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CentreCOM AR550S 設定例集 2.9 #175

センター/リモート間でIPv6マルチキャストネットワークの構築


IPv6 over IPv4トンネリングを利用し、拠点間でPIM6-SMを使用したマルチキャストルーティングを行います。

本構成では、インターネットサービスプロバイダー(ISP)とPPPoEで接続(IPv4グローバルアドレス1個固定)していることを前提に、拠点間をIPv6 over IPv4トンネリングで接続してIPv6ネットワークを構築し、PIM6-SMによる拠点間のマルチキャストルーティングの設定を行っていきます。PIM6-SMにて流用するユニキャストのルートテーブルはRIPngを使用したダイナミックルーティングで作成します。

IPv6 over IPv4トンネリングではIPv4を利用してIPv6の接続性を得るため、最初にIPv4の設定が必要になります。本例では、PPPoEを使ってISPと接続します。
IPv4は、次のような方針で設定を行います。

ISPからはグローバルIPv4アドレスを1個、固定的に割り当てられています。

表 1:ISPから提供されたIPv4接続情報
 
ルーターA
ルーターB
ルーターC
PPPユーザー名 userA@isp userB@isp userC@isp
PPPパスワード isppasswdA isppasswdB isppasswdC
PPPoEサービス名 指定無し 指定無し 指定無し
IPアドレス 172.16.0.1/32 172.16.0.2/32 172.16.0.3/32

ルーターには、次のような方針で設定を行います。
IPv4までの基本設定を次にまとめます。

表 2:ルーターの基本設定
 
ルーターA
ルーターB
ルーターC
WAN側物理インターフェース eth0 eth0 eth0
WAN側(ppp0)IPアドレス 172.16.0.1/32 172.16.0.2/32 172.16.0.3/32
LAN側(vlan1)IPアドレス 192.168.1.1/24 192.168.2.1/24 192.168.3.1/24

次にIPv6の設定を行います。
IPv6の基本設定を次にまとめます。

表 3:ルーターのIPv6基本設定
 
ルーターA
ルーターB
ルーターC
WAN側インターフェース virt0(トンネル)、virt1(トンネル) virt0(トンネル) virt0(トンネル)
WAN側(virt0)IPv6アドレス リンクローカルアドレスのみ リンクローカルアドレスのみ リンクローカルアドレスのみ
LAN側(vlan1)IPv6アドレス 2001:0:0:1::1/64 2001:0:0:2::1/64 2001:0:0:3::1/64

表 4:マルチキャストネットワークの構成
使用するIPv6マルチキャストアドレス範囲 ff0e:0:0:1::/64
RPとなるストリーム送信元 Sender

ルーターAの設定

  1. WAN側Ethernetインターフェース(eth0)上にPPPインターフェースを作成します。「OVER=eth0-XXXX」の「XXXX」の部分には、ISPから通知されたPPPoEの「サービス名」を記述します。ISPから指定がない場合は、どのサービス名タグでも受け入れられるよう、「ANY」を設定します。


  2. ISPから通知されたPPPユーザー名とパスワードを設定します。LQRはオフにし、代わりにLCP Echoパケットを使ってPPPリンクの状態を監視するようにします。また、ISDN向けの機能であるBAPはオフにします。


  3. IPモジュールを有効にします。


  4. LAN側(vlan1)インターフェースにIPアドレスを設定します。


  5. WAN側(ppp0)インターフェースにISPより割り当てられたIPアドレス「172.16.0.1」を設定します。


  6. デフォルトルートをインターネット(ISP)側に向けます。


  7. ファイアウォール機能を有効にします。


  8. ファイアウォールの動作を規定するファイアウォールポリシー「net」を作成します。


  9. ICMPパケットはPing(Echo/Echo Reply)と到達不可能(Unreachable)のみ双方向で許可します。

    Note - デフォルト設定では、ICMPはファイアウォールを通過できません。

  10. ルーターのidentプロキシー機能を無効にし、外部のメール(SMTP)サーバーなどからのident要求に対して、ただちにTCP RSTを返すよう設定します。


  11. ファイアウォールポリシーの適用対象となるインターフェースを指定します。
    LAN側(vlan1)インターフェースをPRIVATE(内部)に設定します。


