画面リファレンス / AMF Plus / インテントベースQoS


概要
準備
対応機種
事前設定
インテントベースQoS
インテントベースQoS設定
監視しきい値
キュー設定
自動キュー設定
デバイス別インテントベースQoS
インターフェース別インテントベースQoS


インテントベースQoS画面では、AMF Plusネットワーク全体の輻輳状態を把握できます。

概要

構成されるキューの種類は2つに分かれます。
対応のAMF Plusスイッチを流れるトラフィックは、VLANヘッダーに含まれるCoS値、または、IPヘッダーに含まれるDSCP値を基にその種別が自動的に判別され、該当するキューに割り振られます。
キューには優先度の高いものから以下の種類があります。
表 2:キュー種別
キュー番号
(優先度)
分類 種別 説明
7 音声 PQ VoIP テレフォニーなど、最小限のロス、レイテンシー、ジッターを必要とするトラフィック
6 映像 PQ ビデオ会議など、低ロス、低遅延、低ジッターを必要とするトラフィック
5 ネットワーク管理 WRR SNMP、NTP、syslog など、最低帯域保証で保護されたトラフィック
4 ストリーミング WRR インスタントメッセージや Telnet など、インタラクティブ性の高いトラフィック
3 トランザクション WRR SAP や Oracle など、ユーザーがトランザクションの終了を待つような低応答時間のトラフィック
2 バルクデータ WRR FTP、電子メール、バックアップオペレーションなど、低インタラクションで破棄の影響を受けにくいトラフィック
1 スカベンジャー WRR ゲームやピアツーピアメディア共有などの娯楽性の高いトラフィック
0 ベストエフォート WRR 分別処理を必要としないトラフィック
Note
上記の分類はAVM EXで固定された種別になっており、変更できません。
Note
AVM EXの分類にあわせて、キュー7が音声通信、キュー6が映像通信……となるように、ネットワーク設計や使用アプリケーション側でキューの定義を調整する必要があります。

準備

対応機種

インテントベースQoSの機能に対応するAMF Plusスイッチは次の通りです。
いずれも、AlliedWare Plus ファームウェアバージョン5.5.2-2.3以降が適用されている必要があります。

なお、以下の機種については、デバイスリストに表示されますが、破棄数のカウンターは未サポートとなります。
Note
次の機種はAlliedWare Plus ファームウェアバージョン5.5.4-1.2以降が適用されている必要があります。

事前設定

インテントベースQoS機能を利用するためには、各AMF Plusスイッチにて、CLIから事前設定を実行する必要があります。
事前設定は機種に応じてタイプA、タイプBに分類されます。該当する機種をご確認のうえ設定してください。
また、本事前設定によりインテントベースQoSを使用するAMF Plusスイッチでは、本事前設定のポリシーと併せて別のポリシーを作成、追加することは未サポートの構成となります。
機器ポートへの割り当てについては自由に設定できます。
なお、本事前設定とは別のQoS設定を行った機器がAMF Plusネットワーク上に存在しても支障はありませんが、該当スイッチはインテントベースQoS機能による監視対象とはなりませんので、ご注意ください。

