[index] CentreCOM ARX640S コマンドリファレンス 5.1.5

ia-pd subdelegate prefix

モード: DHCPv6クライアントモード
カテゴリー: IPv6ルーティング / DHCPv6クライアント


(dhcp6-config)# ia-pd subdelegate IFNAME prefix SLA_ID {address-pool <2-65535>|prefix-pool <0-128>}

(dhcp6-config)# no ia-pd subdelegate IFNAME prefix


DHCPv6サーバーから割り当てられたアドレスブロック(プレフィックス)の一部を、指定したインターフェースからDHCPv6サーバー機能によって再割り当てするよう設定する。
no形式で実行した場合はプレフィックスの再割り当てを行わないよう設定する。


パラメーター

IFNAME 再割り当てを行うIPv6インターフェース
SLA_ID := X:X::X:X/M
再割り当て用プール。再割り当てするアドレスブロック全体を、プレフィックスの中位ビット(SLA ID)とプレフィックス長で指定する
address-pool <2-65535> 再割り当てするIPv6アドレスの個数。本パラメーター指定時は、アドレスブロックからIPv6アドレスを1つずつ割り当てる
prefix-pool <0-128> 再割り当てするアドレスブロックの大きさ(プレフィックス長)。SLA_IDで指定したM以上の値でなくてはならない。本パラメーター指定時は、アドレスブロックから指定した大きさのプレフィックスを切り出して割り当てる


使用例

■ DHCPv6サーバーから割り当てられたアドレスブロック(プレフィックス)の一部を、vlan 1インターフェースからDHCPv6サーバーで再割り当てする。この例ではSLA_IDを0:0:0:aaa0::/60と指定しているので、DHCPv6サーバーからプレフィックス2001:1:1::/48を割り当てられた場合、アドレスブロック2001:1:1:aaa0::/60から/64単位でプレフィックスが再割り当てされる。実際に再割り当てされるプレフィックスは、2001:1:1:aaa0::/64、2001:1:1:aaa1::/64 ... 2001:1:1:aaaf::/64 となる。

*Router(dhcp6-config)# ia-pd subdelegation vlan 1 prefix 0:0:0:aaa0::/60 prefix-pool 64


■ DHCPv6サーバーから割り当てられたアドレスブロックからIPv6アドレスを1つずつ再割り当てする。この例ではSLA_IDを0:0:0:bbbb::/64、個数を16と指定しているので、DHCPv6サーバーからプレフィックス2001:1:1::/48を割り当てられた場合、アドレス2001:1:1:bbbb::/64から2001:1:1:bbbb::fが再割り当てされる。

*Router(dhcp6-config)# ia-pd subdelegation vlan 1 prefix 0:0:0:bbbb::/64 address-pool 16


注意・補足事項

■ 本コマンドは、information-onlyコマンド設定時(ステートレスモード時)には使用できない。

■ 本コマンドでプレフィックスの再割り当てを行うためには、dhcp-server ipv6 enableコマンドでDHCPv6サーバーを起動しておく必要がある。また、IFNAMEで指定するインターフェースにIPv6のリンクローカルアドレスが設定されている必要がある(ipv6 enableコマンド)。DHCPv6プールの設定(ipv6 dhcp poolコマンド)は不要。


コマンドツリー

ipv6 dhcp client-profile (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- ia-pd subdelegate prefix(DHCPv6クライアントモード)


関連コマンド

dhcp-server ipv6 enable(グローバルコンフィグモード)



(C) 2011 - 2014 アライドテレシスホールディングス株式会社

PN: 613-001491 Rev.E