[index] CentreCOM AR560S コマンドリファレンス 2.9
カテゴリー:QoS / クラシファイア
■ 入力ポリシー(INPOLICY)用の構文
CREATE CLASSIFIER=rule-id [VLANPRIORITY={priority-list|ANY}] [IPDSCP={dscp-list|ANY}] [IPTOS={0..7|ANY}]
■ 出力ポリシー(OUTPOLICY)用の構文
CREATE CLASSIFIER=rule-id [IINTERFACE={interface|NONE}] [IPORT={port-number|ANY}] [EPORT={port-number|ANY}] [MACSADDR={macadd|ANY}] [MACDADDR={macadd|ANY}] [MACTYPE={L2UCAST|L2BMCAST|ANY}] [SVLAN={vlanname|1..4085|ANY}] [DVLAN={vlanname|1..4085|ANY}] [VLANPRIORITY={priority-list|ANY}] [PPPINDEX=0..1023] [IPSADDR={ipadd[/masklen]|ip6add[/plen]|ANY}] [IPDADDR={ipadd[/masklen]|ip6add[/plen]|ANY}] [IPDSCP={dscp-list|ANY}] [IPTOS={0..7|ANY}] [IPFRAG={YES|NO|ANY}] [IPPROTOCOL={TCP|UDP|ICMP|IGMP|OSPF|NONTCPUDP|ANY|protocol}] [TCPFLAGS={{URG|ACK|RST|SYN|FIN}[,...]|ANY}] [TCPSPORT={port-range|ANY}] [TCPDPORT={port-range|ANY}] [UDPSPORT={port-range|ANY}] [UDPDPORT={port-range|ANY}]
■ トンネルポリシー(TUNNELPOLICY)用の構文
CREATE CLASSIFIER=rule-id [IINTERFACE=interface|NONE] [IPSADDR={ipadd[/masklen]|ip6add[/plen]|ANY}] [IPDADDR={ipadd[/masklen]|ip6add[/plen]|ANY}] [IPDSCP={dscp-list|ANY}] [IPTOS={0..7|ANY}] [IPFRAG={YES|NO|ANY}] [IPPROTOCOL={TCP|UDP|ICMP|IGMP|OSPF|NONTCPUDP|ANY|protocol}] [TCPFLAGS={{URG|ACK|RST|SYN|FIN}[,...]|ANY}] [TCPSPORT={port-range|ANY}] [TCPDPORT={port-range|ANY}] [UDPSPORT={port-range|ANY}] [UDPDPORT={port-range|ANY}]
rule-id: クラシファイア番号(1〜9999)
priority-list: 802.1pプライオリティー値(0〜7。ハイフン、カンマを使った複数指定も可能)
dscp-list: DSCP値(0〜63。ハイフン、カンマを使った複数指定も可能)
interface: インターフェース名
port-number: スイッチポート番号(1〜4)
macadd: MACアドレス(xx-xx-xx-xx-xx-xxの形式)
vlanname: VLAN名(1〜15文字。英数字とアンダースコア、ハイフンを使用可能。大文字小文字を区別しない)
ipadd: IPアドレス
masklen: マスク長(0〜32)
ip6add: IPv6アドレス
plen: プレフィックス長(0〜128)
protocol: IPプロトコル番号(0〜255)
port-range: TCP/UDPポート番号(0〜65535。ハイフンを使った範囲指定も可能)
クラシファイア(汎用パケットフィルター)を作成する。
クラシファイアはパケットを分類(Classify = クラス分け)するための条件を定義するもので、QoS機能において、パケットがどのトラフィッククラスに所属するかを判断するために用いられる。
クラシファイアを作成しただけでは何も行われないことに注意。クラシファイアは、QoSポリシーのトラフィッククラスに割り当てて初めて効果を発揮する。なお、1つのQoSポリシーで使用できるクラシファイアは最大64個となる。
パラメーター |
CLASSIFIER: クラシファイア番号。トラフィッククラスに割り当てられたクラシファイアは、番号の小さなものから大きなものへと検索される。番号は固定なので、他のクラシファイアを削除しても変更されることはない。また、番号に空きがあってもよい。
IINTERFACE: 入力インターフェース。指定インターフェースから入力されたパケットだけがフィルタリングの対象となる。指定可能なインターフェースは、Ethernet(ethX)、フレームリレー(frX)、PPP(pppX)のみ。IPORT、EPORTとは同時に指定できない。出力ポリシー、トンネルポリシーでのみ有効。省略時はNONE。