■ 事前設定タイプA
次の機種が対象となります。
mls qos enable
!
mls qos map cos-queue 0 to 0
mls qos map cos-queue 1 to 2
mls qos map cos-queue 2 to 3
mls qos map cos-queue 3 to 4
mls qos map cos-queue 4 to 6
mls qos map cos-queue 5 to 7
mls qos map cos-queue 6 to 5
mls qos map cos-queue 7 to 5
!
mls qos map premark-dscp 0 to new-queue 0
mls qos map premark-dscp 8 to new-queue 1
mls qos map premark-dscp 10 to new-queue 2
mls qos map premark-dscp 12 to new-queue 2
mls qos map premark-dscp 14 to new-queue 2
mls qos map premark-dscp 16 to new-queue 5
mls qos map premark-dscp 18 to new-queue 3
mls qos map premark-dscp 20 to new-queue 3
mls qos map premark-dscp 22 to new-queue 3
mls qos map premark-dscp 24 to new-queue 5
mls qos map premark-dscp 26 to new-queue 4
mls qos map premark-dscp 28 to new-queue 4
mls qos map premark-dscp 30 to new-queue 4
mls qos map premark-dscp 32 to new-queue 6
mls qos map premark-dscp 34 to new-queue 6
mls qos map premark-dscp 36 to new-queue 6
mls qos map premark-dscp 38 to new-queue 6
mls qos map premark-dscp 40 to new-queue 6
mls qos map premark-dscp 46 to new-queue 7
mls qos map premark-dscp 48 to new-queue 5
mls qos map premark-dscp 56 to new-queue 5
!
mls qos scheduler-set 1 wrr-queue group 1 weight 112 queues 0
mls qos scheduler-set 1 wrr-queue group 1 weight 6 queues 1
mls qos scheduler-set 1 wrr-queue group 1 weight 18 queues 2
mls qos scheduler-set 1 wrr-queue group 1 weight 46 queues 3
mls qos scheduler-set 1 wrr-queue group 1 weight 46 queues 4
mls qos scheduler-set 1 wrr-queue group 1 weight 31 queues 5
!
class-map COS-DSCP_TRANSLATE_7
 match cos 7
!
class-map COS-DSCP_TRANSLATE_6
 match cos 6
!
class-map COS-DSCP_TRANSLATE_5
 match cos 5
!
class-map COS-DSCP_TRANSLATE_4
 match cos 4
!
class-map COS-DSCP_TRANSLATE_3
 match cos 3
!
class-map COS-DSCP_TRANSLATE_2
 match cos 2
!
class-map COS-DSCP_TRANSLATE_1
 match cos 1
! 
policy-map VISTA_DEFAULT_POLICY
 trust dscp
 class default
 class COS-DSCP_TRANSLATE_7
  set dscp 56
 class COS-DSCP_TRANSLATE_6
  set dscp 48
 class COS-DSCP_TRANSLATE_5
  set dscp 46
 class COS-DSCP_TRANSLATE_4
  set dscp 34
 class COS-DSCP_TRANSLATE_3
  set dscp 26
 class COS-DSCP_TRANSLATE_2
  set dscp 18
 class COS-DSCP_TRANSLATE_1
  set dscp 10
!
interface port1.0.1-1.0.48
 service-policy input VISTA_DEFAULT_POLICY
!
interface port1.0.49-1.0.50
 wrr-queue egress-rate-limit 3333m queues 6
 wrr-queue egress-rate-limit 1g queues 7
 mls qos scheduler-set 1
!

■ 事前設定タイプB
次の機種が対象となります。

次の機種は上記と同様に事前設定タイプBの入力が必要ですが、一部コマンドが反映されません。
mls qos enable
!
mls qos map cos-queue 0 to 0
mls qos map cos-queue 1 to 1
mls qos map cos-queue 2 to 2
mls qos enable
mls qos map premark-dscp 8 to new-cos 1
mls qos map premark-dscp 10 to new-cos 2
mls qos map premark-dscp 12 to new-cos 2
mls qos map premark-dscp 14 to new-cos 2
mls qos map premark-dscp 16 to new-cos 5
mls qos map premark-dscp 18 to new-cos 3
mls qos map premark-dscp 20 to new-cos 3
mls qos map premark-dscp 22 to new-cos 3
mls qos map premark-dscp 24 to new-cos 5
mls qos map premark-dscp 26 to new-cos 4
mls qos map premark-dscp 28 to new-cos 4
mls qos map premark-dscp 30 to new-cos 4
mls qos map premark-dscp 32 to new-cos 6
mls qos map premark-dscp 34 to new-cos 6
mls qos map premark-dscp 36 to new-cos 6
mls qos map premark-dscp 38 to new-cos 6
mls qos map premark-dscp 40 to new-cos 6
mls qos map premark-dscp 46 to new-cos 7
mls qos map premark-dscp 48 to new-cos 5
mls qos map premark-dscp 56 to new-cos 5
!
policy-map VISTA_DEFAULT_POLICY
 trust dscp
 class default
!
interface port1.0.1-1.0.18
 switchport
 switchport mode access
 service-policy input VISTA_DEFAULT_POLICY
 wrr-queue weight 15 queues 0
 wrr-queue weight 1 queues 1
 wrr-queue weight 3 queues 2
 wrr-queue weight 6 queues 3
 wrr-queue weight 6 queues 4
 wrr-queue weight 4 queues 5
 wrr-queue egress-rate-limit 333m queues 6
 wrr-queue egress-rate-limit 100m queues 7
!

