「アラームテーブル」メニューでは、RMON のアラームを設定/参照できます。アラームテーブルは、自動的には更新されませんので、最新の情報を参照したい場合は、最新の情報に更新ボタンをクリックしてください。
以下に示す Topics 以外の項目および操作方法については、「RMON タブパネルでのみ使用できるボタン」を参照してください。
「アラームテーブル」タブ
アラームテーブルには、現在設定されているアラームの一覧が表示されます。各欄の詳細な意味については、RMON 関連の資料(MIB ファイル、市販の書籍等)をご参照ください。
アラームを識別するための識別番号です。
データをサンプリングする間隔です。
サンプリング対象となる MIB オブジェクトです。対象として許されるのは、オブジェクトタイプが Integer、Counter、Gauge、TimeTicks の変数のみです。
サンプルした値をしきい値と比べるときの計算方法を示します。絶対値であれば、サンプルデータとしきい値をそのまま比較します。デルタ値であれば、現在と前回のサンプリング値の差分としきい値を比較します。
前回のサンプリング時の値。
最初のサンプル値に対するアラーム処理の方法を示します。「上限オーバー」、「下限アンダー」、「上限オーバー/下限アンダー」のいずれかの値です。
サンプリング対象となる MIB オブジェクトの値が上限しきい値の値より大きくなった場合にイベントが発生します。
サンプリング対象となる MIB オブジェクトの値が下限しきい値の値より小さくなった場合にイベントが発生します。
サンプリング対象となる MIB オブジェクトの値が上限しきい値の値より大きくなったか、 または下限しきい値の値より小さくなった場合にイベントが発生します。
設定したしきい値より大きい場合にイベントが発生します。
設定したしきい値より小さい場合にイベントが発生します。
サンプリング対象となる MIB オブジェクトの値が上限しきい値を超えた場合に使用されるイベントエントリのインデックスです。
サンプリング対象となる MIB オブジェクトの値が下限しきい値を超えた場合に使用されるイベントエントリのインデックスです。
アラームのイベント一覧には、アラームテーブル一覧上で選択したアラームに対応して設定されているイベントを表示します。アラームに対応してどんなイベントが設定されているかが、一目で確認できます。
イベントを識別するための識別番号。
イベントに関する説明。
「なし」(ログ作成もイベント発生もない)、「ログ」、「トラップ」、「ログ & トラップ」のいずれかを指定します。「なし」の場合には、何もアクションを行いません。「ログ」の場合には、イベントログを採取します。「トラップ」の場合には、トラップがエージェントから送信されます。「ログ & トラップ」の場合には、ログ採取とトラップ送信の両方が実行されます。
トラップのコミュニティ名。
イベントが最後に発生したときの sysUpTime の値。
イベントのステータス
イベントを設定したオーナーの名前
:アラームを作成したい場合に
このボタンをクリックします。追加のためのダイアログが表示されるので、情報を指定後「OK」ボタンをクリックしてください。
Note
SNMP トラップは、トラップの送信先(IP アドレス)をエージェントに設定しておく必要がありますが、この設定は ADV からは行えません。エージェントのシステム管理者がコンソールなどから直接エージェントに設定する必要があります。したがって、追加を行う場合には、トラップの送信先がどこに設定されているかをシステム管理者にご確認ください。
Note
SNMP トラップの送信先を ADV を実行しているノードに設定している場合は、 イベントルールのトラップコミュニティ名を、ADV のプロパティで設定されている「Trap オペレーション用」コミュニティ名と同じにしてください。プロパティは、「ファイル」メニューの「プロパティ」サブメニューで確認できます。
「アラームテーブルエントリの追加」ダイアログ
アラームインデックスを指定します。デフォルトでは、自動的に使用されていない番号が表示されます。また、すでに設定されている番号を指定した場合には、設定内容が上書きされます。
サンプリング間隔を秒単位で指定します。
サンプリング対象となる MIB 変数を指定します。リストボックスにはデフォルトでいくつかの MIB 変数が選択できるようになっています。
データのサンプリングの方法を指定します。デルタ値または絶対値から選択します。
アラームを設定したオーナーの記述を設定します。デフォルトでは「AlliedDeviceView - AlliedDeviceView が動作している PC/WS のノード名」が設定されます。
