[index] CentreCOM AR560S コマンドリファレンス 2.9

SET FRAMERELAY

カテゴリー:フレームリレー / フレームリレーインターフェース


SET FRAMERELAY=fr-interface [BECNLIMIT=2..4294967295] [BECNTIMEOUT=1..4294967295] [CDETECTION={BECN|CLLM|BOTH}] [CTICK=1..60] [DECREASEFACTOR={0.025|0.05|0.1|0.2}] [DEFCOMPRESSION={ON|OFF}] [DEFENCAPSULATION={IETF|CISCO}] [DEFENCRYPTION={ON|OFF}] [DROPOFFTHRESHOLD=1..100] [INCREASEFACTOR={0.05|0.1|0.2}] [LMISCHEME={LMIREV1|Q933A|ANNEXA|T1617B|ANNEXB|T1617D|ANNEXD|NONE}] [MAXTXQLENGTH=1..4294967295] [NN1=nn1] [NN2=nn2] [NN3=nn3] [NT1=nt1] [RECOVERYTIME=1..4294967295]

fr-interface: フレームリレーインターフェース番号(0〜63)
nn1: NN1パラメーター値(1〜255)
nn2: NN2パラメーター値(1〜10。NN2<=NN3)
nn3: NN3パラメーター値(1〜10。NN2<=NN3)
nt1: NT1パラメーター値(5〜30秒。5の倍数)


フレームリレーインターフェースの設定パラメーターを変更する。



パラメーター

FRAMERELAY: フレームリレーインターフェース番号

BECNLIMIT: 重輻輳の検出に用いるBECN(Backward Explicit Congestion Notification)ビットカウンター限界値。該当DLCからBECNビットの立っているフレームを連続してBECNLIMIT個受信すると、本製品は網が重輻輳状態にあると判断する。デフォルトは100。

BECNTIMEOUT: 輻輳状態(重輻輳、軽輻輳とも)から回復したと見なすまでの秒数。BECNビットの立っていないフレームの受信がBECNLIMIT/2個連続した場合、あるいは、BECNTIMEOUT秒連続した場合、本製品は網が輻輳から回復したと判断する。デフォルトは10。

CDETECTION: 使用する輻輳検出メカニズム。BECNは、BECN(逆方向明示的輻輳通知)ビットのみを使用、CLLMは、輻輳時に網から10秒間隔で送られるCLLM(Consolidated Link Layer Management)メッセージのみを使用、BOTHは、BECNとCLLMの両方を使用することを意味する。デフォルトはBOTH。

CTICK: 重輻輳発生時に送信レートを減少させる間隔(秒)。デフォルトは10秒。重輻輳が検出されると本タイマーがスタートする。最初の満了で送信レートはCIR×0.675に落とされ(軽輻輳検出時にすでに送信レートはCIRまで落とされている)、タイマーがリスタートされる。次の満了ではCIR×0.5に、さらに次の満了でCIR×0.25に落とされる。

DECREASEFACTOR: 実際の送信レートが、「許される送信レート×DROPOFFTHRSHOLD」(%)を下回っているときにおける、許される送信レートの減少率を指定する。上記の場合、本製品は1秒ごとに「アクセス回線速度×DECREASEFACTOR」ずつ、許される送信レートを低下させる。本パラメーターの値は、0.025、0.05、0.1、0.2の中から選択する。デフォルトは0.025。

DEFCOMPRESSION: FRF.9圧縮(を使うかどうか)のデフォルトパラメーター。本フレームリレーインターフェース上のすべての論理パス(DLC)のデフォルト値となる。デフォルトはOFF。

DEFENCAPSULATION: このフレームリレーインターフェース上のDLCで使用するデフォルトのエンキャプセレーション(フレームフォーマット)。IETF(IETFエンキャプセレーション。RFC1490)、CISCO(Cisco Systems社の独自エンキャプセレーション)のどちらかから選択する。

DEFENCRYPTION: FRF.9拡張の暗号化(を使うかどうか)のデフォルトパラメーター。本フレームリレーインターフェース上のすべての論理パス(DLC)のデフォルト値となる。デフォルトはOFF。暗号機能を使うには暗号ボードが必要。

DROPOFFTHRESHOLD: 実際の送信レートが許される送信レートに追従して増加できなくなった場合に、許される送信レートを増加から減少に転じさせる点を、許される送信レートに対するパーセンテージで指定する。デフォルトは70%。スロースタートメカニズム有効時に送信が開始されると、許される送信レートは0bpsから「アクセス回線速度×INCREASEFACTOR」の率で増加を続ける。はじめのうち、実際の送信レートは許される送信レートに沿って増加を続けるが、ある程度まで増加すると網の状態やルーターの性能などの理由により、実際の送信レートは許される送信レートに追従して増加できなくなる。その間も送信レートは増加を続けるが、実際の送信レートが許される送信レートのDROPOFFTHRESHOLD(%)を下回った時点で、許される送信レートは減少に転じる。

