[index] CentreCOM ARX640S コマンドリファレンス 5.1.5

ip route

モード: グローバルコンフィグモード
カテゴリー: IPルーティング / 経路制御


(config)# ip route DESTINATION {GATEWAY|IFNAME} [<1-255>]

(config)# no ip route DESTINATION [{GATEWAY|IFNAME} [<1-255>]]


IP経路表にスタティック経路を追加する。
no形式で実行した場合は、指定したスタティック経路を削除する。


パラメーター

DESTINATION 宛先ネットワークアドレス。次のいずれかの形式で指定する。なお、デフォルト経路を追加する場合は、宛先ネットワークアドレスとしてキーワードdefaultか0.0.0.0/0を指定する
A.B.C.D/M IPアドレスとプレフィックス長で指定する形式
default デフォルト経路(0.0.0.0/0)
GATEWAY := A.B.C.D
ゲートウェイ(ネクストホップ)のIPアドレス。他のルーターを経由せずに到達可能なアドレス(on-linkアドレス)でなくてはならない
IFNAME インターフェース名。送出インターフェースがポイントツーポイントインターフェース(トンネルインターフェース、PPP/PPPoEインターフェース)の場合に使う。なお、特殊なインターフェース名「null」を指定したエントリーは「ブラックホール経路」となり、該当宛先へのパケットは破棄されるようになる
<1-255> 管理距離(経路選択時の優先度)。値が小さいほど優先度が高い。省略時はスタティック経路の初期値である1となる


使用例

■ 172.20.53.0/24へのスタティック経路を登録する。

*Router(config)# ip route 172.20.53.0/24 172.17.28.254


■ デフォルト経路を172.17.28.32に向ける。

*Router(config)# ip route default 172.17.28.32


■ デフォルト経路をPPPoEインターフェースgigabitEthernet 0.1に向ける。

*Router(config)# ip route default gigabitEthernet 0.1


■ デフォルト経路をPPPインターフェースppp 0に向ける。

*Router(config)# ip route default ppp 0


■ 172.28.28.0/24宛てのパケットを転送せずに破棄するブラックホール経路を登録する。

*Router(config)# ip route 172.28.28.0/24 null


■ tunnel 0を送出インターフェースとする192.168.20.0/24へのスタティック経路を削除する。

*Router(config)# no ip route 192.168.20.0/24 tunnel 0


■ 10.0.0.0/8を宛先とするすべてのスタティック経路を削除する。

*Router(config)# no ip route 10.0.0.0/8


注意・補足事項

■ 管理距離255を持つ経路は「信頼できない経路」と見なされ、FIB(IP転送表)に登録されない(IPパケットの転送には使われない)。

■ no形式で宛先ネットワークアドレスだけを指定した場合は、該当宛先への経路エントリーをすべて削除する。同一宛先への経路を複数登録している場合は注意すること。


コマンドツリー

configure terminal (特権EXECモード)
    |
    +- ip route(グローバルコンフィグモード)


関連コマンド

show ip route(非特権EXECモード)
show ip route database(非特権EXECモード)



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