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CentreCOM AR570S 設定例集 2.9 #184
USEN社BROAD-GATE 02 光ギガビットアクセス・光マルチアクセス接続
USEN社の光ギガビットアクセスならびに光マルチアクセスへの接続をおこないます。

ISPからは次の情報を提供されているものとします。
表 1:ISPから提供された情報
IPアドレス/ネットマスク |
200.100.10.64/255.255.255.192 |
ゲートウェイ |
200.100.10.65 |
DNSサーバー |
200.0.0.1、200.0.0.2 |
ルーターには、次のような方針で設定を行います。
- ファイアウォールを利用して、外部からの不正アクセスを遮断しつつ、内部からは自由にインターネットへのアクセスができるようにします。
- ファイアウォールのダイナミックENAT機能を使用して、LAN側ネットワークのプライベートIPアドレスを、ISPから与えられたグローバルIPアドレスに変換します。これにより、LANに接続された複数のコンピューターからインターネットへの同時アクセスが可能になります。
- ルーターのDNSリレー機能をオンにして、LAN側コンピューターからのDNSリクエストを、ISPのDNSサーバーに転送します。
以下にルーターの基本設定についてまとめます。
表 2:ルーターの基本設定
WAN側物理インターフェース |
eth0 |
WAN側(eth0)IPアドレス |
200.100.10.66/28 |
LAN側(vlan1)IPアドレス |
192.168.1.1/24 |
DHCPサーバー機能 |
有効 |
- IPモジュールを有効にします。
- WAN側(eth0)インターフェースにIPアドレス「200.100.10.66」を設定します。
ADD IP INT=eth0 IP=200.100.10.66 MASK=255.255.255.192 ↓
- LAN側(vlan1)インターフェースにIPアドレスを設定します。
ADD IP INT=vlan1 IP=192.168.1.1 ↓
- デフォルトルートを設定します。
ADD IP ROUTE=0.0.0.0 INT=eth0 NEXTHOP=200.100.10.65 ↓
- DNSリレー機能を有効にします。
- DNSリレーの中継先を指定します。通常、中継先にはDNSサーバーのアドレスを指定しますが、IPCPによりアドレスを取得するまでは不明であるため、ここではインターフェース名を指定します。
ADD IP DNS PRIMARY=200.0.0.1 SECONDARY=200.0.0.2 ↓
- ファイアウォール機能を有効にします。
- ファイアウォールの動作を規定するファイアウォールポリシー「net」を作成します。
CREATE FIREWALL POLICY=net ↓
- ICMPパケットはPing(Echo/Echo Reply)と到達不可能(Unreachable)のみ双方向で許可します。
ENABLE FIREWALL POLICY=net ICMP_F=PING,UNREACH ↓
Note
- デフォルト設定では、ICMPはファイアウォールを通過できません。
- ルーターのidentプロキシー機能を無効にし、外部のメール(SMTP)サーバーなどからのident要求に対して、ただちにTCP RSTを返すよう設定します。
DISABLE FIREWALL POLICY=net IDENTPROXY ↓
- ファイアウォールポリシーの適用対象となるインターフェースを指定します。
LAN側(vlan1)インターフェースをPRIVATE(内部)に設定します。
ADD FIREWALL POLICY=net INT=vlan1 TYPE=PRIVATE ↓
WAN側(eth0)インターフェースをPUBLIC(外部)に設定します。
ADD FIREWALL POLICY=net INT=eth0 TYPE=PUBLIC ↓
- LAN側ネットワークに接続されているすべてのコンピューターがENAT機能を使用できるよう設定します。グローバルアドレスには、WAN側(eth0)のIPアドレスを使用します。
ADD FIREWALL POLICY=net NAT=ENHANCED INT=vlan1 GBLINT=eth0 ↓
- LAN側PCのためにDHCPサーバー機能を有効にします。
- DHCPポリシー「BASE」を作成します。IPアドレスの使用期限は7,200秒(2時間)とします。
CREATE DHCP POLICY=BASE LEASETIME=7200 ↓
- DHCPクライアントに提供する情報を設定します。ここでは、DNSサーバーアドレスとして、ルーターのLAN側インターフェースのIPアドレスを指定しています。
ADD DHCP POLICY=BASE SUBNET=255.255.255.0 ROUTER=192.168.1.1 DNSSERVER=192.168.1.1 ↓
- DHCPクライアントに提供するIPアドレスの範囲を設定します。
CREATE DHCP RANGE=LOCAL POLICY=BASE IP=192.168.1.100 NUMBER=32 PROBE=ARP ↓
- 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。
CREATE CONFIG=router.cfg ↓
SET CONFIG=router.cfg ↓
■ ファイアウォールで遮断されたパケットのログをとるには、次のコマンドを実行します。
ENABLE FIREWALL POLICY=net LOG=DENY ↓
記録されたログを見るには、次のコマンドを実行します。ここでは、「TYPE=FIRE」により、ファイアウォールが出力したログメッセージだけを表示させています。
■ インターネット側からのPING(ICMP Echo Requestパケット)を拒否するには、次のようなIPフィルターをWAN側インターフェースに設定します。この例では、「LOG=HEADER」により、フィルターで拒否したパケットをログに記録しています。
ADD IP FILTER=0 SO=0.0.0.0 PROTO=ICMP ICMPTYPE=ECHO LOG=HEADER ACTION=EXCLUDE ↓
ADD IP FILTER=0 SO=0.0.0.0 ACTION=INCLUDE ↓
SET IP INT=eth0 FILTER=0 ↓
記録されたログを見るには、次のコマンドを実行します。ここでは、「TYPE=IPFIL」により、IPフィルターが出力したログメッセージだけを表示させています。
ルーターのコンフィグ
[テキスト版]
ENABLE IP ↓
ADD IP INT=eth0 IP=200.100.10.66 MASK=255.255.255.192 ↓
ADD IP INT=vlan1 IP=192.168.1.1 ↓
ADD IP ROUTE=0.0.0.0 INT=eth0 NEXTHOP=200.100.10.65 ↓
ENABLE IP DNSRELAY ↓
ADD IP DNS PRIMARY=200.0.0.1 SECONDARY=200.0.0.2 ↓
ENABLE FIREWALL ↓
CREATE FIREWALL POLICY=net ↓
ENABLE FIREWALL POLICY=net ICMP_F=PING,UNREACH ↓
DISABLE FIREWALL POLICY=net IDENTPROXY ↓
ADD FIREWALL POLICY=net INT=vlan1 TYPE=PRIVATE ↓
ADD FIREWALL POLICY=net INT=eth0 TYPE=PUBLIC ↓
ADD FIREWALL POLICY=net NAT=ENHANCED INT=vlan1 GBLINT=eth0 ↓
ENABLE DHCP ↓
CREATE DHCP POLICY=BASE LEASETIME=7200 ↓
ADD DHCP POLICY=BASE SUBNET=255.255.255.0 ROUTER=192.168.1.1 DNSSERVER=192.168.1.1 ↓
CREATE DHCP RANGE=LOCAL POLICY=BASE IP=192.168.1.100 NUMBER=32 PROBE=ARP ↓
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CentreCOM AR570S 設定例集 2.9 #184
(C) 2006-2013 アライドテレシスホールディングス株式会社
PN: 613-000274 Rev.N
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