インテントベースQoS

インテントベースQoSのダッシュボードでは、現在の設定による各キューの破棄パケット数やトラフィックの設定、スループットなどをウィジェットに表示します。

表 3:状態監視
項目名 説明
インテントベースQoS ヘッダー
期間 ウィジェットに反映する観測期間を、最新からの長さ、または、開始・終了日時で選択できます。
  • 1h:
    直近から1時間のトレンドおよび履歴を表示します。
  • 12h:
    直近から12時間のトレンドおよび履歴を表示します。
  • 24h:
    直近から24時間のトレンドおよび履歴を表示します。
  • 7d:
    直近から7日間のトレンドおよび履歴を表示します。
  • 範囲指定(カレンダーアイコン):
    開始日および終了日をカレンダーコントロールで指定します。また、開始・終了の時刻をドロップダウンリストから1時間刻みで選択します。
    初期状態は直近から7日前の同時刻です。
    • 選択解除:設定したした期間を初期状態に戻します。
    • キャンセル:設定した期間の変更を破棄します。
    • 適用:設定した期間の変更を適用します。
デフォルトは「7d」です。
イベントログ 「イベントログ」画面にて、インテントベースQoS関連のイベントログを表示します。
設定 「インテントベースQoS設定」サイドパネルを開きます。
インテントベースQoS設定サイドパネルでは、PQキューの送信レート上限とWRRキューの重み、各キューの監視しきい値を設定することができます。
ダッシュボード ヘッダー
キュー破棄数 それぞれのキューについて、キュー破棄数を一覧表示します。
各キューは「インテントベースQoS設定」にて設定した妥当/不良判定しきい値に基づいて、良好(緑色)、妥当(黄色)、不良(赤色)で表示されます。
各キューをクリックするとヘッダーの下に該当キューの名称と説明が説明され、コンテンツ欄下部の各種ウィジェットに該当キューの情報が反映されます。
キュー別
概要
帯域制限 PQキューの送信レート上限の設定値を表示します。
全帯域のうち、該当のトラフィックが占有可能な最大帯域幅を意味します。
より上位のPQキューはこの設定値を超えるトラフィックを転送することはできません。
重み WRRキューの送信するパケットの比率として使用される重みの設定値を表示します。
スループット 該当キューのスループットとして、直近5分間の平均値を表示します(単位:bps)。
キュー破棄 該当キューの直近5分間での破棄数を表示します。
不良判定しきい値 該当キューの不良判定しきい値の設定値を表示します。
妥当判定しきい値 該当キューの妥当判定しきい値の設定値を表示します。
キュー破棄グラフ ウィジェット
  指定した期間のキューの破棄数を折れ線グラフとして表示します。
  • 水色:破棄されたパケット数を表示します。
グラフには妥当/不良判定しきい値を表示します。
  • 黄色:妥当判定しきい値を表します。
  • 赤色:不良判定しきい値を表します。
また、指定した期間中にいずれかの管理下デバイスにてQoSの有効・無効が切り替わった場合は、ベースライン上のドットの色で有効(緑色)・無効(灰色)を示します。
デバイス別 キュー破棄リスト ウィジェット
  指定した期間のキュー破棄数順にAMF Plusスイッチを一覧表示します。
  • デバイス:
    デバイス名を表示します。デバイス名をクリックすると、「デバイス別インテントベースQoS」画面が表示されます。
  • 合計スループット:
    該当デバイス上での指定した期間のキューのスループットを表示します。
  • キュー破棄:
    該当デバイス上での指定した期間のキュー破棄数を表示します。
全トラフィック
スループットグラフ ウィジェット
  指定した期間の各キューのスループットを折れ線グラフで表示します。
また、指定した期間中にいずれかの管理下デバイスにてQoSの有効・無効が切り替わった場合は、ベースライン上のドットの色で有効(緑色)・無効(灰色)を示します。
キュー破棄グラフ ウィジェット
  指定した期間の各キューの破棄数を折れ線グラフで表示します。
また、指定した期間中にいずれかの管理下デバイスにてQoSの有効・無効が切り替わった場合は、ベースライン上のドットの色で有効(緑色)・無効(灰色)を示します。

