「ヒストリコントロールテーブル」メニューでは、 RMON のヒストリ情報の設定や参照ができます。
Note
ヒストリデータの数が多いと、「ヒストリコントロール情報」ウィンドウが表示されるまでに時間がかかります。「情報を収集中です ... しばらくお待ちください」のメッセージが消えてから、操作を行ってください。メッセージが消えるまでに時間がかかる場合は、RMON エージェントに設定しているヒストリデータ収集数(要求データ数)を少なく設定し直してください。
「ヒストリコントロール情報」ウィンドウ
RMON ヒストリコントロール情報ウィンドウの最上部に並んでいるボタンは、表示する情報のグループを指定するもので、「データ選択ボタン」と呼びます。ボタンをクリックすることにより、表示する情報の種類を以下から選択することができます。
回線使用率を%で表示します(ADV で独自に計算)。
以下に示す種別ごとにパケット数を表示します。
以下に示すエラー種別ごとにパケット数を表示します。
回線使用率を除く上記の各ボタンで表示される項目すべてと受信バイト数を表示します。
Note
ADV で独自に計算した値については、MIB 変数名の表示方式で MIB 変数名も表示するように選択しても、対応する MIB 変数が存在しないため表示されません。
パネルウィンドウの最下段には、以下に示す項目が常に表示されてい ます。
X は選択したポートの番号、yyy は通信速度を表します。
ポーリング間隔が yyy に表示されます。
ポーリングを行っているかどうかを表示します。
表示しているデータの単位を示します。
RMON History グループの historyControlIndex の値を表示します。ここに表示されているインデックスのヒストリ情報が操作/表示対象となります。
RMON History グループの historyControlDataSource の値を表示します。
RMON History グループの historyControlOwner の値を表示します。
RMON History グループの historyControlStatus の値を表示します。
ヒストリコントロール情報の「エントリ」タブでは、ヒストリコントロール情報ウィンドウで操作するコントロールテーブルエントリの選択や、エントリの作成、編集などを行います。他のタブで表示されるのは、ここで選択したエントリの情報になります。初期状態では、番号の最も若いエントリが選択されています。
以下に示す Topics 以外の項目および操作方法については、「RMON タブパネルでのみ使用できるボタン」を参照してください。
ヒストリコントロール情報「エントリ」タブ
コントロールテーブル一覧には、RMON エージェントに設定されているヒストリコントロールテーブルエントリの一覧が表示されます。RMON では、コントロールテーブルにエントリを作成することで、どのような情報をどんな間隔で収集し、何個まで保持しておくかなどをエージェントに指示します。
ヒストリコントロール情報ウィンドウで表示されるのは、このテーブル上で選択されたエントリに関するデータです。表示したいデータを選択したり、エントリを追加/削除/編集するときも、このエントリ一覧を通して行います。初期状態では、テーブルの最初のエントリが選択されています。
コントロールテーブル一覧は自動的に更新されませんので、最新の情報を参照したい場合は、「最新の情報に更新」ボタンをクリックしてください。
エントリを一意に識別するためのインデックス番号です。
イーサネット・サブネットワークを識別する番号です。
RMON に要求したサンプルデータの保持数です。
RMON が実際に確保したデータ保持数です。
RMON がデータをサンプリングする間隔です。
エントリの使用可否です。
エントリの作成者です。
:ヒストリコントロール情報ウィンドウで表示対象とするエントリを選択します。対象エントリを変更するときは、コントロールテーブル一覧上でエントリをクリックしたのち、「選択」ボタンをクリックしてください。一覧上でエントリをクリックするだけでは、対象エントリは変更されませんのでご注意ください。
ヒストリコントロール情報ウィンドウの各タブで表示されるデータは、ここで選択したエントリの指示にもとづいて RMON エージェントが収集したものです。
現在どのエントリを選択しているかは、ウィンドウ最下部の管理情報領域に表示されます。
Note
現在対象となっているエントリの内容を変更した場合、あるいは、エントリを削除した後もう一度同じインデックス番号でエントリを作成した場合は、コントロールテーブル一覧上で該当エントリを選択し、「選択」ボタンをクリックする必要があります。この処理を行わないと、表示データは更新されません。
:コントロールテーブルに新規エントリを追加します。次のダイアログが表示されるので、各項目に必要な情報を入力して「OK」ボタンをクリックしてください。
「コントロールテーブルエントリの追加」ダイアログ
エントリを一意に識別するための番号を指定します。
イーサネット・サブネットワークを識別する番号を指定します。
RMON に要求したいサンプルデータの保持数を指定します。
