[index] CentreCOM AR450S コマンドリファレンス 2.9

ADD BGP AGGREGATE

カテゴリー:IP / 経路制御(BGP-4)


ADD BGP AGGREGATE=prefix [MASK=ipadd] [SUMMARY={NO|YES}] [ROUTEMAP[=routemap]]

prefix: プレフィックス(IPアドレス/プレフィックス長)
ipadd: IPアドレスまたはネットマスク
routemap: ルートマップ名(0〜15文字。英数字とアンダースコアを使用可能。大文字小文字を区別する)


集約経路エントリーを作成する。

集約経路エントリーは、指定したプレフィックスの範囲に収まる、より具体的な経路を1つにまとめるもの。たとえば、集約経路エントリー「192.168.0.0/19」を作成すると、この範囲に収まるBGP経路「192.168.10.0/24」「192.168.20.0/24」「192.168.30.0/24」は、1つのエントリー「192.168.0.0/19」としてBGPの経路表に登録される。

ただし、集約経路エントリーがBGPの経路表に登録されるのは、指定したプレフィックスよりも具体的な(マスクが長い)プレフィックスがBGPで学習された場合だけ。集約経路エントリーは、ATOMIC_AGGREGATE属性付きで他のASに通知される。



パラメーター

AGGREGATE: 集約後のプレフィックス。ネットワークアドレスとプレフィックス長で指定する。プレフィックス長はMASKパラメーターで指定することも可能。

MASK: AGGREGATEで指定したプレフィックスの有効長。

SUMMARY: 集約経路だけをBGPの経路表に入れる場合はYESを指定する。NOを指定したときは、集約前の(より具体的な)個々のエントリーもBGP経路表に残る。デフォルトはNO。

ROUTEMAP: ルートマップ名。集約経路に属性を設定するために用いる。



集約経路「192.168.0.0/19」を作成する。「SUMMARY=YES」により、集約経路だけがBGPの経路表に入るようにしている。
ADD BGP AGGREGATE=192.168.0.0/19 SUMMARY=YES



備考・注意事項

集約経路エントリーは、指定範囲内に収まるプレフィックスがBGPで学習された場合にのみ有効となる。



関連コマンド

ADD BGP IMPORT
ADD BGP NETWORK
DELETE BGP AGGREGATE
SET BGP AGGREGATE
SHOW BGP AGGREGATE
SHOW BGP ROUTE



参考

RFC1771, A Border Gateway Protocol 4 (BGP-4)
RFC1772, Application of the Border Gateway Protocol in the Internet
RFC1930, Guidelines for creation, selection, and registration of an Autonomous System (AS)
RFC1997, BGP Communities Attribute
RFC3065, Autonomous System Confederations for BGP


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