インテントベースQoS設定

各PQキューの送信レート上限、WRRキューの重みを設定したり、キューごとにキュー破棄の妥当/不良判定しきい値などを設定したりします。

監視しきい値

キューごとの妥当判定しきい値、不良判定しきい値、該当キューの判定の有効/無効を設定します。
それぞれのキューで発生したパケットの破棄を監視し、ここで設定された妥当判定しきい値、不良判定しきい値を超過した場合、ダッシュボードでのキューの状態に反映し、状態を知らせます。

表 4:インテントベースQoS設定 監視しきい値
項目名 説明
QoSポーリング 全QoSデータのポーリングを有効にします。デフォルトは無効です。
キュー監視しきい値
キュー キュー番号とその分類、概要を表示します。
キュー破棄 妥当判定しきい値 キューの状態を妥当と判定するしきい値を数値入力またはスライダーで設定します。
妥当判定しきい値は不良判定しきい値より大きい値に設定できません。
デフォルトは1です。
キュー破棄 不良判定しきい値 キューの状態を不良と判定するしきい値を数値入力またはスライダーで設定します。
不良判定しきい値は妥当判定しきい値より小さい値に設定できません。
デフォルトは1です。
判定 該当のキューについて良好/妥当/不良の判定を行うか否かを設定します。デフォルトは有効です。
判定を「無効」に設定したキューは、キュー破棄数が妥当/不良判定しきい値を超過しても、ダッシュボードに反映しません。
キャンセル 設定の変更を破棄して、サイドパネルを閉じます。
保存 設定の変更を反映して、サイドパネルを閉じます。
Note
変更を保存せずにタブを切り替えた場合、保存していない設定は失われます。

キュー設定

各PQキューの送信レート上限、WRRキューの重みを設定します。

表 5:インテントベースQoS設定 キュー設定
項目名 説明
デフォルトにリセット PQキューの送信レート上限、WRRキューの重みをデフォルトに戻します。
優先キュー
キュー キュー番号とその分類、概要を表示します。
インテントベースQoSでは、キュー7(音声)とキュー6(映像)をPQキューとして分類します。
送信レート上限値% 該当のPQキューが占有できる送信レートの上限を設定します。
優先度の高いPQキューが大きなトラフィックを転送している場合、ここで設定した送信レートを超えてキューを独占することはできません。
WRRキュー
キュー キュー番号とその分類、概要を表示します。
インテントベースQoSでは、キュー5(ネットワーク管理)以下のキューをWRRキューとして分類します。
重み WRRキューの送信するパケットの比率として使用される重みを1~15の整数で設定します。
キャンセル 設定の変更を破棄して、サイドパネルを閉じます。
保存 設定の変更を反映して、サイドパネルを閉じます。
Note
変更を保存せずにタブを切り替えた場合、保存していない設定は失われます。

PQキューの送信レート上限値とWRRキューの重みのデフォルト値は、次の通りです。
表 6:キュー設定 デフォルト値
キュー番号 分類 デフォルト値
PQキュー 送信レート上限値(%)
7 音声 10%
6 映像 33%
WRRキュー 重み
5 ネットワーク管理 4
4 ストリーミング 6
3 トランザクション 6
2 バルクデータ 3
1 スカベンジャー 1
0 ベストエフォート 15

