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CentreCOM AR410 V2 設定例集 2.6 #14
ISDNによるAppleTalk2点間接続
ISDN回線を使って2つのAppleTalkネットワークを接続します。
ここでは、次のような構成のネットワークを例に解説します。
表 1
|
ルーターA |
ルーターB |
ISDN番号 |
03-1234-1111 |
06-1234-2222 |
ISDNコール名 |
TOOS |
TOOS |
ISDN発着優先 |
発呼優先 |
着呼優先 |
ISDN識別方式 |
サブアドレス識別 |
サブアドレス識別 |
WAN側物理インターフェース |
bri0 |
bri0 |
LAN側(vlan1)ネットワーク番号 |
100-120 |
200-220 |
デフォルトゾーン名 |
Honsha |
Sisha |

- 接続先情報(ISDNコール)を定義します。ここではコール名を「TOOS」とし、接続先番号として「0612342222」を指定しています。「PRECEDENCE=OUT」は、ルーターBと同時に通信が発生した場合に、発呼を優先するよう指示するものです。また、「INTREQ=bri0」により、発呼に使用する物理インターフェースとしてbri0を指定します。
ADD ISDN CALL=TOOS NUMBER=0612342222 PRECEDENCE=OUT INTREQ=bri0 ↓
- サブアドレスを設定します。「OUTSUB=LOCAL」により、自分のコール名(TOOS)をサブアドレスとして相手側に送信するよう指示します。また、「SEARCHSUB=LOCAL」により、自分のコール名と同じサブアドレスの着信呼にのみ応答するよう設定します。
SET ISDN CALL=TOOS OUTSUB=LOCAL SEARCHSUB=LOCAL ↓
- ISDNコール「TOOS」上にPPPインターフェース「0」を作成します。また、「IDLE=ON」により、必要に応じて自動発呼するダイヤルオンデマンド機能を有効にします。
CREATE PPP=0 OVER=ISDN-TOOS IDLE=ON ↓
- AppleTalkモジュールを有効にします。
- LAN側(vlan1)インターフェースにAppleTalkポートを作成します。また、「SEED=100-120」により、LAN側ネットワーク(レンジ100〜120)のシードルーターとして機能するよう設定します。
ADD APPLETALK PORT INT=vlan1 SEED=100-120 ↓
- LAN側ネットワーク(AppleTalkポート「1」)にデフォルトゾーン「Honsha」を作成します。
ADD APPLETALK ZONE=Honsha PORT=1 DEFAULT ↓
Note
- AppleTalkポート番号は、SHOW APPLETALK PORTコマンドで確認できます。
- WAN側(ppp0)インターフェースにAppleTalkポートを作成します。「DEMAND=ON」はダイヤルアップ環境のためのオプションで、指定するとルーティング情報(RTMP)の交換が行われなくなります。
ADD APPLETALK PORT INT=ppp0 DEMAND=ON ↓
- スタティックルートを設定します。ROUTEには接続先LANのAppleTalkネットワーク番号、PORTにはWAN側AppleTalkポート番号、HOPSには接続先LANへのホップ数を指定します。
ADD APPLETALK ROUTE=200-220 PORT=2 HOPS=2 ↓
Note
- AppleTalkポート番号は、SHOW APPLETALK PORTコマンドで確認できます。
- 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。
CREATE CONFIG=router.cfg ↓
SET CONFIG=router.cfg ↓
- 接続先情報(ISDNコール)を定義します。ここではコール名を「TOOS」とし、接続先番号として「0312341111」を指定しています。「PRECEDENCE=IN」は、ルーターAと同時に通信が発生した場合に、着呼を優先するよう指示するものです。また、「INTREQ=bri0」により、発呼に使用する物理インターフェースとしてbri0を指定します。
ADD ISDN CALL=TOOS NUMBER=0312341111 PRECEDENCE=IN INTREQ=bri0 ↓
- サブアドレスを設定します。「OUTSUB=LOCAL」により、自分のコール名(TOOS)をサブアドレスとして相手側に送信するよう指示します。また、「SEARCHSUB=LOCAL」により、自分のコール名と同じサブアドレスの着信呼にのみ応答するよう設定します。
