[index] CentreCOM AR410 V2 コマンドリファレンス 2.6
カテゴリー:IP / 経路制御(OSPF)
ADD OSPF INTERFACE=interface AREA={BACKBONE|area-number} [DEADINTERVAL=2..2147483647] [DEMAND={ON|OFF|YES|NO|TRUE|FALSE}] [HELLOINTERVAL=1..65535] [PASSWORD=password] [POLLINTERVAL=1..2147483647] [PRIORITY=0..255] [RXMTINTERVAL=1..3600] [TRANSITDELAY=1..3600] [VIRTUALLINK=area-number]
interface: IPインターフェース名(eth0、ppp0など)または仮想インターフェース名(VIRTn)
area-number: OSPFエリアID(a.b.c.dの形式)
password: パスワード(1〜8文字)
OSPFインターフェースを追加する。仮想リンクの作成も本コマンドで行う。
インターフェースを追加するには、あらかじめエリアの作成とアドレスレンジの指定が必要。
パラメーター |
INTERFACE: IPインターフェース名または仮想インターフェース名(VIRTn)を指定する。該当インターフェースは、AREAで指定したエリアの範囲内になくてはならない。
AREA: エリアID。仮想インターフェースの場合は通過エリアのエリアIDを指定する。
DEADINTERVAL: HelloパケットのRouter Dead Intervalタイマー(秒)。隣接ルーターからHelloパケットを受信できなくなったときに、隣接ルーターがダウンしたと判断するまでの時間を示す。同一ネットワーク上のすべてのルーターに同じ値を設定する必要がある。最小値はHELLOINTERVAL×2、推奨値はHELLOINTERVAL×4。デフォルト値はHELLOINTERVAL×4(秒)。
DEMAND: OSPFオンデマンド(RFC1793)を使用するかどうか。デフォルトはOFF
HELLOINTERVAL: Helloパケットの送信間隔(Hello Interval)(秒)。同一ネットワーク上のすべてのルーターに同じ値を設定する必要がある。HELLOINTERVALの値は、POLLINTERVALよりも小さくなくてはならない。デフォルトは10秒。
PASSWORD: 認証用パスワード。エリア内での認証方法がパスワード認証の場合(ADD OSPF AREAコマンド/SET OSPF AREAコマンドのAUTHENTICATIONパラメーターにPASSWORDを指定した場合)にのみ必要。デフォルトはパスワードなし(null)。
POLLINTERVAL: 非ブロードキャスト型のマルチアクセスネットワーク(フレームリレーなど)における、非アクティブな隣接ルーターへのHelloパケット送信間隔(秒)。HELLOINTERVALよりも大きな値でなくてはならない。デフォルトはHELLOINTERVAL×4(秒)。
PRIORITY: ルーター優先度(0〜255)。大きいほど優先度が高く、指名ルーター(DR)に選出される可能性が高くなる。優先度が同じときはルーターIDの大きいほうがDRとなる。0はDRになる資格がないことを示す。デフォルトは1。
RXMTINTERVAL: データベース記述パケット(タイプ2)、リンク状態要求パケット(タイプ3)、リンク状態更新パケット(タイプ4)の送信間隔(秒)。隣接ルーター間のパケット往復時間よりも十分に大きな値でなくてはならない。LANでは5秒が標準的。低速回線やバーチャルリンクではより大きな値にする。デフォルトは5秒。
TRANSITDELAY: リンク状態更新パケットの送信遅延時間(秒)。同パケットに含まれるLSAのエイジフィールドはこの値だけ増分される。LANでは通常1に設定される。デフォルトは1
VIRTUALLINK: 仮想リンクの対向に位置するバックボーンルーター(ABR)のルーターID。仮想インターフェース追加時(INTERFACE=VIRTn)の必須パラメーター。このとき、AREAには通過エリアのIDを指定する。
例 |
■ vlan1をバックボーンエリアに追加する。
ADD OSPF INT=vlan1 AREA=BACKBONE
■ ルーター192.168.10.1と192.168.10.254の間に仮想リンクを作成する。通過エリアは1.1.1.1。通過エリア1.1.1.1を作成するときはSTUBAREA=OFFを指定して、スタブエリアでないように設定しなくてはならない。
[ルーター192.168.10.254側]
ADD OSPF INT=virt0 AREA=1.1.1.1 VIRTUALLINK=192.168.10.1
[ルーター192.168.10.1側]
ADD OSPF INT=virt0 AREA=1.1.1.1 VIRTUALLINK=192.168.10.254
備考・注意事項 |
・仮想リンクは両エンドで設定する必要がある。
・仮想リンクを作成するときは、SET OSPFコマンドのROUTERIDパラメーターでルーターIDを明示的に指定しておくと設定がやりやすい。
関連コマンド |
ADD OSPF AREA
ADD OSPF RANGE
DELETE OSPF INTERFACE
DISABLE OSPF INTERFACE
ENABLE OSPF INTERFACE
RESET OSPF INTERFACE
SET OSPF AREA
SET OSPF INTERFACE
SET OSPF RANGE
SHOW OSPF AREA
SHOW OSPF INTERFACE
SHOW OSPF RANGE
参考 |
RFC2328, OSPF Version 2
RFC1793, Extending OSPF to Support Demand Circuits
(C) 2002 - 2008 アライドテレシスホールディングス株式会社
PN: J613-M3048-01 Rev.M