バージョンアップ・バージョンダウン編 / バージョンダウン
ここでは、AT-VST-APLのファームウェアをバージョンアップ後に、元のファームウェアバージョンに戻す手順を説明します。
AT-VST-APLの設定画面で「バージョン更新」ボタンを使用したバージョンダウンは未サポートとなります。
アプリケーションの削除、旧バージョンのバックアップをリストア、設定のやり直し、ライセンスの再発行などが必要となる場合があります。
バージョンダウンの流れ
バージョンダウンの流れを次に示します。
- 必要なファイルを準備する
- 必要なファイルをアップロードする
- アプリケーションを停止・削除する
- AT-VST-APLのバージョンを戻す
- アプリケーションを起動する
- アプリケーションをリストアする
必要なファイルを準備する
バージョンダウンに必要なファイルを準備します。
パッケージバージョンのファイルを準備する
弊社ホームページからパッケージバージョンのファイル(拡張子 .zip)をダウンロードして解凍します。
パッケージバージョンごとに、対応するAT-VST-APLのファームウェアバージョンと、対応する各アプリケーションのバージョンの組み合わせが決まっています。
AT-VST-APLのファームウェアおよび各アプリケーションのバージョン、パッケージバージョンのファイル(拡張子 .zip)、解凍後に作成される各ファイルを次の表に示します。
2023年6月現在におけるソフトウェアサポート対象のパッケージバージョンは 3.4.1以降です。
最新の情報は弊社ホームページをご確認ください。
表 1:パッケージバージョン 3.7.1に必要なファイル一覧
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パッケージ
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AT-VST-APLのファームウェア
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Vista Manager アプリケーション
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Wireless Controller アプリケーション
|
AMF Security アプリケーション
|
AMF Cloud アプリケーション
|
Trap Receiver アプリケーション
|
SNMP Plug-in アプリケーション
|
バージョン
|
3.7.1
|
1.8.2
|
3.10.3
|
3.10.1
|
2.5.1
|
5.5.3-0.1
|
2.5.0
|
2.9.1
|
ファイル名
|
VST-APL-3.7.1.zip
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ATVSTAPL-1.8.2.iso
|
VST-APL-3.7.1.bundle
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表 2:パッケージバージョン 3.6.1に必要なファイル一覧
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パッケージ
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AT-VST-APLのファームウェア
|
Vista Manager アプリケーション
|
Wireless Controller アプリケーション
|
AMF Security アプリケーション
|
AMF Cloud アプリケーション
|
Trap Receiver アプリケーション
|
SNMP Plug-in アプリケーション
|
バージョン
|
3.6.1
|
1.7.3
|
3.10.2
|
3.10.0
|
2.5.0
|
5.5.2-2.3
|
2.5.0
|
2.9.0
|
ファイル名
|
VST-APL-3.6.1.zip
|
ATVSTAPL-1.7.3.iso
|
VST-APL-3.6.1.bundle
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表 3:パッケージバージョン 3.5.3に必要なファイル一覧
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パッケージ
|
AT-VST-APLのファームウェア
|
Vista Manager アプリケーション
|
Wireless Controller アプリケーション
|
AMF Security アプリケーション
|
AMF Cloud アプリケーション
|
Trap Receiver アプリケーション
|
SNMP Plug-in アプリケーション
|
バージョン
|
3.5.3
|
1.7.1
|
3.9.2
|
3.9.1
|
2.4.0
|
5.5.2-1.1
|
2.5.0
|
2.8.1
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ファイル名
|
VST-APL-3.5.3.zip
|
ATVSTAPL-1.7.1.iso
|
VST-APL-3.5.1.bundle