自動キュー設定

自動キュー設定は、いずれかのキューで輻輳が発生した場合に、十分な送信レートまたは重みのある他のキューから帯域幅を融通することで、より柔軟かつ安定なトラフィック制御を図る機能です。
このタブでは、自動キュー設定において他のトラフィックとやり取りできる送信レートやウェイト(重み)の上限および下限を設定します。
Note
自動キュー設定機能を有効化する前に、キュー設定をデフォルトにリセットし、設定を保存することをお勧めします。

帯域幅の調整は次のように行われます。
表 7:インテントベースQoS設定 自動キュー設定
項目名 説明
自動キュー設定 自動キュー設定機能の有効または無効をトグルスイッチで設定します。デフォルトは無効です。
頻度 キューの調整間隔を5分、1時間、6時間、12時間、24時間から選択します。
ここで設定した頻度に従って、キューの監視結果を基に各キューの送信レートやウェイトの調整を行います。デフォルトは5分です。
短い時間に設定すると、個別のキューに輻輳を速やかに抑えるよう動作しますが、例えば複数のキューがひっ迫している場合などは、頻繁に帯域幅の譲り合いが生じることがありますので、トラフィックの状態を観察し、適切な頻度を選択してください。
デフォルトにリセット PQキューの最大送信レート上限、WRRキューの最小ウェイト、最大ウェイトをデフォルトに戻します。
絶対優先スケジューリング(PQ)
優先キュー キュー番号とその分類、概要を表示します。
インテントベースQoSでは、キュー7(音声)とキュー6(映像)をPQキューとして分類します。
現在の送信レート上限 自動キュー設定による現在の送信レート上限を表示します。
優先度の高いPQキューが大きなトラフィックを転送している場合、現在の送信レート上限を超過するトラフィックを破棄します。
最大送信レート上限 該当のPQキューが占有できる最大送信レート(単位:%)を設定します。
ポーリングの時点で該当のPQキューが不良状態となっている場合には、自動的に送信レート上限を拡大します。現在の送信レート上限がここで設定した最大送信レート上限に達した場合は、それ以上の送信レート上限の拡大を行いません。
重み付きラウンドロビン(WRR)
WRRキュー キュー番号とその分類、概要を表示します。
インテントベースQoSでは、キュー5(ネットワーク管理)以下のキューをWRRキューとして分類します。
最小ウェイト WRRキューの最小ウェイト(重み)を1~15の整数で設定します。他のWRRキューが不良状態となっている場合でも、自身の現在のウェイトがこの最小ウェイトと等しい場合は、それ以上のウェイトの提供を行いません。
現在のウェイト WRRキューの送信するパケットの比率として使用される重みを1~15の整数で表示します。
最小ウェイト WRRキューの最大ウェイト(重み)を1~15の整数で設定します。該当のWRRキューが不良状態となっている場合でも、自身の現在のウェイトがこの最大ウェイトと等しい場合は、それ以上のウェイトの提供を行いません。
キャンセル 設定の変更を破棄して、サイドパネルを閉じます。
保存 設定の変更を反映して、サイドパネルを閉じます。
Note
変更を保存せずにタブを切り替えた場合、保存していない設定は失われます。

PQキューの最大送信レート上限値とWRRキューのウェイト、最小・最大ウェイトのデフォルト値は、次の通りです。
表 8:自動キュー設定 デフォルト値
キュー番号 分類 デフォルト値
PQキュー 送信レート上限値(%)
7 音声 10%
6 映像 33%
WRRキュー 最小ウェイト 初期ウェイト 最大ウェイト
5 ネットワーク管理 4 4 5
4 ストリーミング 6 6 7
3 トランザクション 5 6 7
2 バルクデータ 2 3 4
1 スカベンジャー 1 1 1
0 ベストエフォート 13 15 15

