サポートとなります。

無線APの手動登録

  1. AWCプラグインメニューから「無線設定」→「AP登録・設定」を選択します。

  2. コンテンツ欄右上の歯車アイコンにマウスオーバーします。

  3. 表示されたメニューから「手動で登録」をクリックします。

  4. 「無線AP登録」ダイアログが表示されます。

    表 1:「無線AP登録」ダイアログ(手動登録)
    項目名
    説明
    機器名
    無線APの機器名を入力します。100文字以内で入力してください。空欄とした場合は、後述の「AP事前設定用のAMF設定」の有効/無効に従って自動設定されます。

    • AMF設定無効時
      MACアドレスが自動設定されます。

    • AMF設定有効時
      「(ノード名)-(ポート番号)」の形式で設定されます(例:x230_1-port1.0.1)。
    管理グループ 無線APを所属させる管理グループを指定します。(必須)
    タグ
    タグを付与する場合は、タグ入力欄にタグを入力しEnterキーを押下します。

    タグ1個に使用できる文字は、連続した半角スペースを除き、半角・全角のどちらも可能で100文字までです。

    タグを解除する場合は、タグの右側に表示されている×印をクリックします。
    Note
    タグの登録時、コピー&ペーストでタグを登録すると、貼り付け時に全文が表示されません。そのままEnterキーを押下すると、ペーストされた文字列全体がタグとして指定されます。
    Note
    タグ編集時、改行を含む値をペーストすると表示がおかしくなる場合がありますので、タグに改行を含む値をペーストするオペレーションは未サポートです。
    Note
    付与したタグの文字数が多い場合、ノードマップ画面、フロアマップ詳細画面、機器検索画面のタグフィルターリストで全文字を表示することができません。その場合はタグの文字数を減らしてください。
    AP事前設定用のAMF設定
    AMFネットワークにゲストノードとして登録されている無線APを、AMF設定によって選択するか否かを指定します。

    • 「無効」を選択すると、AWCプラグインは、無線APのIPアドレスとMACアドレスを使用して管理下APの識別を行います。事前に無線APのIPアドレスの設定が必要となります。

    • 「有効」を選択すると、AWCプラグインは、無線APのAMFゲストノード情報(AMFゲストノードが接続されたAMFネットワーク、エリア、ノード、ポート)を使用して管理下APの識別を行います。
      管理グループに管理可能なAMFエリアを設定していない場合は、「有効」は表示されません。

    デフォルトは「無効」です。

    「AP事前設定用のAMF設定」の選択によって、登録する無線APの情報が異なります。

    • AMF設定無効の場合
      • IPアドレス:
        無線APのIPアドレスを指定します。(必須)
        • DHCPサーバーからIPアドレスを設定する場合は「DHCP」を選択します。
          Note
          DHCPを使用する場合は、事前にDHCPサーバーにてDHCPオプション43の設定が必要です。
          詳しくは、「DHCPを使用する際のサーバー側設定」をご覧ください。
        • 事前にIPアドレスを固定設定している場合は「STATIC」を選択し、無線APに割り当てられたIPアドレスを入力します。
      • MACアドレス:
        無線APのMACアドレスを指定します。(必須)
        MACアドレスの表記形式は「xx:xx:xx:xx:xx:xx」を使用します。
        AT-TQ5403では、接続しているポートにかかわらず、LAN1ポートのMACアドレスを指定します。
        Note
        MACアドレスは APを管理する際に必須となります。

    • AMF設定有効の場合
      • ネットワーク名:
        ゲストノードの所属するAMFネットワークを選択します。(必須)
      • エリア名:
        ゲストノードの所属するAMFエリアを選択します。(必須)
      • ノード名:
        ゲストノードの所属するAMFノードを選択します。(必須)
        Note
        無線APをゲストノードとして登録後、AMFネットワーク上にてゲストノードの所属するAMFノードのノード名が変更された場合は、AWCプラグイン上の情報にも反映する必要があります。登録情報の変更については、「無線APの情報編集」をご覧ください。
      • ポート番号:
        ゲストノードの設定されたスイッチポート番号を入力します。(必須)
    「追加」ボタン 設定した情報で無線APを追加します。
    「キャンセル」ボタン 無線APの登録を止めます。


