AT-Vista Manager: インストールガイド

インストールガイド

1 ライセンス・動作環境

1.1 ライセンスの種類

20メンバーから120メンバーまでと121メンバー以上の無制限ライセンス、20メンバーの追加ライセンスを用意しています。
ご使用の環境によりライセンスをご購入ください。

AT-Vista Manager 基本パッケージ

20メンバー、40メンバー、80メンバー、120メンバー、無制限メンバー

AT-Vista Manager 追加ライセンス

20メンバー

1.2 動作環境

インストールを行う前に、インストールを行うコンピューターが以下の要件を満たしているか確認してください。

Note
弊社製品の AlliedView NMS Standard Edition 、AlliedView NMS Enterprise Edition、Allied Telesis Unified Wireless Controller の他、Windows IIS Web Server、Apache Web Server、RDBMS を使用するソフトウェアとの同一環境での使用は未サポートです。
なお、AVMでは下記のポート、プロトコルを使用しています。
  ポート プロトコル
SYSLOG 514 UDP
HTTP 80 TCP
データーベース65432TCP
65433TCP
AWC65435TCP
65436TCP
65437TCP

AVMの管理下となった無線APは下記のポート、プロトコルを使用しています。
  ポート プロトコル
AWC65438TCP
65439TCP

サーバー環境

ハードウェア DOS/V 互換機(OADG 仕様)および PC98-NX シリーズ
CPU Intel Core i5 プロセッサー 2.5 GHz 以上
対応 OS Windows 7 Professional(64 ビット版)、Windows 8.1 Pro(64 ビット版)、Windows 10 Pro(64 ビット版)、Windows Server 2012 R2 (Standard、Datacenter エディションのみサポート)
※いずれのOSも日本語版のみサポート

Note
WOW64 サブシステム(32ビットエミュレーター)上で動作します。

仮想化環境 VMware vSphere Hypervisor(ESXi)5.5/6.0
メモリー(RAM)容量 8GB 以上
ハードディスク容量 200GB 以上の空きが必要
CD ドライブ AT-Vista Manager Media Kit(別売)からインストールする際に必要

閲覧環境

対応 OS Windows 7、Windows 8.1、Windows 10、Windows Server 2012 R2
Web ブラウザー 上記対応 OS で動作可能な Internet Explorer または Google Chrome
CPU Intel Core i3 プロセッサー1.7GHz以上
メモリー(RAM)容量 3GB以上(1GB以上の空きが必要)
ディスプレイ 1280 × 768 以上必須

管理可能な弊社製品

AVMで管理可能な弊社製品とファームウェアのバージョンは、リリースノートをご覧ください。

2 インストールの前に

Note
AT-Vista ManagerのIPアドレスもしくはドメイン名からのJavascriptが実行できるように設定を行ってください。

2.1 インストーラーの準備

インストーラーは、弊社 Web ページよりダウンロードいただくか、AT-Vista Manager Media Kit (別売)をご購入ください。

Note
インストーラーのダウンロードには保守契約締結後にお知らせされる「保守契約番号」と「パスワード」が必要になります。

2.2 OS側の準備

OSのタイムゾーンを「(UTC09:00) 大阪、札幌、東京」に設定してください。

Windows 7 にインストールする場合は、 hotfix がインストールされている必要があります。
Microsoft 社の Web サイト(http://support.microsoft.com/kb/2731284)より、ダウンロード/インストールしてください。

2.3 AMF機器の設定

AMFネットワークの監視を行う場合は、AMF機器に下記の設定を行ってください。

Note
ゲストノードとして認識されている無線APを無線管理機能で管理する場合、AMFマスターでゲストノードのバックアップ機能を有効にしないでください。

  1. 全てのAMFマスターで "atmf topology-gui enable"コマンドを有効にします。
  2. AMFコントローラー(存在しない場合はAMFマスター)で "log event-host atmf-topology-event"の設定を行います。
  3. AMFコントローラー(存在しない場合はAMFマスター)で "service http"を有効にします。
  4. AMFコントローラーと全てのAMFマスターがAVMをインストールしたPCと通信できるようにIPの設定を行います。
  5. AMFコントローラー(存在しない場合はAMFマスター)でAVMが使用するユーザーがsshログインを行えるようにsshサーバーの設定を行います。

