[index] CentreCOM AR410 V2 コマンドリファレンス 2.6
カテゴリー:IP / 経路制御(RIP)
ADD IP RIP INTERFACE=interface [DLCI=dlci] [IP=ipadd] [SEND={NONE|RIP1|RIP2|COMPATIBLE}] [RECEIVE={NONE|RIP1|RIP2|BOTH}] [NEXTHOP=ipadd] [DEMAND={YES|NO}] [AUTHENTICATION={NONE|PASSWORD|MD5}] [PASSWORD=password] [STATICEXPORT={YES|NO}]
interface: IPインターフェース名(eth0、ppp0など)
dlci: DLCI(0〜1023)
ipadd: IPアドレス
password: パスワード(1〜16文字)
指定したIPインターフェースでRIPを有効にする。
パラメーター |
INTERFACE: RIPパケットの送受信を行うIPインターフェース
DLCI: RIPパケットを送受信するフレームリレー論理パス(DLC)。INTERFACEにフレームリレーインターフェースを指定した場合の必須パラメーター。その他のインターフェースでは無効。
IP: RIPルーターのIPアドレス。本パラメーター指定時は、INTERFACEで受信したRIPパケットのうち、始点アドレスがIPと一致するものだけを受け入れる。また、RIPパケット送信時には、IPで指定されたアドレス宛てにユニキャストする。一方、本パラメーター省略時は、受信したRIPパケットの始点アドレスをチェックせず、RIPパケット送信時には、ブロードキャスト(SEND=RIP1のとき)、または、マルチキャスト(SEND=RIP2またはCOMPATIBLEのとき)する。
SEND: 送信するRIPパケットのフォーマット。NONEは送信しない。RIP1はバージョン1形式、RIP2はバージョン2形式で送信する。COMPATIBLEはバージョン2形式で送信するが、RIP1互換の経路エントリー(ナチュラルサブネットマスク(クラス標準マスク)を使用したネットワークアドレス)しか送信しない。デフォルトはRIP1。
RECEIVE: 受信するRIPパケットのフォーマット。NONEは受信しない。RIP1はバージョン1形式のみ受信。RIP2はバージョン2形式のみ受信。BOTHはバージョン1、2ともに受信するが、ナチュラルサブネットマスク(クラス標準マスク)を使用したネットワークアドレスしか受信できない。デフォルトはBOTH。
NEXTHOP: RIPバージョン2パケットのNext HopフィールドにセットするネクストホップIPアドレス。本パラメーターを使用するには、SENDパラメーターにRIP2かCOMPATIBLEを指定し、IPパラメーターにRIPルーターのユニキャストIPアドレスを指定する必要がある。省略時は0.0.0.0(自分自身がネクストホップ)
DEMAND: トリガーアップデート(RFC1582)を使用するかどうか。デフォルトはNO。
AUTHENTICATION: RIPバージョン2使用時の認証方式。PASSWORDは平文テキストのパスワード、MD5は鍵付きMD5によるメッセージダイジェスト、NONEは認証を行わない。デフォルトはNONE。
PASSWORD: RIPバージョン2で認証を行うときのパスワードまたはキー。AUTHENTICATIONにPASSWORDかMD5を指定した場合にのみ有効
STATICEXPORT: スタティック経路をRIPで通知するかどうか。デフォルトはYES(通知する)。
例 |
■ eth0でRIP2の送受信(マルチキャスト)を有効にする。
ADD IP RIP INT=eth0 SEND=RIP2 RECEIVE=RIP2
■ vlan1でRIP2の受信だけを有効にする。
ADD IP RIP INT=vlan1 SEND=NONE RECEIVE=RIP2
■ vlan1上のRIP2ルーター192.168.10.5からユニキャストで経路情報を受信し、同じLAN上にRIP1のブロードキャストで経路情報を通知する。
ADD IP RIP INT=vlan1 IP=192.168.10.5 SEND=NONE RECEIVE=RIP2 AUTH=PASSWORD PASSWORD=secrets
■ 同一サブネット上にないRIP2ルーター「192.168.30.1」に対して、経路情報をユニキャストで送信する。RIP2パケットのNext Hopフィールドには、「192.168.30.1」と同じサブネット上にあるルーターのアドレス「192.168.30.2」をセットする。
ADD IP RIP INT=vlan1 SEND=RIP1 RECEIVE=NONE
ADD IP RIP INT=ppp0 IP=192.168.30.1 NEXTHOP=192.168.30.2 SEND=RIP2 RECEIVE=NONE
関連コマンド |
DELETE IP RIP
SET IP RIP
SHOW IP
SHOW IP RIP
参考 |
RFC768, User Datagram Protocol
RFC791, INTERNET PROTOCOL
RFC792, INTERNET CONTROL MESSAGE PROTOCOL
RFC950, Internet Standard Subnetting Procedure
RFC1058, Routing Information Protocol
RFC1582, Extensions to RIP to Support Demand Circuits
RFC2082, RIP-2 MD5 Authentication
RFC2453, RIP Version 2
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