RMON がデータをサンプリングする間隔を秒単位で指定します。
エントリの作成者を文字列で指定します。
:既存のエントリの内容を変更します。コントロールテーブル一覧上で変更したいエントリを選択し「編集」ボタンをクリックするか、編集したいエントリをダブルクリックすると、「コントロールテーブルエントリの編集」ダイアログが表示されるので、内容を変更し「OK」ボタンをクリックしてください。同ダイアログの設定項目は、前記「コントロールテーブルエントリの追加」ダイアログと同じです。
:エントリを削除するには、削除したいエントリを選択し、「削除」ボタンをクリックします。
ヒストリコントロール情報の「テーブル」タブでは、RMON エージェントが収集したネットワークトラフィックのヒストリ情報をテーブル形式で表示します。
表示項目は、ウィンドウ上部のデータ選択ボタンで切り替えることができます。表示データは、RMON エージェントへのポーリングが行われるたびに更新されます。
以下に示す Topics 以外の項目および操作方法については、「RMON タブパネルでのみ使用できるボタン」を参照してください。
ヒストリコントロール情報「テーブル」タブ
テーブルには、「エントリ」タブで選択したエントリのヒストリデータが表示されます。初期状態では、列の項目欄として、データの最大値、最小値、平均値、サンプルインデックスが表示されます。サンプルインデックスの表示は最大 40個ですが、最大値、最小値、平均値は、エントリが選択されてから現在までに取得したサンプルデータすべての範囲を対象として計算されます。
エントリが選択されてから現在までに取得したサンプルデータの中での最大値を表示します。
エントリが選択されてから現在までに取得したサンプルデータの中での最小値を表示します。
エントリが選択されてから現在までに取得したサンプルデータの中での平均値を表示します。
テーブルの列見出し(たとえば、図では「最大値」と表示されているセルの場所)をクリックすると、列データが昇順/降順にソートされます。昇順/降順はクリックするごとに切り替わります。また、元の順序に戻すにはリセットテーブルボタンを使用します。
:ソートした列データを元の順番に戻します(ソート解除)。
ヒストリコントロール情報の「折れ線グラフ」タブでは、RMON エージェントが収集したネットワークトラフィックのヒストリ情報を折れ線グラフとして表示します。
表示項目は、ウィンドウ上部のデータ選択ボタンで切り替えることができます。表示データは、RMON エージェントへのポーリングが行われるたびに更新されます。一度に表示できる X 軸のデータ数は 40個です。
以下に示す Topics 以外の項目および操作方法については、「共通 GUI:折れ線グラフタブ」または「RMON タブパネルでのみ使用できるボタン」を参照してください。
ヒストリコントロール情報「折れ線グラフ」タブ
折れ線グラフのプロット位置(データ点)にマウスポインタを重ねると、プロット位置の値が「(sysUpTime, value)」の形式でポップアップ表示されます。sysUpTime はサンプリング時点での sysUpTime、value はデータの値です。
なお、グラフの横軸(X 軸)は時間軸になっており、時刻が表示されます。この時刻は、グラフ上のデータ項目(プロット位置)とは同期していません。
ヒストリコントロール情報の「パイグラフ」タブでは、RMON エージェントが収集したネットワークトラフィックのヒストリ情報を 3D パイグラフとして表示します。ユニキャスト、ブロードキャストの比率など、データの割合を見たいときに便利です。
表示項目は、ウィンドウ上部のデータ選択ボタンで切り替えることができます。表示データは、RMON エージェントへのポーリングが行われるたびに更新されます。
以下に示す Topics 以外の項目および操作方法については、「共通 GUI:折れ線グラフタブ」または「RMON タブパネルでのみ使用できるボタン」を参照してください。
Note
パイグラフは、対象データがすべて 0 の場合には表示されません。
ヒストリコントロール情報「パイグラフ」タブ
パイグラフの上にマウスカーソルを重ねると、ポイントしている領域に対応するデータ値が表示されます。
ヒストリコントロール情報の「設定」タブでは、RMON エージェントへのポーリング間隔、グラフに表示する値のとりかた、ユーザー定義メニューへの登録などを行えます。
以下に示す Topics 以外の項目および操作方法については、「共通 GUI:設定タブ」における操作方法と同じですのでそちらを参照してください。
ヒストリコントロール情報「設定」タブパネル
テーブル、パイグラフおよび折れ線グラフを表示する場合に、データの合計を表示(絶対値)するか、データをそのまま表示(サンプリング間値)するか、秒単位で表示するかを選択します。なお、同じ設定を「折れ線グラフ」、「パイグラフ」タブのボタンによっても、行うことができます。
ヒストリ情報の場合、RMON エージェント自身がデータ収集を行い、ADV はそのデータを取り出して表示するだけであるため、ADV で設定するポーリング間隔や表示データタイプの意味が統計情報などとは少し違います。ポーリング間隔は、単に RMON からデータを取り出す間隔を示します。
