付録 / AT-VST-VRTのバージョンアップ


バージョンアップの流れ
ファームウェアファイルを準備する
AT-VST-VRT、アプリケーションのバックアップファイルを取得する
アプリケーションの状態を確認する
AT-VST-VRTをシャットダウンする
AT-VST-VRTをアップデートする
アプリケーションをアップデートする
AMF Cloud、AMF Security、Vista Manager アプリケーション
Wireless Controller、SNMP Plug-in アプリケーション
Wireless Controller(またはSNMP Plug-in)アプリケーションを停止・削除する
新しいWireless Controller(またはSNMP Plug-in)アプリケーションを有効化する
AWCプラグイン(またはSNMPプラグイン)を再登録する
AWCプラグインの外部IPアドレスを設定する(パッケージバージョン 3.5.3以前)
AWCプラグイン(またはSNMPプラグイン)をリストアする


ここでは、運用中のAT-VST-VRTをバージョンアップする手順を説明します。
Note
AT-VST-VRT ファームウェアバージョン 3.7.1へのバージョンアップは、AT-VST-VRT ファームウェアバージョン 3.4.1以降からのみ可能です。
AT-VST-VRT ファームウェアバージョン 3.4.1より前のバージョンをお使いの場合、AT-VST-VRT ファームウェアバージョン 3.4.1にバージョンアップしてから、AT-VST-VRT ファームウェアバージョン 3.7.1にバージョンアップしてください。
バージョンアップ手順については、お使いのバージョンの「AT-VST-VRT リファレンスマニュアル」を参照してください。

バージョンアップの流れ

バージョンアップの流れを次に示します。
  1. ファームウェアファイルを準備する
  2. AT-VST-VRT、アプリケーションのバックアップファイルを取得する
  3. アプリケーションの状態を確認する
  4. AT-VST-VRTをシャットダウンする
  5. AT-VST-VRTをアップデートする
  6. アプリケーションをアップデートする

ファームウェアファイルを準備する

まず、弊社ホームページからAT-VST-VRT ファームウェアバージョン 3.7.1のファイル(VST-VRT-3.7.1.iso)をダウンロードします。
AT-VST-VRT ファームウェアと各アプリケーションのバージョンを、次の表に示します。
表 1:バージョン一覧
パッケージバージョン AT-VST-VRTの
ファームウェアバージョン
Vista Manager アプリケーションの
ソフトウェアバージョン
Wireless Controller アプリケーションの
ソフトウェアバージョン
AMF Security アプリケーションの
ソフトウェアバージョン
AMF Cloud アプリケーションの
ソフトウェアバージョン
Trap Receiver アプリケーションの
ソフトウェアバージョン
SNMP Plug-in アプリケーションの
ソフトウェアバージョン
1.1.1 1.1.1
(VST_VRT-1.1.1.iso)
3.5.0 3.5.0 5.5.0-2.3 2.5.0 2.6.0
1.1.2 1.2.1
(VST_VRT-1.2.1.iso)
3.6.0 3.6.0 5.5.1-0.1 2.5.0 2.6.1
3.3.1 3.3.1
(VST_VRT-3.3.1.iso)
3.7.0 3.7.0 2.3.0 5.5.1-1.1 2.5.0 2.6.1
3.4.1 3.4.1
(VST_VRT-3.4.1.iso)
3.8.0 3.8.0 2.3.0 5.5.1-2.1 2.5.0 2.8.0
3.5.1 3.5.1
(VST_VRT-3.5.1.iso)
3.9.0 3.9.0 2.3.2 5.5.2-0.1 2.5.0 2.8.1
3.5.2 3.5.2
(VST-VRT-3.5.2.iso)
3.9.1 3.9.1 2.3.2 5.5.2-0.1 2.5.0 2.8.1
3.5.3 3.5.3
(VST-VRT-3.5.3.iso)
3.9.2 3.9.1 2.4.0 5.5.2-1.1 2.5.0 2.8.1
3.6.1 3.6.1
(VST-VRT-3.6.1.iso)
3.10.2 3.10.0 2.5.0 5.5.2-2.3 2.5.0 2.9.0
3.7.1 3.7.1
(VST-VRT-3.7.1.iso)
3.10.3 3.10.1 2.5.1 5.5.3-0.1 2.5.0 2.9.1
Note
AT-VST-VRTのファームウェアバージョンごとに、対応する各アプリケーションのバージョンの組み合わせが決まっています。アプリケーションご利用の有無によらず、正しい組み合わせでお使いください。

