[index] CentreCOM AR450S コマンドリファレンス 2.9

SET BGP BACKOFF

カテゴリー:IP / 経路制御(BGP-4)


SET BGP BACKOFF[=20..100] [LOW=15..99] [BASETIME=0..100] [CONSECUTIVE=1..20] [MULTIPLIER=0..1000] [STEP=1..1000] [TOTALLIMIT=0..1000]


空きメモリー不足時のBGP-4のバックオフ(一時停止)動作を設定する。



パラメーター

BACKOFF: バックオフしきい値(%)。システム全体のメモリー使用量が本しきい値に達した場合、BGP-4の処理は一時停止(バックオフ)される。LOWパラメーターよりも大きい値に設定しなくてはならない。デフォルトは95%。

LOW: バックオフ解除しきい値(%)。BGP-4の処理が一時停止(バックオフ)された後、システム全体のメモリー使用量が本しきい値を下回ると、BGP-4の処理が再開される。BACKOFFパラメーターよりも小さい値に設定しなくてはならない。デフォルトは90%。

BASETIME: バックオフ時間の基準値(秒)。バックオフ時間の基準値(秒): 実際のバックオフ時間はBASETIME、MULTIPLIER、STEPの組み合わせと何回目のバックオフであるかによって決まる。デフォルトは10秒。

CONSECUTIVE: 連続したバックオフの制限回数。バックオフがCONSECUTIVE回連続して発生した場合は、回復不可能と判断してすべてのBGPセッションを停止する。デフォルトは5回。

MULTIPLIER: バックオフ時間を決定するための係数。初回のバックオフ時間はBASETIME × MULTIPLIER ÷ 100で求められる(小数点以下は切り捨て)。バックオフが連続して発生した場合、初回を含めてSTEP回は同じバックオフ時間が用いられる、その次の回のバックオフ時間は前回のバックオフ時間 × MULTIPLIER ÷ 100(小数点以下は切り捨て)となる。すなわち、MULTIPLIERを100より大きく設定すればバックオフ時間は次第に長くなり、100より小さく設定すればバックオフ時間は次第に短くなる。デフォルトは100(バックオフ時間は一定)。

STEP: バックオフが連続して発生した場合、何回ごとにバックオフ時間を再計算するか。デフォルトは1回。

TOTALLIMIT: バックオフの合計制限回数。バックオフが合計TOTALLIMIT回発生した場合(システム起動後の合計回数。連続していなくてもよい)は、すべてのBGPセッションを切断(ピアを無効化)する。0は無制限を意味する。デフォルトは0。



関連コマンド

SET BGP MEMLIMIT
SHOW BGP BACKOFF
SHOW BGP MEMLIMIT



参考

RFC1771, A Border Gateway Protocol 4 (BGP-4)
RFC1772, Application of the Border Gateway Protocol in the Internet
RFC1930, Guidelines for creation, selection, and registration of an Autonomous System (AS)
RFC1997, BGP Communities Attribute
RFC2385, Protection of BGP Sessions via the TCP MD5 Signature Option
RFC2439, BGP Route Flap Damping
RFC2796, BGP Route Reflection - An Alternative to Full Mesh IBGP
RFC2842, Capabilities Advertisement with BGP-4
RFC2918, Route Refresh Capability for BGP-4
RFC3065, Autonomous System Confederations for BGP


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