取得したデータの合計。たとえば、以下のような値で表示されます。
RMON のサンプルデータ ADV の絶対値表示 サンプル 1 100 100 サンプル 2 50 150 サンプル 3 250 400
取得したデータをそのまま表示。たとえば、以下のような値で表示されます。
RMON のサンプルデータ ADV のサンプル間値表示 サンプル 1 100 100 サンプル 2 50 50 サンプル 3 250 250
サンプルデータ ÷ RMON に設定されているサンプリング間隔の秒数。ADV のポーリング間隔で割り算するのではなく、RMON に設定されているサンプリング間隔の秒数で割り算します。RMON に設定されているサンプリング間隔の秒数が 10 秒の場合を以下に示します。
Note
計算時には、小数点以下は四捨五入されます。エラーパケット数などは通常小さい値(たとえば 1 桁)を取るため、計算結果が 0 になる場合があります。
RMON のサンプルデータ ADV の秒間値表示 サンプル 1 100 10 サンプル 2 50 5 サンプル 3 250 25
ポーリングによって取得した RMON ヒストリ情報データを指定したテキストファイルに保存します。
「ポーリングデータのセーブ」ボタンをクリックすると、保存先のファイル名とファイル形式をたずねるダイアログボックスが表示されるので、おのおの指定したのち「OK」ボタンをクリックしてください。
データの保存は、「OK」ボタンを押したときから開始されます。保存を開始した時点ですでにヒストリデータがエージェントに溜まっている場合は、溜まっているデータをすべてセーブし、その後データが増えるごとに増えたデータを追加してセーブします。
セーブが開始されると、「ポーリングデータのセーブ」ボタンは「ポーリングデータのセーブを終了」ボタンに変わります。セーブを終了したい場合は、このボタンをクリックしてください。
なお、データの保存中であっても、「テーブル」、「折れ線グラフ」、「パイグラフ」タブの表示項目は通常どおり更新されます。
データは、指定のファイルに指定のデータ形式で保存されます。データ形式には、以下のものがあります。
CSV(カンマ区切り)形式でデータを保存します。
TSV(タブ区切り)形式でデータを保存します。
Note
ADV で独自に計算している情報については、保存の対象となりません。保存されるデータは RMON に実装されている MIB 変数のみです。
スナップショット機能を使用します。この機能を使用すると、メインウィンドウに表示されるフロントパネルや、RMON タブパネルに表示されるグラフ・テーブルの情報を、一定間隔で自動的に保存することができます。
情報は HTML および XML ファイルとして保存されますので、結果を Web ブラウザーなどで簡単に閲覧することができます。
「スナップショットの開始」をクリックすると「スナップショットの開始」ダイアログが表示されます。必要な項目を選択し「OK」をクリックすると、スナップショットの処理が開始されます。
Note
RMON タブパネルのスナップショットは、パネルを閉じると終了します。
スナップショットの開始
スナップショットの結果を保存する HTML ファイル名をフルパスで指定します。
例: C:\Program Files\Allied Telesis\AlliedView NMS SE\DeviceView\tmp\snapshot.htm
例のように「snapshot.htm」を指定した場合、同じ場所に XML ファイル「snapshot.xml」も生成されます。
Note
XML ファイルを表示するには XML の表示に対応した Web ブラウザー(IE 10など)が必要です。
また、「表示する項目」の選択状況によっては、以下の PNG ファイルも生成されます。
チェック項目 | 生成される PNG ファイル |
---|---|
メインパネル | snapshot_m*.png |
折れ線グラフ | snapshot_p*.png |
バーチャート | snapshot_b*.png |
パイチャート | snapshot_i*.png |
テーブル情報 | PNG ファイルは生成されません |
HTML に保存したい情報を選択します。選択できる項目は、現在表示しているウィンドウの状態によって変わります。
ここをチェックすると、Web ブラウザーが一定間隔ごとに再表示を行うように HTML に指定します。
HTML に設定する前景色、背景色を指定します。
「OK」ボタンをクリックすると、指定した内容でスナップショットの処理が開始されます。
スナップショット処理の実行中は、「設定」タブの「スナップショットの開始」が「スナップショットの終了」ボタンに変わります。スナップショット処理を終了させるには、このボタンをクリックしてください。あるいは、RMON タブパネルを閉じても、スナップショット処理は終了します。
Note
RMON タブパネルのスナップショットは、パネルを閉じると終了します。
RMON ヒストリコントロール情報ウィンドウを閉じます。