AT-VST-VRT、アプリケーションのバックアップファイルを取得する

設定内容のリストアや、バージョンダウンする場合に必要なバックアップファイルを取得します。
詳しくは、付録「AT-VST-VRTのバックアップとリストア」を参照してください。

アプリケーションの状態を確認する

AT-VST-VRTをアップデートする前のアプリケーションの状態は、停止済み、実行中のどちらでも問題ありません。
ただし、Wireless Controller アプリケーションおよびSNMP Plug-in アプリケーションはアップデート時に削除するため、ここで停止しておくことをおすすめします。
アプリケーションの停止方法は、クイックツアー「アプリケーションの設定と起動」/「アプリケーションの停止」をご覧ください。

AT-VST-VRTをシャットダウンする

AT-VST-VRTをシャットダウンします。
「ファイル管理」画面で、「シャットダウン」ボタンをクリックします。

AT-VST-VRTをアップデートする

「VST-VRT-3.7.1.iso」ファイルを使用して、AT-VST-VRTをファームウェアバージョン 3.7.1にアップデートします。
AT-VST-VRTのアップデートの手順は、クイックツアー「アップデート」/「AT-VST-VRTをアップデートする」を参照してください。

アプリケーションをアップデートする

アプリケーションごとにアップデートの手順を説明します。
Note
使用していないアプリケーションを含め、更新可能なすべてのアプリケーションをアップデートしてください。
Note
AMF Security ソフトウェアバージョン 2.3.x以前のバージョンから2.4.x以降、およびソフトウェアバージョン 2.4.x以前のバージョンから2.5.x以降へバージョンアップを行うと、バージョンアップ前のAMF Securityの認証データは削除されます。そのため、バージョンアップを行う前に必ず認証データのエクスポートを行ってください。
AMF Security アプリケーションのバージョンアップは、「AMF Security(AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル」の「クイックツアー」/「AMF Securityのバージョンアップ」をあわせてご覧ください。

AMF Cloud、AMF Security、Vista Manager アプリケーション

  1. 「ダッシュボード」画面を開き、「インスタンスを更新」ボタンが追加されていることを確認します。

    また、アプリケーションのアップデートができる場合は以下のような表示が出ます(AMF CloudとVista Manager アプリケーションのみ)。

  2. 「ダッシュボード」画面で「インスタンスを更新」ボタンをクリックします。
    「インスタンスを更新」ダイアログが表示されますので、アップデートするアプリケーションのバージョンを確認します。
    アップデートできるアプリケーションには「アクション」項目にチェックボックスが表示され、チェックを付けるとアプリケーションを更新できます。

    Note
    アプリケーションが「実行中」または「停止済み」の場合に更新できます。
    また、Wireless Controller、SNMP Plug-in アプリケーションは更新ができないようになっています。
  3. 「インスタンスを更新」ダイアログで、「選択したものを更新」ボタンをクリックします。
    アップデートが開始され、「状態」項目に「更新中。」と表示されます。

  4. 「状態」項目に「このインスタンスは最新の状態です」と表示されたら、アップデートが完了です。
    画面右上の「X」ボタンをクリックして、「インスタンスを更新」ダイアログを閉じます。

  5. 「ダッシュボード」画面を開きます。
    各アプリケーションの「開く」ボタンが表示されたら起動完了です。
    アプリケーションが「実行中」のまま更新を行った場合は、自動でアプリケーションが起動されます。
    アプリケーションが「停止済み」のまま更新を行った場合は、手動でアプリケーションを起動してください。
    Note
    Vista Manager アプリケーションのアップデート後、はじめてVista Manager アプリケーションにアクセスすると、データベースのマイグレーションを促すダイアログが表示される場合があります。画面に従ってバックアップをダウンロード後、マイグレーションを実行してください。なお、マイグレーションには数分~数十分かかることがあります。