  5. 設定を終えたら「追加」ボタンをクリックします。

  6. 無線APに適用するAP共通設定を指定します。
    AP共通設定の適用手順は、「無線APの管理グループ、AP共通設定の変更」をご覧ください。

CSVからの無線AP登録

Note
無線APのCSVからの登録は一度に1,000台まで可能です。
  1. AWCプラグインメニューから「無線設定」→「AP登録・設定」を選択します。

  2. コンテンツ欄右上の歯車アイコンにマウスオーバーします。

  3. 表示されたメニューから「CSVから登録」をクリックします。

  4. 「CSVから登録」ダイアログが表示されます。

    表 2:「CSVから登録」ダイアログ
    項目名
    説明
    「ファイルを選択」ボタン
    事前に作成したCSVファイルを指定します。

    CSVファイルに記述する項目は、後述の「AP事前設定用のAMF設定」の有効/無効によって異なります。

    • AMF設定無効の場合

      CSVファイルは、下記の項目順で作成してください。
      ※行の先頭に「#」を入力した場合、その行に記載された内容は無視されます。
      • 1列目:機器名
      • 2列目:IPアドレス(4列目:DHCPが0か空欄の場合必須)
      • 3列目:MACアドレス
      • 4列目:DHCPを使用するか否か(0:使用しない、1:使用する)
        Note
        DHCPを使用する場合は、事前にDHCPサーバーにてDHCPオプション43の設定が必要です。
        詳しくは、「DHCPを使用する際のサーバー側設定」をご覧ください。
      • 5列目:タグ名(カンマ区切り、CSVエスケープすること)
      ※5列目以降は何も記入しないでください。
      ※AT-TQ5403では、接続しているポートにかかわらず、LAN1ポートのMACアドレスを指定します。

    • AMF設定有効の場合

      CSVファイルは、下記の項目順で作成してください。
      ※行の先頭に「#」を入力した場合、その行に記載された内容は無視されます。
      • 1列目:機器名
      • 2列目:ネットワーク名(必須)
      • 3列目:エリア名(必須)
      • 4列目:ノード名(必須)
      • 5列目:ポート番号(必須)
      • 6列目:タグ名(カンマ区切り、CSVエスケープすること)
      ※6列目以降は何も記入しないでください。

    Note
    中身の形式自体が不正の場合は内容に関係なく1行目の機器名がエラーと表示されます。
    Note
    CSV以外の形式のファイルも指定は可能ですが、未サポートとなります。
    管理グループ 追加する無線APを所属させる管理グループを選択します。
    AP事前設定用のAMF設定
    AMFネットワークにゲストノードとして登録されている無線APを、AMF設定によって選択するか否かを指定します。

    • 「無効」を選択すると、登録対象の無線APをIPアドレスとMACアドレスで指定します。
    • 「有効」を選択すると、登録対象を接続ポートを指定して選択することができます。無線APがIPアドレスをDHCPサーバーから取得する設定の場合などに有効です。
      管理グループに管理可能なAMFエリアを設定していない場合は、「有効」は表示されません。

    デフォルトは「無効」です。
    「追加」ボタン 指定したファイルから無線AP情報を読み込んで追加します。
    「キャンセル」ボタン 無線APの登録を止めます。

    Note
    サンプルCSVファイルは下記に保存されています。

    [AVM EXのインストールディレクトリー]\Plugins\AT-AWC\tools\import_wireless_APs_sample.csv
    Note
    DHCPを使用する場合は、事前にDHCPサーバーにてDHCPオプション43の設定が必要です。
    詳しくは、「DHCPを使用する際のサーバー側設定」をご覧ください。