    WAN側(ppp0)インターフェースをPUBLIC(外部)に設定します。


  12. LAN側ネットワークに接続されているすべてのコンピューターがENAT機能を使用できるよう設定します。グローバルアドレスには、ppp0のIPアドレスを使用します。


  13. ここからがIPv6の設定です。最初に、相手ルーターから受信したIPv6トンネリングパケット(IPプロトコル番号41)を通過させるファイアウォールルールを追加します。


  14. IPv6モジュールを有効にします。


  15. LAN側(vlan1)インターフェースにIPv6アドレス「2001:0:0:1::1/64」を設定します。「PUBLISH=YES」は、LAN上にプレフィックスなどを通知するよう指示するものです。IPv6対応クライアントホストは、ルーターから通知を受けることにより、自身のアドレスとデフォルトゲートウェイを自動設定できます。


  16. ルーター通知(RA)を有効にします。これにより、「PUBLISH=YES」と指定されたインターフェースでプレフィックスなどの通知を行うようになります。


  17. ルーターBとルーターCとの間にIPv6 over IPv4トンネルを作成します。LOCALには自終端IPv4アドレス、TARGETにはルーターBおよびルーターCの終端IPv4アドレスを指定します。本コマンドを実行することにより、仮想的なIPv6インターフェース(virt0、virt1)が作成され、リンクローカルアドレスが自動設定されます。IPv6的にはvirt0およびvirt1が外部(WAN側)インターフェースとなります。


  18. PIM6はユニキャストのルートテーブルを流用するので、各インターフェースでRIPngを有効にし、ダイナミックにルートテーブルを作成します。


  19. RIPngを有効にします。


  20. グループメンバー管理のためマルチキャスト受信者探索(MLD)を有効にします。


  21. 各インターフェースでMLDを有効にします。


  22. PIM6を有効にします。


  23. 各インターフェースでPIM6-SMを有効にします。


  24. ブートストラップルーター(BSR)として動作するよう設定します。BSRに設定されたルーターが複数ある場合は、ルーター間で自律的にBSRを選出します。


  25. マルチキャストグループアドレスff0e:0:0:1::1〜ff0e:0:0:1:ffff:ffff:ffff:ffffのランデブーポイント(RP)として動作するよう設定します。


  26. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。

ルーターBの設定

  1. WAN側Ethernetインターフェース(eth0)上にPPPインターフェースを作成します。「OVER=eth0-XXXX」の「XXXX」の部分には、ISPから通知されたPPPoEの「サービス名」を記述します。ISPから指定がない場合は、どのサービス名タグでも受け入れられるよう、「ANY」を設定します。


  2. ISPから通知されたPPPユーザー名とパスワードを設定します。LQRはオフにし、代わりにLCP Echoパケットを使ってPPPリンクの状態を監視するようにします。また、ISDN向けの機能であるBAPはオフにします。


  3. IPモジュールを有効にします。


  4. LAN側(vlan1)インターフェースにIPアドレスを設定します。


  5. WAN側(ppp0)インターフェースにISPより割り当てられたIPアドレス「172.16.0.2」を設定します。


  6. デフォルトルートをインターネット(ISP)側に向けます。


  7. ファイアウォール機能を有効にします。


  8. ファイアウォールの動作を規定するファイアウォールポリシー「net」を作成します。


  9. ICMPパケットはPing(Echo/Echo Reply)と到達不可能(Unreachable)のみ双方向で許可します。

    Note - デフォルト設定では、ICMPはファイアウォールを通過できません。

  10. ルーターのidentプロキシー機能を無効にし、外部のメール(SMTP)サーバーなどからのident要求に対して、ただちにTCP RSTを返すよう設定します。


  11. ファイアウォールポリシーの適用対象となるインターフェースを指定します。
    LAN側(vlan1)インターフェースをPRIVATE(内部)に設定します。


    WAN側(ppp0)インターフェースをPUBLIC(外部)に設定します。


  12. LAN側ネットワークに接続されているすべてのコンピューターがENAT機能を使用できるよう設定します。グローバルアドレスには、ppp0のIPアドレスを使用します。


  13. ここからがIPv6の設定です。最初に、相手ルーターから受信したIPv6トンネリングパケット(IPプロトコル番号41)を通過させるファイアウォールルールを追加します。