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表 4:パッケージバージョン 3.5.2に必要なファイル一覧
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パッケージ
|
AT-VST-APLのファームウェア
|
Vista Manager アプリケーション
|
Wireless Controller アプリケーション
|
AMF Security アプリケーション
|
AMF Cloud アプリケーション
|
Trap Receiver アプリケーション
|
SNMP Plug-in アプリケーション
|
バージョン
|
3.5.2
|
1.6.1
|
3.9.1
|
3.9.1
|
2.3.2
|
5.5.2-0.1
|
2.5.0
|
2.8.1
|
ファイル名
|
VST-APL-3.5.2.zip
|
ATVSTAPL-1.6.1.iso
|
VST-APL-3.5.2.bundle
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表 5:パッケージバージョン 3.5.1に必要なファイル一覧
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パッケージ
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AT-VST-APLのファームウェア
|
Vista Manager アプリケーション
|
Wireless Controller アプリケーション
|
AMF Security アプリケーション
|
AMF Cloud アプリケーション
|
Trap Receiver アプリケーション
|
SNMP Plug-in アプリケーション
|
バージョン
|
3.5.1
|
1.6.1
|
3.9.0
|
3.9.0
|
2.3.2
|
5.5.2-0.1
|
2.5.0
|
2.8.1
|
ファイル名
|
VST-APL-3.5.1.zip
|
ATVSTAPL-1.6.1.iso
|
VST-APL-3.5.1.bundle
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表 6:パッケージバージョン 3.4.1に必要なファイル一覧
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パッケージ
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AT-VST-APLのファームウェア
|
Vista Manager アプリケーション
|
Wireless Controller アプリケーション
|
AMF Security アプリケーション
|
AMF Cloud アプリケーション
|
Trap Receiver アプリケーション
|
SNMP Plug-in アプリケーション
|
バージョン
|
3.4.1
|
1.5.1
|
3.8.0
|
3.8.0
|
2.3.0
|
5.5.1-2.1
|
2.5.0
|
2.8.0
|
ファイル名
|
VST-APL-3.4.1.zip
|
ATVSTAPL-1.5.1.iso
|
VST-APL-3.4.1.bundle
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バックアップとリストアに必要なファイル
バージョンアップ後、バージョンアップ前のバージョンに設定をリストアするためには、次のファイルが必要になります。
運用中のAT-VST-APL(ファームウェアバージョンが上)で取得するファイルではありませんので、ご注意ください。
- バージョンアップ前に使用していたAT-VST-APL(ファームウェアバージョンが下)で取得したAT-VST-APLの設定ファイル
- バージョンアップ前に使用していたAT-VST-APL(ファームウェアバージョンが下)で取得した各アプリケーションのバックアップファイル
(アプリケーションのバージョンが、AT-VST-APLのバージョンダウン後も同一の場合には不要です)
また、パッケージバージョン 3.4.1(ファームウェアバージョン 1.5.1)以降では、USBメモリーにAT-VST-APLの設定ファイル(default.cfg)、アプリケーションのファームウェアおよび設定をバックアップできます。詳しくは、バックアップ・リストア編「USBメモリーを使用したバックアップとリストア」を参照してください。
AT-VST-APLの設定ファイル(default.cfg)は、取得したときのファームウェアバージョンと、同じファームウェアバージョンでのみリストアができます。例えば、ファームウェアバージョン 1.7.3でバックアップした設定ファイルは、ファームウェアバージョン 1.7.3でのみリストアできます。
そのため、使用するファームウェアバージョンで設定ファイルを取得していない場合には、設定のリストアはできません。再度設定が必要になります。
AMF Cloud アプリケーションを削除すると、次回以降のインストールに既存ライセンスを使用できなくなります。
ライセンスの再発行が必要になりますので、再インストール後に内部シリアルを控えて弊社窓口までお問い合わせください。
