[index] CentreCOM AR560S コマンドリファレンス 2.9
カテゴリー:QoS / 一般コマンド
SET SQOS METER=meter-list [DESCRIPTION=string] [IGNOREBWCLASS={YES|NO}] [MAXBANDWIDTH=bandwidth] [MAXBURSTSIZE=burstsize] [MINBANDWIDTH=bandwidth] [MINBURSTSIZE=burstsize] [TYPE={srTCM|trTCM}]
meter-list: メーター番号(0〜9999。ハイフン、カンマを使った複数指定も可能)
string: 文字列(1〜100文字。空白を含む場合はダブルクォートで囲む)
bandwidth: 帯域幅(1〜16000000Kbps)
burstsize: バーストサイズ(0〜16777216Byte)
メーター(帯域使用量計測器)のパラメーターを変更する。
パラメーター |
METER: メーター番号。複数指定も可能。
DESCRIPTION: メモ。任意の文字列を指定できる。
IGNOREBWCLASS: メータリング時に、すでにパケットに割り当てられている「帯域クラス」を考慮するか無視するかを指定する。YESを指定した場合、パケットに割り当てられている帯域クラスは無視され、実際の帯域使用量にのみ基づいて帯域クラスがあらためて決定される(これをColor-blindと呼ぶ)。NOを指定した場合は、すでに割り当てられている帯域クラスよりも番号の小さいクラス(帯域使用量の少ないクラス)にはならない。たとえば、すでに帯域クラス3を割り当てられているパケットは帯域クラス3のままとなり、すでに2を割り当てられているパケットは2、3のどちらかになり、1を割り当てられているパケットは1、2、3のどれかになる(これをColor-awareと呼ぶ)。省略時はNO。
MAXBANDWIDTH: 本メーターにおける最大帯域幅。シングルレート・メーター(srTCM)では帯域クラス1の基準値(CIR)、ツインレート・メーター(trTCM)では帯域クラス2の基準値(PIR)となる。数値だけで指定する場合の単位はKbps。ただし、数値のあとに「K」、「M」、「G」をつけると、それぞれ「Kbps」、「Mbps」、「Gbps」の意味になる。「M」、「G」を指定する場合は、「2.256G」や「128.4M」のように小数を指定することもできる(小数点以下3桁まで有効)。MINBANDWIDTHよりも小さい値を指定してはならない。省略時は1M。
MAXBURSTSIZE: srTCMでは、最大帯域幅設定(MAXBANDWIDTH)に対する、「帯域クラス2」の最大許容バーストサイズ(EBS)。trTCMでは、同じく最大帯域幅設定(MAXBANDWIDTH)に対する、「帯域クラス2」の最大許容バーストサイズ(PBS)。トラフィックの流入量がMAXBANDWIDTHを超えた場合に、MAXBANDWIDTH超過分としてバッファリング可能な最大データ量を指定する。数値だけで指定する場合の単位はByte。ただし、数値のあとに「K」、「M」、「G」をつけると、それぞれ「Kbyte」、「Mbyte」、「Gbyte」の意味になる。「K」、「M」、「G」を指定する場合は、「2.256G」や「128.4M」のように小数を指定することもできる。srTCM、trTCMのどちらにおいても、バーストサイズがMAXBURSTSIZEを上回った場合、該当パケットは帯域クラス3に分類され、QoSポリシーかトラフィッククラスのBWCLASS3ACTIONパラメーターで指定された扱いを受ける(破棄、一時送信停止、通常送信)。srTCMでは、少なくともMINBURSTSIZEとMAXBURSTSIZEのどちらかを、予期される最大パケットサイズ以上に設定する必要がある。また、trTCMでは、MINBURSTSIZEとMAXBURSTSIZEの両方を1以上の値に設定する必要がある。RFC2698では、MINBURSTSIZEとMAXBURSTSIZEの両方を、予期される最大パケットサイズ以上に設定することを推奨している。なお、srTCMにおいてMAXBURSTSIZEを0に設定すると、すべてのパケットが帯域クラス1か3に分類される(帯域クラス2が使われなくなる)。省略時は10K。
MINBANDWIDTH: trTCMにおける最小帯域幅(CIR)。帯域クラス1の基準値となる。srTCMでは無効。数値だけで指定する場合の単位はKbps。ただし、数値のあとに「K」、「M」、「G」をつけると、それぞれ「Kbps」、「Mbps」、「Gbps」の意味になる。「M」、「G」を指定する場合は、「2.256G」や「128.4M」のように小数を指定することもできる。MAXBANDWIDTHより大きな値を指定してはならない。省略時は1M。
MINBURSTSIZE: srTCMでは、最大帯域幅設定(MAXBANDWIDTH)に対する、「帯域クラス1」の最大許容バーストサイズ(CBS)。trTCMでは、最小帯域幅設定(MINBANDWIDTH)に対する、「帯域クラス1」の最大許容バーストサイズ(CBS)。数値だけで指定する場合の単位は Byte。ただし、数値のあとに「K」、「M」、「G」をつけると、それぞれ「Kbyte」、「Mbyte」、「Gbyte」の意味になる。「K」、「M」、「G」を指定する場合は、「2.256G」や「128.4M」のように小数を指定することもできる。srTCMでは、少なくともMINBURSTSIZEとMAXBURSTSIZEのどちらかを、予期される最大パケットサイズ以上に設定する必要がある。また、trTCMでは、MINBURSTSIZEとMAXBURSTSIZEの両方を1以上の値に設定する必要がある。RFC2698では、MINBURSTSIZEとMAXBURSTSIZEの両方を、予期される最大パケットサイズ以上に設定することを推奨している。なお、srTCMにおいてMINBURSTSIZEを0に設定すると、すべてのパケットが帯域クラス2か3に分類される(帯域クラス1が使われなくなる)。省略時は10K。
TYPE: メーターの種類。シングルレート・メーター(srTCM)、ツインレート・メーター(trTCM)から選択する。srTCMは、RFC2697に基づくもので、1つの帯域設定(MAXBANDWIDTH(CIR))と2つのバーストサイズ(MAXBURSTSIZE(EBS)、MINBURSTSIZE(CBS))を用いて帯域使用量を計測する。一方、trTCMは、RFC2698に基づくもので、2つの帯域設定(MAXBANDWITDH(PIR)、MINBANDWIDTH(CIR))と2つのバーストサイズ(MAXBURSTSIZE(PBS)、MINBURSTSIZE(CBS))を用いて帯域使用量を計測する。省略時はsrTCM。
MAXBANDWIDTH | CIR (Committed Information Rate) | PIR (Peak Information Rate) |
MINBANDWIDTH | 使用せず | CIR (Committed Information Rate) |
MAXBURSTSIZE | EBS (Excess Burst Size) | PBS (Peak Burst Size) |
MINBURSTSIZE | CBS (Committed Burst Size) | CBS (Committed Burst Size) |
関連コマンド |
CREATE SQOS METER
DESTROY SQOS METER
SHOW SQOS METER
参考 |
RFC2697, A Single Rate Three Color Marker
RFC2698, A Two Rate Three Color Marker
(C) 2010-2014 アライドテレシスホールディングス株式会社
PN: 613-001314 Rev.G