AMF対応機器への具体的な設定については各機器のコマンドリファレンスをご参照ください。

3 インストール

インストールを行う場合は、下記の手順に従ってインストールしてください。

Note
インストールする際には、ウィルスチェックソフトを無効にしてからインストールを行ってください。これは、ウィルスチェックソフトが AT-Vista Manager のセットアッププログラムをウィルスと誤検出して隔離してしまうことを防ぐためです。

Note
インストールをキャンセルした場合でも、指定したディレクトリーにインストールログが出力されます。

  1. Windows を起動し、Administrators グループのユーザーでログオンします。

    Note
    Administrators グループに属していないユーザーでインストーラーを起動した場合、Administrators 権限のないユーザーではインストールできないことを示すダイアログが表示され、インストールが中断されます。

  2. インストーラー本体(atvmXXXw.exe)を実行します。XXX はバージョン番号です。

  3. 本体のインストール前に、必要なソフトウェアコンポーネントのチェックが行われます。不足している場合はインストールが中断されます。

    コンポーネントチェック

  4. インストールする言語を選択するダイアログが表示されます。「日本語」になっているか確認し「OK」をクリックします。

    言語選択

  5. 開始画面のダイアログが表示されます。内容を確認し「次へ」をクリックします。

    開始画面

  6. 使用許諾契約のダイアログが表示されます。
    ソフトウェア使用権許諾契約書に同意いただけましたら、「使用権許諾契約の条項に同意する」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。

    使用権許諾契約書

  7. インストールフォルダーのダイアログが表示されます。
    インストール先フォルダーを指定し、「次へ」をクリックします。

    Note
    インストール先に日本語を含むパスを指定しないでください。日本語を含むパスへのインストールは未サポートです。

    Note
    ファイルの存在しないフォルダーをインストール先として指定してください。

    インストール先指定

  8. ショートカット フォルダーのダイアログが表示されます。
    AVM のプログラムメニュー名やアイコンを作成する場所を指定します。
    全てのユーザーに対して同じ設定をする場合は画面下の「すべてのユーザーにアイコンを作成」にチェックを入れてください。
    「次へ」をクリックします。

    アイコン指定

  9. サーバーIPアドレスのダイアログが表示されます。
    AVMのサーバーIPアドレスとして使用するIPアドレスを指定します。
    表示されている以外のIPアドレスを指定する場合は、ユーザー入力を選択し、IPアドレスを入力してください。
    変更しない場合は、「次へ」をクリックします。

    Note
    AVMを正常に起動するためにはサーバーが使用する正しいIPアドレスを指定する必要があります。また、無線AP管理機能を使用する場合は、無線APからの通信を待ち受けるIPアドレスを指定してください。インストール後にIPアドレスが変更になる場合、「無線APのWeb設定画面で変更を行う場合は」をご覧ください。

    要約

  10. インストール前の要約ダイアログが表示されます。
    インストールするフォルダーやショットカットフォルダー、サーバーのIPアドレスが正しいかを確認します。
    変更を行う場合は、該当の箇所まで「戻る」をクリックし変更を行ってください。
    変更しない場合は、「インストール」をクリックします。

    要約

  11. インストール中のダイアログが表示され、インストールが開始されます。

    インストール開始

  12. インストール完了ダイアログが表示されるとインストール完了です。
    「完了」をクリックしダイアログを閉じます。

    インストール完了

4 インストール後の推奨設定

クライアントPCからAVMサーバーにHTTPS接続する場合やノードにSSH接続する場合は下記の設定を行ってください。

4.1 ノードにSSHで接続

AVM機能の「SSH接続」をクライアントPCから行う場合は下記の設定を行ってください。

本機能を使用する場合は、AW+機器に対しても設定が必要となります。
AW+機器のコマンドリファレンス「運用・管理」>「Secure Shell」の章をご覧になり設定を行ってください。

Note
本機能を使用する場合は、AMFコントローラーもしくはマスター機のsshサーバーの設定において、"ssh server v1v2"コマンドは未サポートになります。"ssh server v2only"を設定してください。

Note
SSH接続を行う各AW+機器ではAVMのポーリング対象と同じユーザー名とパスワードを設定してください。

Note
サーバーPCでクライアント画面を開いて行う場合は、下記の手順 2 〜 4を行ってください。

  1. AVMをインストールしたディレクトリーにある「tools」直下の「ssh_client」フォルダーをクライアントPC側の任意のディレクトリーにコピーします(例:C:\tools\ssh_client)。
  2. putty.exe を下記Webページからダウンロードします。
    <http://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty/download.html >
  3. ダウンロードした「putty.exe」を「ssh_client\putty」直下に保存します(例:C:\tools\ssh_client\putty\putty.exe)。
  4. 管理者権限で ssh_client\putty\putty_register.bat を実行します。