Wireless Controller、SNMP Plug-in アプリケーション

ほかのアプリケーションのアップデートが終わったあとで、アップデートを行います。
アップデートの流れを次に示します。
  1. Wireless Controller(またはSNMP Plug-in)アプリケーションを停止・削除する
  2. 新しいWireless Controller(またはSNMP Plug-in)アプリケーションを有効化する
  3. AWCプラグイン(またはSNMPプラグイン)を再登録する
  4. AWCプラグインの外部IPアドレスを設定する
  5. AWCプラグイン(またはSNMPプラグイン)をリストアする

Wireless Controller(またはSNMP Plug-in)アプリケーションを停止・削除する

  1. AT-VST-VRTにログインします。
  2. 画面左側メニュー欄で「Wireless Controller(またはSNMP Plug-in)」をクリックします。
  3. Wireless Controller(またはSNMP Plug-in)の管理画面が表示されますので、「停止」ボタンをクリックします。
  4. 「状態」の項目が「停止中」から「停止済み」になるまで待ちます。
  5. 状態が「停止済み」になりましたら、表示された「削除」ボタンをクリックして、Wireless Controller(またはSNMP Plug-in)を削除します。

新しいWireless Controller(またはSNMP Plug-in)アプリケーションを有効化する

  1. AT-VST-VRTにログインします。
  2. 画面左側メニュー欄で「Wireless Controller(またはSNMP Plug-in)」をクリックします。
  3. Wireless Controller(またはSNMP Plug-in)の管理画面が表示されますので、右端にある「有効化」ボタンをクリックします。
  4. アプリケーション設定画面における「イメージバージョン」右にある矢印をクリックし、新しい Wireless Controller(またはSNMP Plug-in)のバージョンを選択します。
  5. クイックツアー「アプリケーションの設定と起動」/「設定項目」を参照して設定し、「適用」ボタンをクリックします。
  6. 画面右上の「保存」ボタンをクリックして、設定を保存します。

AWCプラグイン(またはSNMPプラグイン)を再登録する

  1. Vista Managerアプリケーションにログインし、「システム管理」/「プラグイン」画面を開きます。
  2. 「AWCプラグイン(またはSNMPプラグイン)」をクリックし、表示される「プラグインを削除」ボタンでAWCプラグイン(またはSNMPプラグイン)の登録を削除します。
  3. 「プラグイン」画面の「プラグイン追加」ボタンをクリックし、下記のアドレスを入力します。
    https://(AWCプラグインサーバーのIPアドレス):5443/wireless_plugin
    https://(SNMPプラグインサーバーのIPアドレス):6443/NetManager
    
  4. 「フィンガープリントの一致を確認」ボタンをクリックします。

AWCプラグインの外部IPアドレスを設定する(パッケージバージョン 3.5.3以前)

パッケージバージョン 3.6.1以降では不要です。「AWCプラグイン(またはSNMPプラグイン)をリストアする」に進みます。
  1. AWCプラグインメニューから「システム設定」を選択し、「システム設定」画面を開きます。
  2. 「IPアドレス設定」の「AWCプラグインの外部IPアドレス」欄にて、ドロップダウンリストから、AT-VST-VRT上のWireless Controllerアプリケーション(AWCプラグイン)のIPアドレスを選択します。
  3. 「IPアドレス設定」右側の「保存」ボタンをクリックします。

AWCプラグイン(またはSNMPプラグイン)をリストアする

  1. Vista Manager アプリケーションにログインし、「プラグイン」/「システム設定」画面を開きます。
  2. 「システム管理」の「復元」ボタンをクリックします。
  3. 「ファイルを選択」ボタンをクリックして、バックアップファイルを選択します。
  4. 「実行」ボタンをクリックします。
  5. 確認ダイアログが表示されますので、「OK」をクリックします。
  6. リストア完了のダイアログが表示されますので、「OK」をクリックします。
Note
AWCプラグインを以前のバージョンからアップデートした場合は、初回のAP管理時に無線APに対して設定適用が行われます。また、本動作により無線通信が一時的に停止しますのでご注意ください。