3.3 タスク情報

タスク単位で共通の動作を行う項目の設定を定義します。

タスク情報

設定項目は以下のとおりです。

CSV生成

コンフィグファイルと定型ファイルを比較し、定型ファイル中で指定されたデリミタで囲まれた項目名に一致した場所の文字列をコンフィグファイルから抽出し、CSVファイルに出力します。

• CSV生成を実行

  本チェックボックスがチェックされており、操作定義の『コンフィグファイルのバックアップの実行』もチェックされているときにのみCSV生成を行います。CSV生成処理は操作定義でチェックされている処理がすべて終了されてから実行されます。

• 定型ファイル名

  定型ファイルを指定します。

• CSVファイル名

  CSVファイル名を指定します。

• 同一ファイル名が存在した際の処理

  上書保存する	既存の内容をすべて削除した後にデータを書きます。
  追記する	既存の内容の最後に追記します。
  保存しない	保存しない旨のメッセージを表示し、次の処理に進みます。

コンフィグ保存設定

操作定義で『コンフィグファイルのバックアップの実行』を有効に選択した場合の動作を定義します。

• コンフィグ保存対象

  ファイルの保存先としてDBとテキストを選択できます。

  両方	DBとテキストの両方に保存します。
  ファイル	テキストファイルにのみ保存します。
  DB	DBにのみ保存します。

  管理対象機器にAR260Sが含まれる場合は「ファイル」を選択してください。

• コンフィグファイルの保存先ディレクトリパス

  コンフィグ保存対象にテキストを選択した場合には、保存先ディレクトリを指定します。

• ディレクトリ名指定方法

  機器から吸い上げたコンフィグファイルを保存するディレクトリの命名ルールを指定します。命名ルールは、次の2つから選択できます。

  保存ディレクトリ名にsysNameを使用する	機器の sysName をディレクトリ名に使用します。保存ディレクトリ名は、「ユーザーレベルを表すプロンプト文字列（Manager、SecOff）」 + 半角スペース + 「sysName」 となります。sysName が空のときは、「ユーザーレベルを表すプロンプト文字列（Manager、SecOff）」だけとなります。
  保存ディレクトリ名にIPアドレスを使用する。	機器の IPアドレスをディレクトリ名に使用します。保存ディレクトリ名は、「ユーザーレベルを表すプロンプト文字列（Manager、SecOff）」 + 半角スペース + 「IPアドレス」となります。sysNameが空のときは、「ユーザーレベルを表すプロンプト文字列（Manager、SecOff）」だけとなります。
  上記ディレクトリ名に日付・時間を付加する	sysName、IPアドレスの後に、アンダースコア（_） + 日付と時間を付加したものをディレクトリ名に使用します。日付は「YYYYMMDD-hhmmss」形式です（YYYY 年、MM 月、DD 日、hh 時（24時間制）、mm 分、ss 秒）。

• ファイル名指定方法

  コンフィグファイルを新たなファイルに保存する場合のファイル名を選択できます。

  機器で使用されているファイル名を使用する。	機器に保存されているコンフィグファイルのファイル名と同じ名前を使用します
  IPアドレスを使用する	機器のIPアドレスを使用します。

• 同一ファイル名が存在したときの処理

  上書保存する	既存ファイルに上書き保存します
  名前を変更して保存する	後から保存するファイルの名前に連番を付加します。たとえば、aaa.cfgというファイルが既に存在している場合、以後同名のファイルを保存するときは aaa1.cfg、aaa2.cfg ... のように名前を変更して保存します。
  保存しない	保存しません。

以下に使用例を示します。

タスクで「コンフィグファイルのバックアップの実行」を行うことで取得したコンフィグファイルと、あらかじめ作成しておいた定型ファイルを使用して、コンフィグファイル中に記述されているパラメーターを抜き出しCSVファイルを作成しすることができます。

本機能は、取得したコンフィグファイルと定型ファイルとを比較し、定型ファイル中で指定されたデリミタで囲まれた項目名に一致した場所の文字列をコンフィグファイルから抽出し、CSVファイルに出力します。

Note
本機能をご使用になるには、タスク設定において「コンフィグファイルのバックアップの実行」が設定されている必要があります。

ここでは、次のような環境を例に説明します。

• ネットワークにCentreCOM 8748SL 100台が存在し、IPアドレス 192.168.1.1 〜 192.168.1.100 、SNMPコミュニティー名 public1 〜 public100、system location LAB1〜 LAB100が設定されているものとします。

1. まずはじめにCentreCOM 8748SLに設定できるコンフィグファイルを用意します。 このファイルを100台に設定するコンフィグファイルのひな形「定型ファイル」 とします。
2. 定型ファイルをテキストエディターで開き、1行目に
   <delimiter> % </delimiter>
   と記述します。

   

3. 次に定型ファイル内で #SYSTEM configuration, #IP configuration, #SNMP configuration の設定に次のように記述します。 本来、system location, IP アドレス、 SNMPコミュニティー名を記述する箇所に "SystemLocation", "IPアドレス", "SNMPコミュニティ名" というキーワードを <delimiter> で指定した % で囲みます。
   定型ファイルの作成はこれで終わりです。

   

   

   

4. タスクの設定を行います。
   「タスク情報」タブにおいて、「CSV生成を実行」にチェックを付け、作成した定型ファイルのパス、および作成するCSVファイルのパスを設定します。

   

5. 次にコンフィグバックアップの実行の設定を行います。
   「定義詳細」タブで「コンフィグファイルのバックアップの実行」にチェックを付け、適当な定義名を付けて保存します。

   

6. タスクに登録されている8748SLのIPアドレスすべてに上述5で作成した定義を設定します。

   

7. 作成したタスクを実行します。すると、以下のようにタスクの実行が終わった時点でCSV生成処理が実行されます。

   

8. 生成されたCSVファイルを表計算ソフトで開きます。すると、以下のようにファイル内容が表示されます。

   

CSV生成において、以下の場合はエラーとなりCSV生成が中断されます。

• 定型ファイル解析時
  • デリミタで閉じられていない場合。
    (1行内において、ペアになっていない。)
  • %A%%B%
    のパターンである場合。
• コンフィグファイル解析時
  • 保存してあるコンフィグファイルの読み込みに失敗した場合。

また、以下の場合は警告となりますが、処理は継続されます。

• 定型ファイルにデリミタで囲まれた項目が1つも存在しない場合。
• 定型ファイル内に同一の項目名が設定されている場合。
  (%A% %A% 等)
  ※ この場合、最初に発見した文字列がCSVに記述されます。
• 定型ファイル解析結果で得られたデリミタで囲まれたキーワードの文字列が、コンフィグファイル内に存在しない場合。
• 定型ファイルで定義されたキーワードに対応するデータがコンフィグファイル中にない場合。