[index] CentreCOM ARX640S コマンドリファレンス 5.0.0

IP付加機能 / ダイナミックDNSクライアント


  - 基本設定

ダイナミックDNSは、ISPなどから割り当てられたIPアドレスをインターネット上のダイナミックDNSサーバーに動的登録するための仕組みです。この仕組みを利用すると、IPアドレスが不定でも一定したホスト名(FQDN)を利用できるため、固定IPアドレスがない環境でもサーバーを公開したり、インターネットVPNの接続を受け付けたりすることが可能になります。

本製品のダイナミックDNSクライアント機能は、Dynamic Network Services 社が提供するダイナミックDNSサービス「DynDNS.com」(http://www.dyndns.com/)の「Dynamic DNS Free」サービスのみに対応しています。

基本設定

  1. ダイナミックDNSプロファイルを作成します。これには、dynamic-dnsコマンドを使います。プロファイル名は任意です。

    *Router(config)# dynamic-dns DynDNS
    


  2. DynDNS.comサービスを利用するためのユーザー名、パスワードと登録するホスト名を指定します。これには、provider dyndns fqdnコマンドを使います。

    *Router(config-ddns)# provider dyndns fqdn example.dyndns.org username exampleuser password examp!epassword
    


  3. 登録するIPアドレスが設定されるインターフェースを指定します。これには、external-interfaceコマンドを使います。

    *Router(config-ddns)# external-interface gigabitEthernet 0.1
    


  4. ダイナミックDNSクライアントを有効にします。これには、dynamic-dns-enableコマンドを使います。

    *Router(config-ddns)# dynamic-dns-enable
    


設定は以上です。

IPアドレスの登録・更新は次のタイミングで行われます。登録に失敗した場合は、5分後に再度登録を試みます。

■ 定期更新の間隔は、intervalコマンドで設定します。初期設定は20日ですが、1日ごとに更新するなら次のようにします。

*Router(config-ddns)# interval 1


■ ダイナミックDNSプロファイルの有効・無効と次の定期更新までの時間はshow dynamic-dns informationコマンドで確認できます。

*Router> show dynamic-dns information


■ ダイナミックDNSの設定を確認するには、show running-configコマンドを実行します。次の例のように、CLIのモディファイアを使って表示行を絞り込むとよいでしょう(モディファイアについては「運用・管理」/「コマンドラインインターフェース(CLI)」の「モディファイアとリダイレクション」を参照)。

*Router# show running-config | begin dynamic-dns
dynamic-dns DynDNS
 provider dyndns fqdn example.dyndns.org username exampleuser password 8 06RE/\R
P/<!P4Y4T$8XY;'@``
 external-interface gigabitEthernet 0.1
 dynamic-dns-enable
!
telnet-server ip enable
!
end


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