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3.2.10 「再起動」定義

「再起動」定義は、管理対象機器を再起動するときの動作を指定するものです。

「操作」定義で「再起動処理」にチェックを付けていない場合、「再起動」定義は使用されません。

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「再起動」定義

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「再起動」定義(SwitchBlade 7800S, 5400Sの場合)

設定項目は以下のとおりです。

起動方式
再起動の方法を指定します。次に示す 6 つの選択肢があります。
  1. 「最新ファームを起動(pref)」を選択した場合、「ファイル情報」定義の「ファームウェア設定」で指定したファイル(リリースファイル)が今後の起動(再起動)時につねに使われるよう設定した上で(SET INSTALL=PREFERRED)、機器を再起動します(RESTART REBOOT)。
  2. 「最新ファームを一時起動(temp)」を選択した場合、「ファイル情報」定義の「ファームウェア設定」で指定したファイル(リリースファイル)が次の起動(再起動)時にだけ使われるよう設定した上で(SET INSTALL=TEMPORARY)、機器を再起動します(RESTART REBOOT)。
  3. 「スクリプトを使用して再起動」を選択した場合、「再起動処理」のステップに入ると、「ファイル名」で指定したスクリプトを実行します(ACTIVATE SCRIPT)。スクリプト中に再起動前に必要な処理と再起動コマンドを記述しておくことで、柔軟な再起動処理が可能です。

    Note
    「ファイル名」で指定したスクリプトファイルは、すでに機器上に存在しているものと仮定しています。本項目を指定する場合、「ファイル名」で指定したスクリプトファイルをあらかじめ機器に転送、あるいは、機器上で作成しておいてください。

    スクリプト中にSACと管理対象機器の接続を切断してしまうようなコマンドが記述されている場合(DISABLE PPPなど)、スクリプトの実行、再起動が正しく行われたにもかかわらず、SACは「スクリプトを使用して再起動」の動作結果を失敗(エラー)表示することがあります。このような場合は、スクリプトファイルの1行目に WAIT 5 とコマンドを追加して、スクリプト中のコマンド実行を数秒間(たとえば5秒)遅らせてください。

    「スクリプト実行中のエラーを無視する」にチェックすると、スクリプトファイル内のコマンドでエラーが発生しても再起動処理の結果はエラー(赤アイコン)にはなりません。

    次に再起動スクリプトの一例を示します。

    このスクリプトは、最初に管理者にメールを送った後、PPP接続(ppp0、ppp1)を切断し、ルーターをウォームスタート(コンフィグの初期化と再読み込み)します。

    wait 5
    add ip dns primary=192.168.1.1
    set mail hostname=WANrouter
    mail to=admin@example.com subject="Restarted by SAC" message="..."
    disable ppp=0
    disable ppp=1
    restart router
    
  4. 「コンフィグファイルのみ再読み込み」を選択した場合、「ファイル情報」定義の「コンフィグファイル設定」で指定したファイル(コンフィグファイル)が今後の起動(再起動)時につねに使われるよう設定した上で(SET CONFIG)、ファームウェアはロードしなおさずに、コンフィグファイルだけを読みなおして再起動します(RESTART ROUTERまたはRESTART SWITCH)。
  5. 「再起動のみ」を選択した場合、機器を再起動します。(RESTART REBOOT)
  6. SwitchBlade 7800S、SwitchBlade 5400Sの場合は、以下のパラメーターを指定して再起動できます。
    • ファームウェアを設定する(ppupdate)

      新しいソフトウェアを指定したMC上に反映します。指定できる反映箇所は、active側のprimary, secondary, slot0, slot1、standby側のsecondaryのいずれか1カ所になります。

      新しいソフトウェアをstandby側のprimaryのMC上に反映したい場合は、再起動時ではなく、ファイル転送後に行ってください。詳しくは『「ファイル情報」定義』を参照してください。

    • コンフィグを設定する(copy backup-config)

      定義情報ファイルを指定したMC上にコピーします。指定できる箇所は、activeもしくはstandby側の、primary, secondary, slot0, slot1のいずれか1カ所になります。

    • 同期する(synchronize)

      運用中MCの内容を、指定されたMCにコピーします。active: secondary / slot0 / slot1、standby - primary / secondary / slot0 / slot1の中で複数指定できます。本項目は「コンフィグを設定する」でactive側のprimaryを選択しているときだけ使用できます。

      Note
      slot0, slot1はMCの物理的箇所を示します。そのため、指定したslotがactive側primaryを指す場合がありますが、その場合には同期実行は失敗しますのでご注意ください。

再起動を確認する
再起動後、機器にPingまたはTelnetを実行して、再起動が完了したことを確認したいときにチェックを付けてください。Pingのパラメーターは、「タイムアウト値」「リトライ回数」で指定します。
タイムアウト値
PingまたはTelnetの応答待ち時間(ミリ秒)を指定します。
リトライ回数
タイムアウト時のPingまたはTelnetの再送回数を指定します。
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