デバイス別インテントベースQoS

デバイス別のインテントベースQoSダッシュボードを表示します。
表示される項目は、ネットワーク全体の「インテントベースQoS」画面のダッシュボードと同様です。
キュー破棄リスト ウィジェットには、デバイス別のキュー破棄数に代わって、インターフェース別のキュー破棄順位が表示されます。
表 9:状態監視
項目名 説明
インテントベースQoS ヘッダー
期間 ウィジェットに反映する観測期間を、最新からの長さ、または、開始・終了日時で選択できます。
  • 1h:
    直近から1時間のトレンドおよび履歴を表示します。
  • 12h:
    直近から12時間のトレンドおよび履歴を表示します。
  • 24h:
    直近から24時間のトレンドおよび履歴を表示します。
  • 7d:
    直近から7日間のトレンドおよび履歴を表示します。
  • 範囲指定(カレンダーアイコン):
    開始日および終了日をカレンダーコントロールで指定します。また、開始・終了の時刻をドロップダウンリストから1時間刻みで選択します。
    初期状態は直近から7日前の同時刻です。
    • 選択解除:設定したした期間を初期状態に戻します。
    • キャンセル:設定した期間の変更を破棄します。
    • 適用:設定した期間の変更を適用します。
デフォルトは「7d」です。
設定 「インテントベースQoS設定」サイドパネルを開きます。
インテントベースQoS設定サイドパネルでは、PQキューの送信レート上限とWRRキューの重み、各キューの監視しきい値を設定することができます。
ダッシュボード ヘッダー
キュー破棄数 それぞれのキューについて、破棄数と一覧表示します。
各キューは「インテントベースQoS設定」にて設定した妥当/不良判定しきい値に基づいて、良好(緑色)、妥当(黄色)、不良(赤色)で表示されます。
各キューをクリックするとヘッダーの下に該当キューの名称と説明が説明され、コンテンツ欄下部の各種ウィジェットに該当キューの情報が反映されます。
キュー別
概要
帯域制限 PQキューの送信レート上限の設定値を表示します。
全帯域のうち、該当のトラフィックが占有可能な最大帯域幅を意味します。
より上位のPQキューはこの設定値を超えるトラフィックを転送することはできません。
重み WRRキューの送信するパケットの比率として使用される重みの設定値を表示します。
スループット 該当キューのスループットとして、直近5分間の平均値を表示します(単位:bps)。
キュー破棄 該当キューの直近5分間での破棄数を表示します。
不良判定しきい値 該当キューの不良判定しきい値の設定値を表示します。
妥当判定しきい値 該当キューの妥当判定しきい値の設定値を表示します。
キュー破棄グラフ ウィジェット
  指定した期間のキューの破棄数を折れ線グラフとして表示します。
  • 水色:破棄されたパケット数を表示します。
グラフには妥当/不良判定しきい値を表示します。
  • 黄色:妥当判定しきい値を表します。
  • 赤色:不良判定しきい値を表します。
また、指定した期間中に該当デバイス自体、またはデバイス上のいずれかのインターフェースにてQoSの有効・無効が切り替わった場合は、ベースライン上のドットの色で有効(緑色)・無効(灰色)を示します。
インターフェース別 キュー破棄リスト ウィジェット
  指定した期間のキュー破棄数順にインターフェースを一覧表示します。
  • インターフェース:
    インターフェース名を表示します。インターフェース名をクリックすると、「インターフェース別インテントベースQoS」画面が表示されます。
  • 合計スループット:
    該当インターフェース上での指定した期間のキューのスループットを表示します。
  • キュー破棄:
    該当インターフェース上での指定した期間のキュー破棄数を表示します。
全トラフィック
スループットグラフ ウィジェット
  指定した期間の各キューのスループットを積み上げ折れ線グラフで表示します。
また、指定した期間中に該当デバイス自体、またはデバイス上のいずれかのインターフェースにてQoSの有効・無効が切り替わった場合は、ベースライン上のドットの色で有効(緑色)・無効(灰色)を示します。
キュー破棄グラフ ウィジェット
  指定した期間の各キューの破棄数を折れ線グラフで表示します。
また、指定した期間中に該当デバイス自体、またはデバイス上のいずれかのインターフェースにてQoSの有効・無効が切り替わった場合は、ベースライン上のドットの色で有効(緑色)・無効(灰色)を示します。

