「ファイル」メニューでは、管理対象エージェントの指定と機器情報の参照/設定ができます。
管理対象機器を指定します。ターゲットホストを指定せずに ADV を起動した場合(空のウィンドウが表示されたとき)に、管理対象機器を指定するときに使います。
ターゲットホストに接続しているとき(パネルウィンドウが表示されているとき)は、このメニュー項目は選択できません。他の機器を管理したいときは、「閉じる」サブメニューでパネルを閉じてから、再度「開く」を選択してください。
「ターゲットホストの選択」ダイアログ
以下、「ターゲットホストの選択」ダイアログの各項目について説明します。
ターゲットホストのホスト名か IP アドレスを指定します。「確認」ボタンをクリックすると、指定したエージェントの MIB 変数 sysDescr の内容を確認できます。指定したエージェントが目的のエージェントであることを確認したら、「OK」ボタンをクリックしてください。
SNMP に関する設定を行います。
SNMP (Get/Set)のバージョンを設定します。
Note
ここで設定するバージョンに、ターゲットホストが対応している必要があります。
選択したバージョンに合わせた設定を行います。
v1 または v2c を選択した場合
「SNMPv1/v2c 設定」ダイアログが表示されます。
v3 を選択した場合
「SNMPv3 設定」ダイアログが表示されます。
Note
v3 を選択する場合、ターゲットホストが SNMPv3 に対応している必要があります。
SNMPv1/v2c 設定ダイアログ
コミュニティ名
エージェントに対する SNMP 操作に必要なコミュニティ名を指定します。Get オペレーション用のコミュニティ名、Set オペレーション用のコミュニティ名を指定します。ここで指定する各コミュニティ名は、エージェント側で設定されているものと同じにする必要があります。
デフォルトでは、コミュニティ名として以下の文字列が使用されます。
'Get' オペレーション用:public
'Set' オペレーション用:private
SNMPv3 に必要な設定(SNMPv3 パラメーター)を行います。
SNMPv3 設定ダイアログ
ユーザー名
ユーザー名(1〜32文字)を指定します。
セキュリティレベル
セキュリティレベルを指定します。
「非認証/非暗号化」「認証/非暗号化」「認証/暗号化」のうちいずれかを選択します。
認証プロトコル
認証プロトコルを指定します。MD5、SHA のうちいずれかを選択します。
認証パスワード
認証パスワード(32文字まで)を指定します。
暗号化プロトコル
暗号化プロトコルを指定します。DES、AES のうちいずれかを選択します。
暗号化パスワード
暗号化パスワード(32文字まで)を指定します。
'Get' オペレーション用パラメーターと同じ設定を使用する
'Set' オペレーション用 SNMPv3 パラメーターの設定を 'Get' オペレーション用 SNMPv3 パラメーターと同じ設定にする場合にチェックをします。
トラップ用の SNMP のバージョンを設定します。
SNMPv1/v2c/v3 すべてのトラップを受信したい場合は、「すべて」を選択します。
選択したバージョンに合わせた設定を行うために「トラップ設定 ダイアログ」が表示されます。
Note
v3 を選択する場合、ターゲットホストが SNMPv3 に対応している必要があります。
トラップに必要な設定を行います。
トラップ設定ダイアログ
エージェントに対する トラップ操作に必要なコミュニティ名を指定します。ここで指定するコミュニティ名は、エージェント側で設定されているものと同じにする必要があります。
デフォルトでは、コミュニティ名として「public」の文字列が使用されます。
エージェントに対するトラップ操作に必要な各設定を行います。
ユーザー名
ユーザー名(1〜32文字)を指定します。
セキュリティレベル
セキュリティレベルを指定します。
「非認証/非暗号化」「認証/非暗号化」「認証/暗号化」のうちいずれかを選択します。
認証プロトコル
認証プロトコルを指定します。MD5、SHA のうちいずれかを選択します。
認証パスワード