Note
AVMをアンインストールする場合は、クライアントPC側でも ssh_client\putty\putty_unregister.batを起動し、アンインストールしてください。

4.2 AVMサーバーにHTTPSで接続

クライアントPCからAVMサーバーにHTTPS接続する場合は下記の設定を行います。

Note
HTTPS接続の設定後にHTTP接続に戻す場合は再インストールが必要になります。AVMのバックアップファイルを取得し、再インストールした後でリストアを行ってください。

  1. 管理者権限を持つユーザーでAVMがインストールされているPCにログインします。
  2. 管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。
  3. 管理者権限で下記の設定変更を行います。

    > md [AVMのインストールディレクトリー]\apache\key
    > cd [AVMのインストールディレクトリー]\apache\key
    > ..\bin\openssl.exe genrsa 2048 > server.key
    > ..\bin\openssl.exe req -new -config ..\conf\openssl.cnf -key server.key > server.csr
    --> 対話形式の入力が求められます。お使いの環境のパラメーターを入力してください。
    > ..\bin\openssl.exe x509 -days 3650 -req -signkey server.key < server.csr > server.crt
    > [AVMのインストールディレクトリー]\tools\use_https\use_https.bat

  4. https://localhost/ にアクセスできれば完了です。

4.3 ファイアウォール経由通信の許可設定

AVMをインストールしたサーバーPCでファイアウォールが有効になっている場合は、クライアントPCでAVMを開くことやAMF機器からのsyslogパケットの受信、AVMからの無線AP管理ができなくなってしまうため、サーバーPCでWindowsファイアウォールの設定を行ってください。

  1. コントロールパネルからWindowsファイアウォールを開きます。
    (コントロールパネル > システムとセキュリティ > Windowsファイアウォール)
  2. ダイアログ左側から、「Windowsファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可」をクリックします。
  3. 「許可されたアプリ」ダイアログ上部の「設定の変更」をクリックしダイアログ内のリストから、以下の2つを探してチェックを入れます。

     - CLI
     - Apache HTTP Server

      ※その際使用環境に合わせて、プライベート/パブリックにもチェックを付けてください。

  4. リストにない場合は、以下の手順でリストに追加します。
    1. 「許可されたアプリ」ダイアログ内のリスト下の「別のアプリの許可」をクリックします。
    2. 「アプリの追加」ダイアログが出るので、「参照」をクリックします。
    3. ファイルを指定後、「開く」をクリックし、「アプリの追加」ダイアログに戻り、「追加」をクリックします。

      ファイルは以下を指定してください。

      [AVMのインストールディレクトリー]\AT-Vista Manager\apache\bin\httpd.exe 
      [AVMのインストールディレクトリー]\AT-Vista Manager\php\php.exe 
      [AVMのインストールディレクトリー]\AT-Vista Manager\CWM\bin\CWM.exe 

  5. 「許可されたアプリ」ダイアログ下部の「OK」をクリックします。

5 AT-TQシリーズファームウェアアップデート

ここでは、TQ Firmware Update ツールを使用してファームウェアのアップデートを行う方法について説明します。

用意するもの: 注意事項: 設定手順:

TQ Firmware Update ツールは、AVMインストール後、下記ディレクトリーに保存されます。
[AVM のインストールディレクトリー] \tools\firmware_update\tq_firmware_update.exe

  1. TQ Firmware Update ツールの実行ファイル(tq_firmware_update.exe)をダブルクリックします。
  2. 設定画面が表示されます。
    用意した設定ファイルとファームウェアを選択して「開く」ボタンをクリックします。

    設定画面

    項目名説明
    設定ファイル
    「参照」ボタン用意した設定ファイルを指定します。
    ファームウェア
    「参照」ボタン用意したファームウェアファイルを指定します。
    バージョン番号ファームウェアのバージョンが表示されます。
    ビルド番号ファームウェアのビルド番号が表示されます。
    その他
    「開く」ボタン実行画面が開きます。
    「終了」ボタンアップデートを止めます。
  3. 実行画面が開きます。「確認」ボタンをクリック後、内容を確認し「実行」ボタンをクリックします。
    実行結果欄に「成功」と表示されれば、アップデートは終了です。

