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CentreCOM AR410 V2 設定例集 2.6 #26

専用線によるIP2点間接続(同期インターフェース)


専用線を使って2つの拠点をIP接続します。WAN側インターフェースとして同期シリアル(AR023)を使う場合の例です。

まず最初に、同期(Synchronous)インターフェースを使用する上で必要なカード・ケーブルについて説明します。

同期インターフェースを使用するには別売のAR023が必要です。このカードは、以下のインターフェースをサポートしています。


Note - AR023はDTE動作のみをサポートしており、DCEとしては動作しませんのでご注意ください。

AR023を使用にあたり、特別に設定しなくてはならない項目はありません。適切なケーブルをAR023に接続するだけで、個々のケーブルを判別します。したがって、ケーブルを接続した後は、その上で動作させるPPPやFRの設定を行うだけです。

物理インターフェースとしてAR023を指定する場合は、「SYNn」の形式で指定します。(AR410 V2では、nは常に0となります。)

たとえば、PPPの設定を行う場合は、次のようにします。


Note - AR023を使用した同期インターフェースは、専用線やフレームリレーのような常時接続している形態だけに利用できます。回線交換モードをサポートしているTAなどには対応していませんのでご注意ください。

ここでは、次のような構成のネットワークを例に解説します。

表 1
 
ルーターA
ルーターB
WAN側物理インターフェース syn0 syn0
WAN側(ppp0)IPアドレス 192.168.100.1/24 192.168.100.2/24
LAN側(vlan1)IPアドレス 192.168.10.1/24 192.168.20.1/24




ルーターAの設定

  1. PPPインターフェース「0」をsyn0上に作成します。


  2. IPモジュールを有効にします。


  3. LAN側(vlan1)インターフェースにIPアドレスを設定します。


  4. WAN側(ppp0)インターフェースにIPアドレスを設定します。


  5. 経路情報を設定します。


  6. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。



ルーターBの設定

  1. PPPインターフェース「0」をsyn0上に作成します。


  2. IPモジュールを有効にします。


  3. LAN側(vlan1)インターフェースにIPアドレスを設定します。


  4. WAN側(ppp0)インターフェースにIPアドレスを設定します。


  5. 経路情報を設定します。


  6. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。

まとめ

ルーターAのコンフィグ [テキスト版]
CREATE PPP=0 OVER=syn0
ENABLE IP
ADD IP INT=vlan1 IP=192.168.10.1 MASK=255.255.255.0
ADD IP INT=ppp0 IP=192.168.100.1 MASK=255.255.255.0
ADD IP ROUTE=192.168.20.0 MASK=255.255.255.0 INT=ppp0 NEXT=192.168.100.2


ルーターBのコンフィグ [テキスト版]
CREATE PPP=0 OVER=syn0
ENABLE IP
ADD IP INT=vlan1 IP=192.168.20.1 MASK=255.255.255.0
ADD IP INT=ppp0 IP=192.168.100.2 MASK=255.255.255.0
ADD IP ROUTE=192.168.10.0 MASK=255.255.255.0 INT=ppp0 NEXT=192.168.100.1





CentreCOM AR410 V2 設定例集 2.6 #26

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