SET ISDN CALL=TOOS OUTSUB=LOCAL SEARCHSUB=LOCAL ↓
- ISDNコール「TOOS」上にPPPインターフェース「0」を作成します。また、「IDLE=ON」により、必要に応じて自動発呼するダイヤルオンデマンド機能を有効にします。
CREATE PPP=0 OVER=ISDN-TOOS IDLE=ON ↓
- AppleTalkモジュールを有効にします。
- LAN側(vlan1)インターフェースにAppleTalkポートを作成します。また、「SEED=200-220」により、LAN側ネットワーク(レンジ200〜220)のシードルーターとして機能するよう設定します。
ADD APPLETALK PORT INT=vlan1 SEED=200-220 ↓
- LAN側ネットワーク(AppleTalkポート「1」)にデフォルトゾーン「Sisha」を作成します。
ADD APPLETALK ZONE=Sisha PORT=1 DEFAULT ↓
Note
- AppleTalkポート番号は、SHOW APPLETALK PORTコマンドで確認できます。
- WAN側(ppp0)インターフェースにAppleTalkポートを作成します。「DEMAND=ON」はダイヤルアップ環境のためのオプションで、指定するとルーティング情報(RTMP)の交換が行われなくなります。
ADD APPLETALK PORT INT=ppp0 DEMAND=ON ↓
- スタティックルートを設定します。ROUTEには接続先LANのAppleTalkネットワーク番号、PORTにはWAN側AppleTalkポート番号、HOPSには接続先LANへのホップ数を指定します。
ADD APPLETALK ROUTE=100-120 PORT=2 HOPS=2 ↓
Note
- AppleTalkポート番号は、SHOW APPLETALK PORTコマンドで確認できます。
- 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。
CREATE CONFIG=router.cfg ↓
SET CONFIG=router.cfg ↓
■ 手順6および8で「PORT」に指定するAppleTalkポートの番号がわからない場合は、SHOW APPLETALK PORTコマンドで確認できます。
ルーターAのコンフィグ
[テキスト版]
ADD ISDN CALL=TOOS NUMBER=0612342222 PRECEDENCE=OUT INTREQ=bri0 ↓
SET ISDN CALL=TOOS OUTSUB=LOCAL SEARCHSUB=LOCAL ↓
CREATE PPP=0 OVER=ISDN-TOOS IDLE=ON ↓
ENABLE APPLETALK ↓
ADD APPLETALK PORT INT=vlan1 SEED=100-120 ↓
ADD APPLETALK ZONE=Honsha PORT=1 DEFAULT ↓
ADD APPLETALK PORT INT=ppp0 DEMAND=ON ↓
ADD APPLETALK ROUTE=200-220 PORT=2 HOPS=2 ↓
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ルーターBのコンフィグ
[テキスト版]
ADD ISDN CALL=TOOS NUMBER=0312341111 PRECEDENCE=IN INTREQ=bri0 ↓
SET ISDN CALL=TOOS OUTSUB=LOCAL SEARCHSUB=LOCAL ↓
CREATE PPP=0 OVER=ISDN-TOOS IDLE=ON ↓
ENABLE APPLETALK ↓
ADD APPLETALK PORT INT=vlan1 SEED=200-220 ↓
ADD APPLETALK ZONE=Sisha PORT=1 DEFAULT ↓
ADD APPLETALK PORT INT=ppp0 DEMAND=ON ↓
ADD APPLETALK ROUTE=100-120 PORT=2 HOPS=2 ↓
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CentreCOM AR410 V2 設定例集 2.6 #14
(C) 2002 - 2008 アライドテレシスホールディングス株式会社
PN: J613-M3048-02 Rev.M
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