  14. IPv6モジュールを有効にします。


  15. LAN側(vlan1)インターフェースにIPv6アドレス「2001:0:0:2::1/64」を設定します。「PUBLISH=YES」は、LAN上にプレフィックスなどを通知するよう指示するものです。IPv6対応クライアントホストは、ルーターから通知を受けることにより、自身のアドレスとデフォルトゲートウェイを自動設定できます。


  16. ルーター通知(RA)を有効にします。これにより、「PUBLISH=YES」と指定されたインターフェースでプレフィックスなどの通知を行うようになります。


  17. ルーターAとの間にIPv6 over IPv4トンネルを作成します。LOCALには自終端IPv4アドレス、TARGETにはルーターAの終端IPv4アドレスを指定します。本コマンドを実行することにより、仮想的なIPv6インターフェース(virt0)が作成され、リンクローカルアドレスが自動設定されます。IPv6的にはvirt0が外部(WAN側)インターフェースとなります。


  18. PIM6はユニキャストのルートテーブルを流用するので、各インターフェースでRIPngを有効にし、ダイナミックにルートテーブルを作成します。


  19. RIPngを有効にします。


  20. グループメンバー管理のためマルチキャスト受信者探索(MLD)を有効にします。


  21. 各インターフェースでMLDを有効にします。


  22. PIM6を有効にします。


  23. 各インターフェースでPIM6-SMを有効にします。


  24. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。

ルーターCの設定

  1. WAN側Ethernetインターフェース(eth0)上にPPPインターフェースを作成します。「OVER=eth0-XXXX」の「XXXX」の部分には、ISPから通知されたPPPoEの「サービス名」を記述します。ISPから指定がない場合は、どのサービス名タグでも受け入れられるよう、「ANY」を設定します。


  2. ISPから通知されたPPPユーザー名とパスワードを設定します。LQRはオフにし、代わりにLCP Echoパケットを使ってPPPリンクの状態を監視するようにします。また、ISDN向けの機能であるBAPはオフにします。


  3. IPモジュールを有効にします。


  4. LAN側(vlan1)インターフェースにIPアドレスを設定します。


  5. WAN側(ppp0)インターフェースにISPより割り当てられたIPアドレス「172.16.0.3」を設定します。


  6. デフォルトルートをインターネット(ISP)側に向けます。


  7. ファイアウォール機能を有効にします。


  8. ファイアウォールの動作を規定するファイアウォールポリシー「net」を作成します。


  9. ICMPパケットはPing(Echo/Echo Reply)と到達不可能(Unreachable)のみ双方向で許可します。

    Note - デフォルト設定では、ICMPはファイアウォールを通過できません。

  10. ルーターのidentプロキシー機能を無効にし、外部のメール(SMTP)サーバーなどからのident要求に対して、ただちにTCP RSTを返すよう設定します。


  11. ファイアウォールポリシーの適用対象となるインターフェースを指定します。
    LAN側(vlan1)インターフェースをPRIVATE(内部)に設定します。


    WAN側(ppp0)インターフェースをPUBLIC(外部)に設定します。


  12. LAN側ネットワークに接続されているすべてのコンピューターがENAT機能を使用できるよう設定します。グローバルアドレスには、ppp0のIPアドレスを使用します。


  13. ここからがIPv6の設定です。最初に、相手ルーターから受信したIPv6トンネリングパケット(IPプロトコル番号41)を通過させるファイアウォールルールを追加します。


  14. IPv6モジュールを有効にします。


  15. LAN側(vlan1)インターフェースにIPv6アドレス「2001:0:0:3::1/64」を設定します。「PUBLISH=YES」は、LAN上にプレフィックスなどを通知するよう指示するものです。IPv6対応クライアントホストは、ルーターから通知を受けることにより、自身のアドレスとデフォルトゲートウェイを自動設定できます。