認証パスワード(32文字まで)を指定します。
暗号化プロトコル
暗号化プロトコルを指定します。DES、AES のうちいずれかを選択します。
暗号化パスワード
暗号化パスワード(32文字まで)を指定します。
このチェックボックスをチェックするとエージェントからのトラップを受信できます。チェックをはずすとトラップを受け付けません。
Note
HP OpenView がすでにインストールされている場合は、OpenView が常にトラップを受信するよう設定されているため、ADV でトラップを受信するようには設定できません。
Note
SNMPv3 トラップを受信するには、SNMP オプションのバージョン設定が「v3」であり、かつ、トラップオプションのバージョン設定が「v3」または「すべて」に設定されている必要があります。
「ポーリングの設定」ボタンをクリックすると、「ポーリングオプション」ダイアログが開き、ポーリング間隔、SNMP プロトコルのタイムアウト、リトライ回数を設定できます。これらの設定値は、「デフォルト」ボタンをクリックすることで初期値に戻すことができます。
「ポーリングオプション」ダイアログ
「ポーリングオプション」ダイアログの各項目について説明します。
ADV は、エージェントとの通信が可能かどうかを確認するため、一定の間隔でエージェントに対して get を行います。「ポーリング間隔」フィールドには、ポーリングを行う間隔を秒または分単位で指定します。時間の単位は「分」または「秒」のトグルボタンをクリックすることで指定できます。数値はキーボードから入力するか、入力フィールドの横の上下方向ボタンをクリックすることによっても入力できます。
ポーリング間隔の最小値は 5秒、最大値は 3600秒(1時間)、デフォルト値は 30秒です。
SNMP 通信時に応答がない場合のタイムアウト判定時間とタイムアウト時のリトライ回数を設定します。
このボックスをチェックすると、ターゲットホストがスタック可能でなおかつホットスワップ可能な場合、ホットスワップによる機器の移動を検出し、フロントパネル図を現在の機器構成に合わせて表示し直します。機器が移動されたかどうかの確認は、ポーリング時に行います。
一般的に、機器の設置時にはホットスワップによる機器の移動がありますが、いったん運用に入ると機器の移動はそれほど多くありません。このボックスをチェックすると、機器の移動があったかどうかをポーリングするたびに毎回確認します。機器構成に変更がないような場合は、このボックスにチェックする必要はありません。そのほうが、ポーリングによる負荷も軽減できます。
Note
ADV は、起動時に常に最新の機器構成状態を検出し表示します。また、共通メニューの「表示」→「最新の情報に更新」サブメニューでも、最新の機器構成を確認できます。したがって、頻繁に機器構成が変更されるのでなければ、このチェックボックスをチェックする必要はありません。
エージェントに接続しているかどうか(左側)と、トラップの受信可/不可(右側)を表示します。「開く」メニューではまだ接続していないので、未接続を示す「(-----)」が表示されます。
すでに接続したことのあるエージェントに接続し直したい場合に、このメニューからエージェントを選択して接続先を変更できます。別のウィンドウを開くのではなく、現在のウィンドウが新たなエージェントのパネルに変わります。
エージェントとの接続を終了し、メニューのみの初期ウィンドウに戻ります。別のエージェントに接続したい場合は、初期ウィンドウの「ファイル」→「開く」メニューを選択して、ダイアログで再度任意のエージェントを指定してください。選択後、指定したエージェントのパネルに切り替わります。これにより、いったん ADV を終了しなくても別のエージェントに接続できます。
現在接続中のエージェントと通信するための各種情報を設定します。「ターゲットホストのプロパティ」ダイアログが開くので、任意の項目を変更して「OK」ボタンをクリックしてください。同ダイアログの設定項目は、「開く」サブメニューで開く「ターゲットホストの選択」ダイアログと同じです。このメニュー項目は、エージェントと接続していないとき(初期ウィンドウのとき)は選択できません。
ADV を終了します。