各種操作 / その他の設定 / Zabbix Agentを使用したWindows ServerのプロセスCPU・メモリー監視(アドバンストモニタリング)


動作確認済み環境
準備
Zabbix Agentの導入
アドバンストモニタリング機能の有効化
対象デバイスの登録
状態監視ウィジェットの追加


AT-VST-APLでは、ネットワーク上のWindows Server/LinuxデバイスにZabbix社のZabbix Agentをインストールにすることで、サーバーで動作するプロセスの消費するリソース量をAVM EXの「状態監視」画面で監視することができます。
特定のプロセスのCPU使用率、メモリー使用量や、デバイス上で動作中のプロセスのCPU使用率、メモリー使用量一覧をウィジェットとして表示します。

動作確認済み環境

弊社にて動作を確認している環境は次の通りです。

準備

ここでは、Zabbix Agentの導入からAVM EXとの連携までを説明します。

Zabbix Agentの導入

監視対象とするWindows Serverデバイスに、Zabbix Agentをインストールします。
  1. Zabbix社のダウンロードページ(https://www.zabbix.com/download_agents)から、対応する「Zabbix Agent 2」をダウンロードします。
    Note
    本バージョンでは、次のオプションのみをサポートします。
    ■ OSディストリビューション
    • Windows
    • Linux
    ■ ZABBIXバージョン
    • 7.0

  2. 監視対象のデバイスで、上記のインストーラーを起動します。
  3. 初期画面で「Next」をクリックします。
  4. エンドユーザー利用規約を読み、同意する場合は「I accept the terms in the License Agreement」にチェックを入れ、「Next」をクリックします。
  5. Custom Setup画面で全てのコンポーネントが選択されていることを確認して、「Next」ボタンをクリックします。
  6. Zabbix Agent2 service configuration画面で、「Zabbix server IP/DNS」にAVM EXサーバーのIPアドレスを入力して、「Next」をクリックします。
  7. Ready to install Zabbix Agent 2画面で「Install」ボタンをクリックします。
    ユーザーアカウント制御画面が表示される場合は、「はい」をクリックして、デバイスへの変更を許可します。
    インストールが開始されます。
  8. インストールが完了したら、「Finish」をクリックしてインストーラーを終了します。
Zabbixのインストール手順は以上です。
複数のデバイスを監視する場合は、各デバイスにZabbix Agentをインストールします。

アドバンストモニタリング機能の有効化

AVM EXにてアドバンストモニタリング機能を有効にします。
  1. AVM EXにて、メインメニューから「システム管理」をクリックします。
    「システム管理」画面が表示されます。
  2. 左側のリストから「設定」をクリックします。
  3. オプション機能の「アドバンストモニタリング」のトグルスイッチをオンにします。
以上でAVM EXにて監視デバイスのZabbix Agentからのシステム状態の通知を受信できるようになりました。
実際に監視を行うには、資産管理画面に対象デバイスに追加されている必要があります。

なお、本機能を有効にすると、監視デバイスごとにAVM EXのシステムの要求ストレージ容量やデータ取得に要する時間が増大します。

対象デバイスの登録

デバイスの監視を行うにあたり、いずれかのシステムまたはプラグインによって対象デバイスが資産管理画面に追加されている必要があります。
該当のデバイスが未登録の場合は、Zabbix Agentをインストールしたデバイスからの情報を受け取って状態監視画面に表示するため、対象のデバイスをカスタムデバイスとして登録します。
LLDPを使用したAMF Plusデバイスディスカバリー(STOAT)などによって既に資産管理画面に登録済みの場合は、この必要はありません。
  1. メインメニューから「資産管理」をクリックします。
    「資産管理」画面が表示されます。
  2. 「デバイス」タブ右上の「デバイスを追加」ボタンをクリックします。
    「デバイスを追加」サイドパネルが表示されます。
  3. 監視対象のデバイスを登録します。
    AVM EXで表示される名前を指定し、対象デバイスのMACアドレス、IPアドレスを各欄に入力します。
    デバイスタイプ、アイコンは適宜指定してください。
  4. 「保存」をクリックします。
手順は以上です。
複数のデバイスを監視する場合は、全てのデバイスを同様に登録します。
Zabbix Agentからの通知が受信されると、資産管理画面またはネットワークマップの対象のデバイスのサイドパネルにて、探索元に「Zabbix」が追加されます。
デバイスアイコンがネットワークマップに表示されない場合は、トポロジー更新を実行してください。

状態監視ウィジェットの追加

以上でZabbix Agentからのプロセス情報を受信する準備が整いました。
メインメニューの「AMF Plus」配下の「状態監視」画面にて、次のアドバンストモニタリング項目が追加で表示されます。
表 1:ウィジェットのタイプ アドバンストモニタリング
タイプ名 データセット データソース データオプション 説明
アドバンストモニタリング有効時のみ表示
アドバンストモニタリング - 個別
  • プロセスCPU
  • プロセスメモリー
Zabbixデバイス Zabbixデバイスで動作中のプロセス Zabbixデバイス(Zabbix AgentをインストールしたWindows Serverデバイス)で動作中の個別プロセスのCPU使用率またはメモリー使用量を表示します。
アドバンストモニタリング - プロセスリスト
  • プロセスCPU
  • プロセスメモリー
Zabbixデバイス Zabbixデバイス(Zabbix AgentをインストールしたWindows Serverデバイス)で動作中のプロセスをCPU使用率またはメモリー使用量の大きいものから一覧表示します。