最初のサンプル値に対するアラーム処理の方法を示します。「上限オーバー」、「下限アンダー」、「上限オーバー/下限アンダー」のいずれかを選択します。
「上限オーバー」または「上限オーバー/下限アンダー」を選択した場合には、上限しきい値イベントルールを設定する必要があります。
「下限アンダー」または「上限オーバー/下限アンダー」を選択した場合には、下限しきい値イベントルールを設定する必要があります。
Note
RMON の定義上は、初回アラーム種別とは、しきい値チェックを始めた直後の監視対象 MIB の最初の値がすでに上限しきい値を超えるか、下限しきい値を下回っているときのアクションを指定するものです。したがって、2回目以降は上限/下限の両方のしきい値が有効となります。
しかし、実際の運用上は、2回目以降も上限しきい値のみでチェックしたい場合がほとんどです。
ADV では、「上限オーバー」が設定されたとき、2回目以降も上限しきい値の監視のみ有効にするために、「下限しきい値イベントルール」の「下限しきい値イベントインデックス」を「0」に設定することにより、下限しきい値アンダーになった場合でもイベントを発生しないように設定できます。
イベントインデックスが 0 ということは、対応するイベントエントリがないので、たとえ下限しきい値アンダーを検出しても、結果的にイベントは発生しません。
もし、意図的に既存のイベントインデックスを「下限しきい値イベントインデックス」に指定した場合(0 以外の数値に変えた場合)には、「上限オーバー」を選択していても、下限しきい値アンダーを検出するとイベントを発生することになります。「下限アンダー」の場合は、これと逆になります。
初回アラーム種別で「下限アンダー」を選択した場合には、上限しきい値とイベントインデックス以外は、設定できません。上限しきい値とイベントインデックスは、設定はできますが、イベントインデックスに対応するイベントが設定されていないと、イベントは発生しません。
ここで設定した値より監視対象 MIB 変数の値が大きくなった場合にアラームが発生します。デフォルトで 3000 が設定されます。
「なし」(ログ作成もイベント発生もない)、「ログ」、「トラップ」 、「ログ & トラップ」のいずれかを指定します。
イベントインデックスを指定します。初回アラーム種別で「下限アンダー」を選択した場合には、デフォルトで 0 が設定されます。通常イベントインデックスには 0 は使用できませんので、上限しきい値によりアラームを検知しても、イベントインデックスが 0 に対応するイベントは存在しないためイベントは発生しません。
トラップ発生時のコミュニティ名を指定します。
説明を記述します。デフォルトでは「Rising Event for Alarm# アラームインデックス番号」が設定されます。
初回アラーム種別で「上限オーバー」を選択した場合には、下限しきい値とイベントインデックス以外は設定できません。下限しきい値とイベントインデックスの設定はできますが、イベントインデックスに対応するイベントが設定されていないと、イベントは発生しません。
ここで設定した値より監視対象 MIB 変数の値が小さくなった場合にアラームが発生します。デフォルトで 2000 が設定されます。
「なし」(ログ作成もイベント発生もない)、「ログ」、「トラップ」、「ログ & トラップ」のいずれかを指定します。
イベントインデックスを指定します。初回アラーム種別で「上限オーバー」を選択した場合には、デフォルトで 0 が設定されます。通常イベントインデックスには 0 は使用できませんので、下限しきい値によりアラームを検知しても、イベントインデックスが 0 に対応するイベントは存在しないためイベントは発生しません。
トラップ発生時のコミュニティ名を指定します。
説明を記述します。デフォルトでは「Falling Event for Alarm#アラームインデックス番号」が設定されます。
:既存のアラーム情報を編集したい場合には、編集対象のエントリをマウスでクリックして選択し、編集ボタンをクリックするか、または編集対象のエントリをダブルクリックしてください。編集ダイアログが表示されますので、情報を変更後 OK ボタンをクリックしてください。設定内容は、アラームのインデックスが変更できない以外は、追加の場合と同じです。
:アラームを削除する場合に使用します。削除したいエントリをマウスで選択後、削除ボタンをクリックするとエントリは削除されます。
RMON アラーム・イベント情報ウィンドウを閉じます。