  5. 設定を終えたら「追加」ボタンをクリックします。

  6. 無線APに適用するAP共通設定を指定します。
    AP共通設定の適用手順は、「無線APの管理グループ、AP共通設定の変更」をご覧ください。

ゲストノードからの無線AP登録

Note
選択した管理グループに登録されているAMFネットワーク、エリアに所属するゲストノードが登録候補リストに表示されます。
Note
ゲストノードから登録した無線APは登録候補のリストに表示されなくなります。
Note
AT-TQシリーズをゲストノードとして登録する際、後述のゼロタッチコンフィグ、オートリカバリーを使用しない場合、かつ、無線APの管理用VLANと同じVLANに、DHCPクライアント機能を使用して無線クライアントを接続する場合は、ゲストノードの機器情報取得方法を「static」に設定してください。
ゼロタッチコンフィグ、オートリカバリーを使用する場合は、ゲストノードの機器情報取得方法を「dynamic」に設定に設定する必要があります。この際、DHCPクライアント機能を使用して無線クライアントを接続する場合は、TQシリーズの管理VLANとVAPのVLANには異なるVLAN IDを指定し、無線APの管理用VLANでのみDHCP Snooping機能を有効にして、VAPのVLANではDHCP Snooping機能を有効にしないでください。
Note
無線APをゲストノードとして登録後、AMFネットワーク上にてゲストノードの所属するAMFノードのノード名が変更された場合は、AWCプラグイン上の情報にも反映する必要があります。登録情報の変更については、「無線APの情報編集」をご覧ください。
  1. AWCプラグインメニューから「無線設定」→「AP登録・設定」を選択します。

  2. コンテンツ欄右上の歯車アイコンにマウスオーバーします。

  3. 表示されたメニューから「ゲストノードから登録」をクリックします。

  4. 「ゲストノードから登録」ダイアログが表示されます。


    ■ 表示1

    表 3
    項目名
    説明
    管理グループ 追加する無線APを所属させる管理グループを選択します。
    AP事前設定用のAMF設定
    AMFネットワークにゲストノードとして登録されている無線APを、AMF設定によって選択するか否かを指定します。

    • 「無効」を選択すると、登録対象の無線APをIPアドレスとMACアドレスで指定します。
    • 「有効」を選択すると、登録対象を接続ポートを指定して選択することができます。無線APがIPアドレスをDHCPサーバーから取得する設定の場合などに有効です。
      管理グループに管理可能なAMFエリアを設定していない場合は、「有効」は表示されません。

    デフォルトは「無効」です。
    「追加」ボタン 指定した無線APを追加します。
    「キャンセル」ボタン 無線APの登録を止めます。


    ■ 表示2

    表 4
    項目名
    説明
    X GUEST ゲストノードの総数が表示されます。
    X 選択中 選択済みのゲストノード(チェックボックスにチェックを入れている)の総数が表示されます。
    ゲストノードを検索
    ゲストノードの検索を行えます。検索したいキーワードを入力します。
    現在の表示対象のうち、「MACアドレス」「管理IPアドレス」「ゲストノード名」「AMFネットワーク名」「AMFエリア名」「親ノード名」「インターフェース名」のいずれかに、本フィールドに入力された文字列を含む項目を表示します。
    検索後、すべてが表示されているリストに戻る場合は空欄にします。
    Note
    大文字小文字を区別しますのでご注意ください。
    「全アイコン」ボタン すべてのゲストノードを一覧に表示します。
    「無線AP」ボタン ゲストノードのうち、無線APのみを一覧に表示します。


    ■ 表示3

    表 5
    項目名
    説明
    チェックボックス 選択されているゲストノードのチェックボックスにチェックが入ります。リストの一番上のチェックボックスにチェックを入れるとリスト内のゲストノードすべてにチェックが入ります。チェックを外すとすべてのチェックが外れます。
    MACアドレス MACアドレスが表示されます。
    管理IPアドレス 管理IPアドレスが表示されます。
    ゲストノード名 ゲストノード名が表示されます。
    AMFネットワーク 所属するAMFネットワーク名が表示されます。
    AMFエリア名 所属するAMFエリア名が表示されます。
    親ノード名 親ノード名が表示されます。
    インターフェース ゲストノードのインターフェース名が表示されます。


