機器ビューアー: ユーザーガイド
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5.5 ユーザー定義

「ユーザー定義」メニューからは、ユーザーが定義したメニュー項目にアクセスできます。また、メニュー項目の作成、編集もここから行います。

ADV にはさまざまなメニューが用意されていますが、一般的に、頻繁に使用するメニュー項目、頻繁に参照するウィンドウはたいてい決まっています。

通常、目的のウィンドウを開くには何回ものクリックが必要であったり、どのメニューから開けばいいかを忘れたりしがちです。また、複数人で ADV を利用する場合などには、全員がチェックしたい共通のウィンドウがあったりします。

そのような場合は、よく使うメニュー項目を「ユーザー定義」メニューに登録しておくと便利です。「ユーザー定義」メニューには、皆が共通に参照すべきメニューや頻繁に参照したい重要なメニューを「メモ」しておくことができます。

また、よく使用するコマンド(エディターなど)をユーザー定義メニューとして設定し、必要なときにすばやく実行することもできます。また、エージェントに対して特定の MIB 値を繰り返し設定する場合などにも、その操作をユーザー定義メニューに設定しておくことで、必要なときにすぐ実行することができます。

「ユーザー定義」メニュー
「ユーザー定義」メニュー

5.5.1 登録方法

ユーザー定義メニューの登録は、「ユーザー定義」→「編集」サブメニュー、または、共通 GUI の「設定」タブから行います。

共通 GUI の「設定」タブには、「メニューへ登録」ボタンがあります。このボタンをクリックすると、現在参照している共通 GUI ウィンドウを開くためのメニュー項目が「ユーザー定義」メニュー以下に登録されます。

作成する項目は、「ユーザー定義」メニューの「共通」サブメニューか「個別」サブメニューかのどちらかに登録できます。

「共通」サブメニューに登録した項目は、ADV が起動されていればいつでも使用できます。

一方、「個別」サブメニューに登録した項目は、登録時と同じエージェントに接続しているときだけ使用できます。

つまり、管理対象機種にかかわらず使用したいメニュー項目は「共通」サブメニューに登録し、特定の機器を管理対象としているときだけ使用したい項目は「個別」サブメニューに登録するのが便利です。

5.5.2 編集

「編集」サブメニューでは、ユーザー定義メニューの追加、変更、削除などを行えます。

「ユーザー定義メニューの編集」ダイアログ
「ユーザー定義メニューの編集」ダイアログ

追加

新しくメニュー項目を追加したいときは、 「追加」ボタンをクリックしてから内容を設定してください。

削除

メニュー項目を削除したいときは、削除したいメニューを選択し「削除」ボタンをクリックしてください。

編集

メニュー項目の内容を変更する場合は、対象のメニューを選択し「編集」ボタンをクリックしてください。

ユーザー定義メニューの処理内容(メニュー選択時に実行させる処理)は、MIB の表示、MIB の設定、外部コマンド起動の 3つのうちのどれか 1つです。

メニュー項目を編集するときは、以下のタブからどれか 1つを選択して、処理内容を設定してください。

MIB の表示

メニュー選択時に、特定の MIB 変数を 共通 GUI ウィンドウに表示させたい場合は、「MIB の表示」タブで MIB 変数を指定しておきます。「参照」ボタンをクリックすると、MIB ツリーから変数を選択することもできます。なお、ユーザー定義メニューで表示させる変数は、互いに関連のないものでもかまいません。

Note
ただし、一度にたくさんの MIB 変数を表示するよう設定すると、メニュー選択後に共通 GUI が表示されるまでに時間がかかることがあります。 1 つのメニューで表示させる MIB 変数は、多くても 10個程度にすることをお勧めします。また、データ量の多いテーブルなどを表示させる場合には、ポーリング間隔を充分大きく設定してください。

「MIB の表示」タブ
「MIB の表示」タブ

MIB の設定

メニュー選択時に、特定の MIB 変数に値を設定する動作を行わせたい場合は、この「MIB の設定」タブから対象となる MIB 変数と設定する値を指定しておきます。なお、MIB 変数はインスタンス番号を含む形式、たとえば「sysContact.0」や「rptrPortAdminStatus.1.6」のように指定してください。たとえば「sysContact」だけでは Set 処理は行えません。

Note
ユーザー定義メニューの処理として MIB の設定動作を指定した場合は、メニュー選択と同時に値の設定動作を行いますので、指定内容に誤りのないよう充分に注意してください。

「MIB の設定」タブ
「MIB の設定」タブ

外部コマンド

メニュー選択時に任意の外部プログラムを実行させたい場合は、「外部コマンド」タブで実行させるプログラムを指定しておきます。

「外部コマンド」タブ
「外部コマンド」タブ

外部コマンドには、以下の変数を指定することができます。

$DISPLAYNAME

表示名

$TARGETHOST

ホスト名

$TARGETIPADDR

IP アドレス

$TIMEOUT

タイムアウト値(秒)

$RETRYCOUNT

リトライ回数

$SNMPVERSION

SNMP バージョン

$TRAPVERSION

TRAP 用の SNMP バージョン

$GETCOMMUNITY

GET 用コミュニティ名

$SETCOMMUNITY

SET 用コミュニティ名

$TRAPCOMMUNITY

TRAP 用コミュニティ名

テスト実行

ユーザー定義メニューをテスト実行します。確認したいメニュー項目を選択し、「テスト実行」ボタンをクリックしてください。定義している内容が実際に正しく動作するかをその場で確認できます。

5.5.3 共通

「共通」サブメニューには、管理対象機器に関係なく常に使用できるユーザー定義メニュー項目が表示されます。

5.5.4 個別

「個別」サブメニューには、メニュー登録時と同じエージェントを管理しているときだけ使用できるユーザー定義メニュー項目が表示されます。

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