[index] CentreCOM AR450S コマンドリファレンス 2.9

SET IP RIP

カテゴリー:IP / 経路制御(RIP)


SET IP RIP INTERFACE=interface [IP=ipadd] [SEND={NONE|RIP1|RIP2|COMPATIBLE}] [RECEIVE={NONE|RIP1|RIP2|BOTH}] [NEXTHOP=ipadd] [DEMAND={YES|NO}] [AUTHENTICATION={NONE|PASSWORD|MD5}] [PASSWORD=password] [STATICEXPORT={YES|NO}]

interface: IPインターフェース名(eth0、ppp0など)
ipadd: IPアドレス
password: パスワード(1〜16文字)


指定したIPインターフェースにおけるRIPの設定を変更する。



パラメーター

INTERFACE: RIPパケットの送受信を行うIPインターフェース

IP: RIPルーターのIPアドレス。本パラメーター指定時は、INTERFACEで受信したRIPパケットのうち、始点アドレスがIPと一致するものだけを受け入れる。また、RIPパケット送信時には、IPで指定されたアドレス宛てにユニキャストする。一方、本パラメーター省略時は、受信したRIPパケットの始点アドレスをチェックせず、RIPパケット送信時には、ブロードキャスト(SEND=RIP1のとき)、または、マルチキャスト(SEND=RIP2またはCOMPATIBLEのとき)する。

SEND: 送信するRIPパケットのフォーマット。NONEは送信しない。RIP1はバージョン1形式、RIP2はバージョン2形式で送信する。COMPATIBLEはバージョン2形式で送信するが、RIP1互換の経路エントリー(ナチュラルサブネットマスク(クラス標準マスク)を使用したネットワークアドレス)しか送信しない。デフォルトはRIP1。

RECEIVE: 受信するRIPパケットのフォーマット。NONEは受信しない。RIP1はバージョン1形式のみ受信。RIP2はバージョン2形式のみ受信。BOTHはバージョン1、2ともに受信するが、ナチュラルサブネットマスク(クラス標準マスク)を使用したネットワークアドレスしか受信できない。デフォルトはBOTH。

NEXTHOP: RIPバージョン2パケットのNext HopフィールドにセットするネクストホップIPアドレス。本パラメーターを使用するには、SENDパラメーターにRIP2かCOMPATIBLEを指定し、IPパラメーターにRIPルーターのユニキャストIPアドレスを指定する必要がある。省略時は0.0.0.0(自分自身がネクストホップ)

DEMAND: トリガーアップデート(RFC1582)を使用するかどうか。デフォルトはNO。

AUTHENTICATION: RIP Version2使用時の認証方式。PASSWORDは平文テキストのパスワード、MD5は鍵付きMD5によるメッセージダイジェスト、NONEは認証を行わない。デフォルトはNONE。

PASSWORD: RIP Version2で認証を行うときのパスワードまたはキー。AUTHENTICATIONにPASSWORDかMD5を指定した場合にのみ有効

STATICEXPORT: スタティック経路をRIPで通知するかどうか。デフォルトはYES(通知する)。



vlan1で送受信するRIPパケットのフォーマットをRIP Version1に変更する。
SET IP RIP INT=vlan1 SEND=RIP1 RECEIVE=RIP1



関連コマンド

ADD IP RIP
DELETE IP RIP
SET IP RIPTIMER
SHOW IP RIP



参考

RFC768, User Datagram Protocol
RFC791, INTERNET PROTOCOL
RFC792, INTERNET CONTROL MESSAGE PROTOCOL
RFC950, Internet Standard Subnetting Procedure
RFC1058, Routing Information Protocol
RFC1582, Extensions to RIP to Support Demand Circuits
RFC2082, RIP-2 MD5 Authentication
RFC2453, RIP Version 2


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