IPORT: 入力スイッチポート。指定ポートから入力されたパケットだけがフィルタリングの対象となる。IINTERFACEとは同時に指定できない。出力ポリシーでのみ有効。省略時はANY。
EPORT: 出力スイッチポート。指定ポートから出力されるパケットだけがフィルタリングの対象となる。IINTERFACE、PPPINDEXとは同時に指定できない。スイッチインスタンス(swi0)に適用した出力ポリシーでのみ有効。省略時はANY。
MACSADDR: 送信元MACアドレス。出力ポリシーでのみ有効。省略時はANY。
MACDADDR: 宛先MACアドレス。出力ポリシーでのみ有効。省略時はANY。
MACTYPE: レイヤー2アドレス種別。L2UCAST(ユニキャスト)、L2BMCAST(マルチキャストとブロードキャスト)、ANY(すべて)から選択する。出力ポリシーでのみ有効。省略時はANY。
SVLAN: 入力VLAN。パケットの入力元が指定したVLANのときだけマッチする。出力ポリシーでのみ有効。省略時はANY。
DVLAN: 出力VLAN。パケットの出力先が指定したVLANのときだけマッチする。出力ポリシーでのみ有効。省略時はANY。
VLANPRIORITY: 802.1pユーザープライオリティー(0〜7)値。入力ポリシー、出力ポリシーでのみ有効。省略時はANY。
PPPINDEX: 出力PPPインターフェース番号。EPORTとは同時に指定できない。出力ポリシーでのみ有効。
IPSADDR: 始点IPv4/IPv6アドレス。IPアドレス/マスク長(IPv4)またはIPアドレス/プレフィックス長(IPv6)の形式で指定する。マスク長、プレフィックス長を省略した場合は、それぞれ32ビットマスク/128ビットプレフィックス(ホストアドレス)と見なされる。出力ポリシー、トンネルポリシーでのみ有効。省略時はANY。
IPDADDR: 終点IPv4/IPv6アドレス。IPアドレス/マスク長(IPv4)またはIPアドレス/プレフィックス長(IPv6)の形式で指定する。マスク長、プレフィックス長を省略した場合は、それぞれ32ビットマスク/128ビットプレフィックス(ホストアドレス)と見なされる。出力ポリシー、トンネルポリシーでのみ有効。省略時はANY。
IPDSCP: IPv4/IPv6ヘッダーのDSCP(DiffServ Code Point)フィールド値。有効範囲は0〜63。IPv4の場合は、ハイフン、カンマを使った複数指定も可能。IPTOSとは同時に指定できない。省略時はANY。
IPTOS: IPv4ヘッダーのTOS優先度(precedence)フィールド値。有効範囲は0〜7。IPDSCPとは同時に指定できない。省略時はANY。
IPFRAG: IPv4パケットがフラグメント化されているかどうか。出力ポリシー、トンネルポリシーでのみ有効。省略時はANY。
IPPROTOCOL: IPv4/IPv6ヘッダーのプロトコルタイプ(IPv4)/次ヘッダー(IPv6)フィールド値。定義済みのプロトコル名(TCP、UDP、NONTCPUDP、ICMP、IGMP、OSPF、ANY)か10進表記のプロトコル番号で指定する。本パラメーターに指定できるプロトコル番号は、システム全体で29種類まで(ただし、TCPとUDP は数えない)。なお、TCPSPORT、TCPDPORTパラメーターを使っている場合は、本パラメーターにTCPを指定したものと見なされる(他の値は指定できない)。また、UDPSPORT、UDPDPORTパラメーターを使っている場合は、本パラメーターにUDPを指定したものと見なされる(他の値は指定できない)。それ以外のケースでの省略時値はANY。出力ポリシー、トンネルポリシーでのみ有効。
TCPFLAGS: TCPヘッダーの制御フラグ。カンマ区切りで複数指定が可能。出力ポリシー、トンネルポリシーでのみ有効。省略時はANY。
TCPSPORT: TCP始点ポート。出力ポリシー、トンネルポリシーでのみ有効。省略時はANY。
TCPDPORT: TCP終点ポート。出力ポリシー、トンネルポリシーでのみ有効。省略時はANY。
UDPSPORT: UDP始点ポート。出力ポリシー、トンネルポリシーでのみ有効。省略時はANY。
UDPDPORT: UDP終点ポート。出力ポリシー、トンネルポリシーでのみ有効。省略時はANY。
例 |
■ Webサーバーからのレスポンスにマッチするクラシファイア114を作成する。
CREATE CLASSIFIER=114 IPPROTOCOL=TCP TCPSPORT=80
■ UDPパケットにマッチするクラシファイア129を作成する。
CREATE CLASSIFIER=129 IPPROTOCOL=UDP
備考・注意事項 |
クラシファイアを使用するQoSポリシーの種類によって、使用可能なパラメーター(分類条件)に制限があるので注意。
関連コマンド |
ADD SQOS TRAFFICCLASS CLASSIFIER
DESTROY CLASSIFIER
SET CLASSIFIER
SHOW CLASSIFIER
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