    実行画面

    項目名説明
    IPアドレス無線APのIPアドレスが表示されます。
    確認結果「確認」ボタンをクリック後に結果が表示されます。
    • 応答なし: 取得失敗
    • バージョン番号: 取得成功

    以下の場合は「応答なし」になります。

    • IPアドレス先が存在しない場合
    • 無線APではない場合
    • 無線APのログインに失敗した場合
    • 無線APの最大セッション数を超えるログインになった場合
    • その他エラーになった場合
    実行結果「実行」ボタンをクリック後に結果が表示されます。
    • 失敗: 更新失敗
    • 成功: 更新成功

    以下の場合は「失敗」になります。

    • 無線APの応答がない場合
    • ファームウェアと無線 AP の機種名が異なる場合
    • ファームウェアの更新に失敗した場合
    • その他エラーになった場合

    ログログが表示されます。
    「ログ表示」ボタンログ画面が開きます。
    「確認」ボタン無線APの情報を取得します。情報取得の可否は確認結果欄に表示されます。
    「実行」ボタンファームウェアの更新を行います。更新の可否は実行結果欄に表示されます。
    「閉じる」ボタン実行画面を閉じます。
  4. 詳細はログ画面に表示されます。

    ログ画面

    項目名説明
    フィルターログの重要度(INFO、NOTICE、WARN)で絞り込みを行えます。ログ一覧に表示させたい重要度のチェックボックスにチェックを入れると、その重要度に関連したログが表示されます。
    ログ一覧ログが表示されます。
    「更新」ボタン情報の更新を行います。
    「閉じる」ボタンログ画面を閉じます。

    ログの履歴は上記ログ画面、またはログファイルに表示されます。
    ログファイルは実行ファイルと同じ下記に保存されます。
    [AVM のインストールディレクトリー]\tools\firmware_update\log_xxxxxxxxxxxxxx.txt
    ※ xxxxxxxxxxxxxx はログファイルの作成日時です。

  5. セカンダリーファームウェアもアップデートするため、TQ Firmware Update ツールを閉じ、再度 1〜3の手順を実施してください。
その他の操作: 補足(実行画面のボタンの挙動):

6 言語設定(日本語への切り替え)

デフォルトでは GUI が英語で表示されます。日本語表示への切り替えは下記の手順で設定してください。

  1. Windows のアプリメニューから「AT-Vista Manager」→「ビューアー起動」を選択します。
  2. ログイン画面が表示されますので、User ID に 「 manager 」、Password に「 friend 」を入力し、「Log In」ボタンをクリックします。
  3. ログインに成功したら、画面右上に表示されている「Administrator」にマウスオーバーし、リストから「Change language」を選択します。

    言語選択

  4. Change language ダイアログが表示されるので「English」をクリックしドロップダウンリストから「Japanese(日本語)」を選択します。

    日本語選択

  5. 「Apply」ボタンをクリックします。

7 アンインストール

アンインストールを行う場合は、下記の手順に従ってアンインストールしてください。

Note
Windows 8.1と10 では AT-Vista Managerのメニューに「アンインストール」が表示されません。
アンインストールする場合は、AVMをインストールしたディレクトリーにある「_uninst」フォルダー内の「uninstall.exe」を実行してください。
また、クライアントPC側でも ssh_client\putty\putty_unregister.batを起動し、アンインストールしてください。

  1. インストール時と同じユーザーでログオンします。
  2. サーバーを停止させます。
    Windows のアプリメニューから「AT-Vista Manager」→「サーバー停止」を選択します。
  3. Windows のアプリメニューから「AT-Vista Manager」→「アンインストール」を選択します。
  4. AT-Vista Manager のアンインストーラーが起動します。
  5. 「アンインストール」ボタンをクリックするとアンインストールが行われます。
  6. システムを再起動するか否かを選択するダイアログが表示された場合は、「システムを再起動する」または「後で再起動する」を選択し「完了」ボタンをクリックします。

Note
インストールフォルダーは削除されません。システムの再起動後、必要に応じ手動で削除してください。
デフォルトのインストールフォルダー(Cドライブにインストールした場合)は以下となります。

  C:\Program Files(x86)\Allied Telesis\AT-Vista Manager
  C:\Program Files(x86)\Allied Telesis\database

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