インターフェース別インテントベースQoS

インターフェース別のインテントベースQoSダッシュボードを表示します。
表示される項目は、ネットワーク全体の「インテントベースQoS」画面のダッシュボードと同様ですが、デバイス別、インターフェース別キュー破棄リストに相当するリストは表示されません。
表 10:状態監視
項目名 説明
インテントベースQoS ヘッダー
期間 ウィジェットに反映する観測期間を、最新からの長さ、または、開始・終了日時で選択できます。
  • 1h:
    直近から1時間のトレンドおよび履歴を表示します。
  • 12h:
    直近から12時間のトレンドおよび履歴を表示します。
  • 24h:
    直近から24時間のトレンドおよび履歴を表示します。
  • 7d:
    直近から7日間のトレンドおよび履歴を表示します。
  • 範囲指定(カレンダーアイコン):
    開始日および終了日をカレンダーコントロールで指定します。また、開始・終了の時刻をドロップダウンリストから1時間刻みで選択します。
    初期状態は直近から7日前の同時刻です。
    • 選択解除:設定したした期間を初期状態に戻します。
    • キャンセル:設定した期間の変更を破棄します。
    • 適用:設定した期間の変更を適用します。
デフォルトは「7d」です。
設定 「インテントベースQoS設定」サイドパネルを開きます。
インテントベースQoS設定サイドパネルでは、PQキューの送信レート上限とWRRキューの重み、各キューの監視しきい値を設定することができます。
ダッシュボード ヘッダー
キュー破棄数 それぞれのキューについて、破棄数と一覧表示します。
各キューは「インテントベースQoS設定」にて設定した妥当/不良判定しきい値に基づいて、良好(緑色)、妥当(黄色)、不良(赤色)で表示されます。
各キューをクリックするとヘッダーの下に該当キューの名称と説明が説明され、コンテンツ欄下部の各種ウィジェットに該当キューの情報が反映されます。
キュー別
概要
帯域制限 PQキューの送信レート上限の設定値を表示します。
全帯域のうち、該当のトラフィックが占有可能な最大帯域幅を意味します。
より上位のPQキューはこの設定値を超えるトラフィックを転送することはできません。
重み WRRキューの送信するパケットの比率として使用される重みの設定値を表示します。
スループット 該当キューのスループットとして、直近5分間の平均値を表示します(単位:bps)。
キュー破棄 該当キューの直近5分間での破棄数を表示します。
不良判定しきい値 該当キューの不良判定しきい値の設定値を表示します。
妥当判定しきい値 該当キューの妥当判定しきい値の設定値を表示します。
キュー破棄グラフ ウィジェット
  指定した期間のキューの破棄数を折れ線グラフとして表示します。
  • 水色:破棄されたパケット数を表示します。
グラフには妥当/不良判定しきい値を表示します。
  • 黄色:妥当判定しきい値を表します。
  • 赤色:不良判定しきい値を表します。
また、指定した期間中にデバイス上のいずれかのインターフェースにてQoSの有効・無効が切り替わった場合は、ベースライン上のドットの色で有効(緑色)・無効(灰色)を示します。
全トラフィック
スループットグラフ ウィジェット
  指定した期間の各キューのスループットを折れ線グラフで表示します。
また、指定した期間中にデバイス上のいずれかのインターフェースにてQoSの有効・無効が切り替わった場合は、ベースライン上のドットの色で有効(緑色)・無効(灰色)を示します。
キュー破棄グラフ ウィジェット
  指定した期間の各キューの破棄数を折れ線グラフで表示します。
また、指定した期間中にデバイス上のいずれかのインターフェースにてQoSの有効・無効が切り替わった場合は、ベースライン上のドットの色で有効(緑色)・無効(灰色)を示します。