  16. ルーター通知(RA)を有効にします。これにより、「PUBLISH=YES」と指定されたインターフェースでプレフィックスなどの通知を行うようになります。


  17. ルーターAとの間にIPv6 over IPv4トンネルを作成します。LOCALには自終端IPv4アドレス、TARGETにはルーターAの終端IPv4アドレスを指定します。本コマンドを実行することにより、仮想的なIPv6インターフェース(virt0)が作成され、リンクローカルアドレスが自動設定されます。IPv6的にはvirt0が外部(WAN側)インターフェースとなります。


  18. PIM6はユニキャストのルートテーブルを流用するので、各インターフェースでRIPngを有効にし、ダイナミックにルートテーブルを作成します。


  19. RIPngを有効にします。


  20. グループメンバー管理のためマルチキャスト受信者探索(MLD)を有効にします。


  21. 各インターフェースでMLDを有効にします。


  22. PIM6を有効にします。


  23. 各インターフェースでPIM6-SMを有効にします。


  24. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。

メモ

■ 本設定では、ルーター起動直後にPPPoEセッションが確立され、以後常時接続された状態となります。したがって、PPPoEセッションの切断、再接続は手動で行う必要があります。

■ 常時接続ではなく、LAN側からインターネット側に対して通信要求が発生したときに自動的にPPPoEセッションを確立し、無通信状態が60秒続いたときにPPPoEセッションを切断するには、次のコマンドを入力します。

■ ファイアウォールで遮断されたパケットのログをとるには、次のコマンドを実行します。

記録されたログを見るには、次のコマンドを実行します。ここでは、「TYPE=FIRE」により、ファイアウォールが出力したログメッセージだけを表示させています。

■ インターネット側からのPING(ICMP Echo Requestパケット)を拒否するには、次のようなIPフィルターをWAN側インターフェースに設定します。この例では、「LOG=HEADER」により、フィルターで拒否したパケットをログに記録しています。

記録されたログを見るには、次のコマンドを実行します。ここでは、「TYPE=IPFIL」により、IPフィルターが出力したログメッセージだけを表示させています。

■ IPv6インターフェースの情報はSHOW IPV6 INTERFACEコマンドで確認できます。

■ IPv6トンネルの情報はSHOW IPV6 TUNNELコマンドで確認できます。

■ PIM6の情報はSHOW PIM6コマンドで確認できます。

■ MLDの情報はSHOW IPV6 MLDコマンドで確認できます。

まとめ

ルーターAのコンフィグ [テキスト版]
CREATE PPP=0 OVER=eth0-ANY
SET PPP=0 OVER=eth0-ANY USER=userA@isp PASSWORD=isppasswdA BAP=OFF LQR=OFF ECHO=ON
ENABLE IP
ADD IP INT=vlan1 IP=192.168.1.1
ADD IP INT=ppp0 IP=172.16.0.1 MASK=255.255.255.255
ADD IP ROUTE=0.0.0.0 MASK=0.0.0.0 INT=ppp0 NEXTHOP=0.0.0.0
ENABLE FIREWALL
CREATE FIREWALL POLICY=net
ENABLE FIREWALL POLICY=net ICMP_F=PING,UNREACH
DISABLE FIREWALL POLICY=net IDENTPROXY
ADD FIREWALL POLICY=net INT=vlan1 TYPE=PRIVATE
ADD FIREWALL POLICY=net INT=ppp0 TYPE=PUBLIC
ADD FIREWALL POLICY=net NAT=ENHANCED INT=vlan1 GBLINT=ppp0
ADD FIREWALL POLICY=net RULE=1 ACTION=ALLOW INT=ppp0 PROTO=41 IP=172.16.0.1 GBLIP=172.16.0.1
ENABLE IPV6
ADD IPV6 INT=vlan1 IP=2001:0:0:1::1/64 PUBLISH=YES
ENABLE IPV6 ADVERTISE
ADD IPV6 TUNNEL local=172.16.0.1 target=172.16.0.2 INT=virt0
ADD IPV6 TUNNEL local=172.16.0.1 target=172.16.0.3 INT=virt1
ADD IPV6 RIP INT=virt0
ADD IPV6 RIP INT=virt1
ENABLE IPV6 RIP
ENABLE IPV6 MLD
ENABLE IPV6 MLD INT=vlan1
ENABLE IPV6 MLD INT=virt0
ENABLE IPV6 MLD INT=virt1
ENABLE PIM6
ADD PIM6 INT=vlan1
ADD PIM6 INT=virt0
ADD PIM6 INT=virt1
ADD PIM6 BSRC
ADD PIM6 RPC GROUP=ff0e:0:0:1::/64