INCREASEFACTOR: 送信データが存在する場合の許される送信レートの増加率を指定する。送信レートは1秒ごとに「アクセス回線速度×INCREASEFACTOR」の率で増加される。本パラメーターの値は、0.05、0.1、0.2の中から選択する。デフォルトは0.05。

LMISCHEME: PVC状態確認手順(LMI)。LMIREV1(フレームリレーベンダー標準LMI Rev.1)、ANNEXAまたはQ933A(ITU-T Q933a)、ANNEXBまたはT1617B(ANSI T1617B)、ANNEXDまたはT1617D(ANSI T1617D)、NONE(使用しない)から選択する。LMIを使用しない場合は、ADD FRAMERELAY DLCコマンドでDLCを手動設定する必要がある。デフォルトはLMIREV1。なお、本パラメーターを変更したときは、RESET FRAMERELAYコマンドを実行して、インターフェースをいったんリセットする必要がある。

MAXTXQLENGTH: フレームリレーインターフェースの送信キューの最大長。デフォルトは100(パケット)。

NN1: フルSTATUS ENQUIRYポーリングカウンター。フレームリレーの設定パラメーターNN1。通常のSTATUS ENQUIRYメッセージとフルSTATUS ENQUIRYメッセージの送信比率を指定する。たとえば、通常のSTATUS ENQUIRYを5個送る間にフルSTATUS ENQUIRYを1個しか送らないなら、5:1でNN1=5となる。フルSTATUS ENQUIRYメッセージは、ルーターが網に対してフルSTATUS(状態表示)メッセージを要求するもの。フルSTATUSメッセージには、網が把握しているすべてのDLCの状態が含まれている。DLCの状態は頻繁に変化するものではないため、通常のSTATUSメッセージよりも長いフルSTATUSメッセージを頻繁にやりとりすることは、LMIメッセージで帯域を浪費する可能性が高い。そのため、通常はNN1を1以上の値に設定することが多い。NN1の値は1〜255の範囲で指定する。デフォルトは6。

NN2: エラースレッショルドカウンター。フレームリレーの設定パラメーターNN2(Error Threshold)。アラーム状態の検出に用いる。過去NN3個のイベント中、NN2個のエラーイベントが検出された場合、アラーム状態フラグをオンにする。ここでのイベントとは、網に対して送ったSTATUS ENQUIRYメッセージへの応答受信を意味する。エラーイベントとは、STATUS ENQUIRYへの応答待ちタイムアウト、または、応答メッセージにエラーがあったことを示す。NN2値は1〜10の範囲で、NN3よりも小さいか等しくなくてはならない。デフォルトは2。PVC状態確認手順(LMI)としてAnnexAを使用する場合、本パラメーターの変更が必要になることがある。たとえば、NTTのSuperRelayFR使用時は、NN2を3に設定する。

NN3: 監視イベントカウンター。フレームリレーの設定パラメーターNN3。アラーム状態の検出および解除に用いるイベントの個数を指定する。過去NN3個のイベント中にNN2個のエラーイベントが含まれる場合、アラーム状態がオンになる。また、過去NN3個のイベント中にエラーイベントがなかった場合、アラーム状態が解除される。NN3の値は1〜10の範囲で、NN2よりも大きいか等しくなくてはならない。デフォルト値は4。

NT1: フレームリレーの設定パラメーターNT1。網に対するSTATUS ENQUIRYメッセージの送信間隔(秒)を指定する。STATUS ENQUIRYは、PVC状態確認手順(LMI)における基本的なポーリングメッセージ。NT1の値は5の倍数で、5〜30の範囲でなくてはならない。デフォルトは10。NT1の変更は即時有効だが、実質的には次のSTATUS ENQUIRY送信時から有効となる。NT1は、NN1パラメーターと組み合わせて、フルSTAUS ENQUIRYメッセージの送信間隔を決定する。フルSTATUS ENQUIRYメッセージの最小送信間隔は5秒(NT1=5×NN1=1)、最大間隔は7650秒(NT1=30×NN1=255)。

RECOVERYTIME: フレームリレー網が重輻輳から回復しつつあると見なされる期間を指定する。デフォルトは20秒。CIR値が32〜64Kbpsの場合は60、0や4Kbpsのように小さい場合は1〜5に設定するとよい。RECOVERYTIMEの間は、「重輻輳によって減少させられた最低の送信レート×INCREASEFACTOR」の率で送信レートを増加させる。この期間が経過すると、通常どおり「アクセス回線速度×INCREASEFACTOR」の率で送信レートを増加する。



関連コマンド

CREATE FRAMERELAY
DESTROY FRAMERELAY
DISABLE FRAMERELAY
ENABLE FRAMERELAY
RESET FRAMERELAY
SHOW FRAMERELAY




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