    ■ 表示4

    表 6
    項目名
    説明
    << 最初のリストに戻ります。
    番号 ページ番号です。
    >> 最後のリストに移動します。


  5. 設定を終えたら「追加」ボタンをクリックします。

  6. 無線APに適用するAP共通設定を指定します。
    AP共通設定の適用手順は、「無線APの管理グループ、AP共通設定の変更」をご覧ください。

ゼロタッチコンフィグ

AT-TQシリーズ無線APをゲストノードとして登録する際、ゲストノードを接続しているAMFノードのポート名を指定して、簡単にAWCプラグインの管理下に登録することができます。
ゼロタッチコンフィグでは、無線APのIPアドレスおよびMACアドレスを事前に知る必要がありません。また、ゼロタッチコンフィグで運用中の無線APに障害が発生したとき、同じ型番の代替機種をAMFノードの当該ポートに接続し直すだけで、同じ設定を復元して素早く復旧することができます。
詳細な設定や手順については、「各種操作」/「その他の設定」/「ゼロタッチコンフィグとオートリカバリー」をご覧ください。
Note
ゼロタッチコンフィグを行うには、AMFネットワーク側で適切に設定されている必要があります。

無線APの情報編集

  1. AWCプラグインメニューから「無線設定」→「AP登録・設定」を選択します。

  2. リストから編集したい無線APの列右にある編集アイコンをクリックします。

  3. 「無線AP編集」ダイアログが表示されます。


  4. 編集が完了したら、「保存」ボタンをクリックします。

無線APの削除

Note
最後のページを表示中にページのすべてのエントリーを削除した場合、ページ自体は削除されず、エントリーのないページが表示されます。ページの移動か画面の再読み込みにより削除後のページ数が反映されます。
  1. AWCプラグインメニューから「無線設定」→「AP登録・設定」を選択します。

  2. 削除したい無線APのチェックボックスにチェックを入れます(複数選択可能)。

  3. コンテンツ欄右上の歯車アイコンにマウスオーバーします。

  4. 表示されたメニューから「削除」をクリックします。

  5. 「確認」ダイアログが表示されます。

  6. 「削除」ボタンをクリックします。

DHCPを使用する際のサーバー側設定

無線APの登録」において、無線APのIPアドレスが既知でない場合、DHCPサーバーからIPアドレスを取得し、無線APのMACアドレスのみを基に無線APの登録を行うことができます。
IPアドレスをDHCPサーバーから取得するよう設定する場合は、DHCPサーバー側にてDHCPオプション43(ベンダー個別情報)として、AWCプラグインのIPアドレスおよび監視ポート番号(65437)を指定する必要があります。
Note
DHCPオプション43を使用する場合、DHCPサーバーが既に登録してある無線APのIPアドレスと競合するIPアドレスを割り振る設定にしないよう、注意してください。

DHCPオプション43の設定は、DHCPプールに対して一度だけ行います。
DHCPサーバーにて、すべての無線APに割り当てるMACアドレスをスタティックに設定しており、AWCプラグインにもIPアドレスをすべて固定設定する場合は、DHCPオプション43の設定は不要です。

オプションの設定値として渡されるAWCサーバー情報のフォーマットは次の通りです。
次の設定例では、AWCプラグインのIPアドレスを「192.168.1.250」に設定する場合の例を示します。

表 7:DHCPオプション43フォーマット
フィールド名
フィールド長
説明
可変/固定
設定例
内容
16進値
ヘッダー 1オクテット ベンダー個別情報として渡す情報のヘッダーです。 固定 207 CF
オプション1 タイプ 1オクテット 続くフィールドがAWCプラグインのIPアドレスであることを示します。 固定 1 01
オプション1 値 4オクテット AWCプラグインのIPv4アドレスを指定します。 可変 192.168.1.250 C0A801FA
オプション2 タイプ 1オクテット 続くフィールドがAWCプラグインの監視ポート番号であることを示します。 固定 2 02
オプション2 値 2オクテット AWCプラグインの監視ポート番号を指定します。 固定 65437 FF9D


AMF機器にてDHCPサービスを実行している場合、AWCプラグインをIPアドレス「192.168.1.250」にインストールしているときは、該当のDHCPプールに以下のような設定を追加する必要があります。
ここでは、設定するDHCPオプション名を「awcserver」、DHCPプール名を「pool1」と仮定しています。




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