ルーターBのコンフィグ [テキスト版]
CREATE PPP=0 OVER=eth0-ANY
SET PPP=0 OVER=eth0-ANY USER=userB@isp PASSWORD=isppasswdB BAP=OFF LQR=OFF ECHO=ON
ENABLE IP
ADD IP INT=vlan1 IP=192.168.2.1
ADD IP INT=ppp0 IP=172.16.0.2 MASK=255.255.255.255
ADD IP ROUTE=0.0.0.0 MASK=0.0.0.0 INT=ppp0 NEXTHOP=0.0.0.0
ENABLE FIREWALL
CREATE FIREWALL POLICY=net
ENABLE FIREWALL POLICY=net ICMP_F=PING,UNREACH
DISABLE FIREWALL POLICY=net IDENTPROXY
ADD FIREWALL POLICY=net INT=vlan1 TYPE=PRIVATE
ADD FIREWALL POLICY=net INT=ppp0 TYPE=PUBLIC
ADD FIREWALL POLICY=net NAT=ENHANCED INT=vlan1 GBLINT=ppp0
ADD FIREWALL POLICY=net RULE=1 ACTION=ALLOW INT=ppp0 proto=41 IP=172.16.0.2 GBLIP=172.16.0.2
ENABLE IPV6
ADD IPV6 INT=vlan1 IP=2001:0:0:2::1/64 PUBLISH=YES
ENABLE IPV6 ADVERTISE
ADD IPV6 TUNNEL LOCAL=172.16.0.2 TARGET=172.16.0.1
ADD IPV6 RIP INT=virt0
ENABLE IPV6 RIP
ENABLE IPV6 MLD
ENABLE IPV6 MLD INT=vlan1
ENABLE IPV6 MLD INT=virt0
ENABLE PIM6
ADD PIM6 INT=vlan1
ADD PIM6 INT=virt0


ルーターCのコンフィグ [テキスト版]
CREATE PPP=0 OVER=eth0-ANY
SET PPP=0 OVER=eth0-ANY USER=userC@isp PASSWORD=isppasswdC BAP=OFF LQR=OFF ECHO=ON
ENABLE IP
ADD IP INT=vlan1 IP=192.168.3.1
ADD IP INT=ppp0 IP=172.16.0.3 MASK=255.255.255.255
ADD IP ROUTE=0.0.0.0 MASK=0.0.0.0 INT=ppp0 NEXTHOP=0.0.0.0
ENABLE FIREWALL
CREATE FIREWALL POLICY=net
ENABLE FIREWALL POLICY=net ICMP_F=PING,UNREACH
DISABLE FIREWALL POLICY=net IDENTPROXY
ADD FIREWALL POLICY=net INT=vlan1 TYPE=PRIVATE
ADD FIREWALL POLICY=net INT=ppp0 TYPE=PUBLIC
ADD FIREWALL POLICY=net NAT=ENHANCED INT=vlan1 GBLINT=ppp0
ADD FIREWALL POLICY=net RULE=1 ACTION=ALLOW INT=ppp0 PROTO=41 IP=172.16.0.3 GBLIP=172.16.0.3
ENABLE IPV6
ADD IPV6 INT=vlan1 IP=2001:0:0:3::1/64 PUBLISH=YES
ENABLE IPV6 ADVERTISE
ADD IPV6 TUNNEL LOCAL=172.16.0.3 TARGET=172.16.0.1
ADD IPV6 RIP INT=virt0
ENABLE IPV6 RIP
ENABLE IPV6 MLD
ENABLE IPV6 MLD INT=vlan1
ENABLE IPV6 MLD INT=virt0
ENABLE PIM6
ADD PIM6 INT=vlan1
ADD PIM6 INT=virt0





CentreCOM AR550S 設定例集 2.9 #175

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