Trap Receiver アプリケーションのソフトウェアバージョン 2.5.0は、バックアップとリストアができません。
必要なファイルをアップロードする
必要なファイルが準備できたら、AT-VST-APLにアップロードします。
アップロードの手順は、「ファイルのアップロード」を参照してください。
アプリケーションを停止・削除する
バージョンダウン対象のアプリケーションを停止・削除します。
停止・削除の手順は、「アプリケーションの停止と削除」を参照してください。
アプリケーションのバージョンが、AT-VST-APLのバージョンダウン後も同一の場合には、アプリケーションを停止・削除する必要はありません。AT-VST-APLのバージョンダウン後も、そのまま使用可能です。
AT-VST-APLのバージョンを戻す
「AT-VST-APLをアップデートする」を参照して、手順3まで行います。
「起動時ファームウェアファイル設定」項目に「ATVSTAPL-x.x.x.iso」(x.x.x はAT-VST-APLのファームウェアバージョンを示します)ファイルが表示されていることを確認して、「保存」ボタンをクリックします。
「設定ファイルのリストア手順」を参照して、バージョンアップ前に使用していたAT-VST-APLで取得したAT-VST-APLの設定ファイルをリストアし、再起動します。
アプリケーションを起動する
バージョンダウン対象のアプリケーションを、新規に設定して起動します。
「AT-VST-APL リファレンスマニュアル」のクイックツアー「アプリケーションの設定と起動」を参照してください。
各アプリケーションを有効化する際、「パッケージバージョンのファイルを準備する」の表を参照して、パッケージバージョンに対応するアプリケーションのバージョンを選択してください。
アプリケーションをリストアする
バージョンダウン対象のアプリケーションをリストアします。
アプリケーションのバージョンが、AT-VST-APLのバージョンダウン後も同一の場合にはリストアは不要です。そのまま使用可能です。
- Vista Manager アプリケーション
バックアップファイルをリストアします。
リストア手順は、「AT-Vista Manager EX(AT-VST-APL版)ベースリファレンスマニュアル」の「各種操作」/「システムデータの管理」/「バックアップとリストア」を参照してください。
- Wireless Controller アプリケーション
バックアップファイルをリストアします。
リストア手順は、「AWCプラグイン(AT-VST-APL版)リファレンスマニュアル」の「各種操作」/「システムデータの管理」/「AWCプラグインシステムのバックアップ・リストア」を参照してください。
- AMF Cloud アプリケーション
バックアップファイルをリストアします。
リストア手順は、「AMF Cloud(AT-VST-APL版)リファレンスマニュアル」の「運用・管理」/「コンフィグレーション」/「スタートアップコンフィグのバックアップと復元」を参照してください。
AMF Cloud アプリケーションを削除すると、次回以降のインストールに既存ライセンスを使用できなくなります。
ライセンスの再発行が必要になりますので、再インストール後に内部シリアルを控えて弊社窓口までお問い合わせください。
- AMF Security アプリケーション
- ソフトウェアバージョン 1.8.1にバージョンダウンする場合
バックアップファイルをリストアします。
リストア手順は、「AMF Security(AT-VST-APL版)リファレンスマニュアル」の「クイックツアー」/「AMF Securityのバックアップとリストア」を参照してください。
なお、ライセンスの再発行は不要です。今まで使用していたライセンスを使用することができます。
- ソフトウェアバージョン 2.3.0以降にバージョンダウンする場合
バックアップファイルをリストアします。
リストア手順は、「AMF Security(AT-VST-APL版)リファレンスマニュアル」の「クイックツアー」/「AMF Securityのバックアップとリストア」を参照してください。
AMF Security アプリケーションを削除すると、次回以降のインストールに既存ライセンスを使用できなくなります。
ライセンスの再発行が必要になりますので、新しくインストールしたAMF Securityの「システム設定」/「システム情報」画面に表示されるシリアル番号を控えて弊社窓口までお問い合わせください。
- SNMP Plug-in アプリケーション
バックアップファイルをリストアします。
リストア手順は、「SNMPプラグイン(AT-VST-APL版)リファレンスマニュアル」の「画面リファレンス」/「システム」/「システム設定」/「システム管理」を参照してください。
- Trap Receiver アプリケーション
バックアップおよびリストアはできません。
「Trap Receiver(AT-VST-APL版)リファレンスマニュアル」の「クイックツアー」/「サブネットの作成」を参照して、再度設定してください。
AT-VST-APLのバージョンダウンは以上です。
AT-VST-APLおよび各アプリケーションが正常に動作することを確認してください。
また、バージョンダウン後のAT-VST-APLの設定ファイル、各アプリケーションのバックアップファイルを取得しておくことをおすすめします。