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CentreCOM AR550S 設定例集 2.9 #76

メール送信機能


電子メール送信機能の基本設定と使い方について説明します。

本製品はSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)による電子メールの送信機能を備えています。この機能を利用すれば、トリガーを使ってイベントの発生をメールで管理者に通知したり、ログをメールで送信したりすることができます。

本製品のメール機能には次の制限があります。

ここでは、以下の構成を例として、メール機能の基本設定と使い方について説明します。

表 1
ルーターのホスト名 ar1
ルーターの所属するドメイン router.co.jp
ルーターのホスト名(FQDN) ar1.router.co.jp
ネームサーバーのIPアドレス 192.168.4.1
管理者のメールアドレス admin@router.co.jp


メール送信に必要な設定

メール機能を使用するには、自ドメイン名の設定が必要です。また、宛先にドメイン名(例:admin@router.co.jp)を使用する場合はネームサーバー(DNS)の設定も必要です(宛先にIPアドレスしか使用しない場合は必要ありません)。なお、ここではIPモジュールがイネーブルになっており、IP関連の設定が完了しているものと仮定しています。

  1. ルーターの完全なホスト名(ホスト名.ドメイン名)を設定します。ここでは、ルーターのホスト名を「ar1」、ドメイン名を「router.co.jp」としています。


  2. 宛先にドメイン名を使用する場合は、ネームサーバー(DNS)も設定します。ここでは、DNSのIPアドレスが「192.168.4.1」と仮定します。


メール機能の使用例

■ コマンドラインから短いメールメッセージを送るには、次のようにします。次の例では、管理者(admin@router.co.jp)にテストメールを送ります。


TOに宛先のメールアドレス、SUBJECTにはサブジェクト、MESSAGEに送りたいメッセージを指定します。メッセージに使用できる文字は、半角英数字と半角スペースおよびアンダースコア(_)で、長さは131文字までです。メッセージ中にスペースを入れる場合は2重引用符(")で囲んでください。

■ 宛先をIPアドレスで指定する場合は、ブラケット([])を使用します。


■ FILEパラメーターを使用すれば、テキスト形式のファイル(.cfg、.scp、.txt)をメール本文として送ることもできます。次の例では、設定ファイル「router.cfg」をメール本文として管理者に送信します。


■ トリガー機能を利用して、特定のイベント発生時に自動的にメールを送ることもできます。次の例では、コールドスタート時にスクリプト「mail.scp」が実行され、管理者にメールが送信されます。


スクリプトmail.scp

■ ログメッセージをメールで送信することもできます。次の例では、ログメッセージを10個ずつ管理者に送信します。


■ メール機能の設定やメールキューの状態を表示するには、次のコマンドを使います。



■ メールキュー内のメールを削除するには、次のコマンドを使います。上記SHOW MAILコマンドの出力例で表示されているメールId「0003」を削除するには、次のようにします。




CentreCOM AR550S 設定例集 2.9 #76

(C) 2005-2014 アライドテレシスホールディングス株式会社

PN: J613-M0710-04 Rev.P

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