ip address

モード: インターフェースモード
カテゴリー: IP / IPインターフェース


(config-if)# [no] ip address A.B.C.D/M [secondary] [label TEXTLINE]

(config-if)# no ip address


対象インターフェースにIPアドレスを設定する。
no形式でIPアドレスを指定した場合は、該当インターフェースから指定したIPアドレスを削除する(ただし、labelパラメーターを指定した場合はラベルだけを削除する)。
no形式でIPアドレスを指定しなかった場合は、該当インターフェースからすべてのIPアドレス設定を削除する。

Note
本製品がスタートアップコンフィグなしで起動した場合、Ethernetインターフェース(ethX)には、AT-NFV-APLのGUI設定画面で指定したIPv4アドレス(固定またはDHCP)が自動的に設定され、その内容がip addressコマンドまたはip address dhcpコマンドとしてランニングコンフィグに反映されます。
ただし、AT-NFV-APLのGUI設定画面で指定した内容が動作に反映されるのは、本製品がコンフィグなしで起動したときだけです。
起動時にコンフィグが存在する場合は、コンフィグファイルの記述にしたがって設定が復元されますので、AT-NFV-APLのGUIで初期設定したIPアドレスを後から変更するときは、本製品のCLIからip addressコマンドかip address dhcpコマンドを実行してください。

各インターフェースには、プライマリーアドレス1個と、セカンダリーアドレス複数個を設定できる。

プライマリーアドレスがすでに設定されている状態で、再度プライマリーアドレスを指定した場合、プライマリーアドレスは新しいアドレスに置き換えられる。

セカンダリーアドレスを追加するためには、あらかじめプライマリーアドレスの設定が必要。また、セカンダリーアドレスが存在している状態でプライマリーアドレスを削除することはできない。


パラメーター

A.B.C.D/M IPアドレスとマスク長をスラッシュ区切りで指定する
secondary 指定したアドレスをセカンダリーIPアドレスとして設定する場合、および、no形式でセカンダリーIPアドレスを削除する場合に指定する。本キーワードを指定しなかった場合は、プライマリーアドレスの指定となる
label TEXTLINE IPアドレスにラベル(メモ)を付けたい場合、および、no形式でラベルを削除したい場合に指定する。TEXTLINEは行末までがその値と見なされるため、スペースを含んでいてもよい(本パラメーターはコマンドラインの最後に指定すること)。ラベルはshow interfaceコマンドで「IPv4 address」欄の行末に表示される


使用例

■ eth0にプライマリーIPアドレス192.168.10.1/24を設定する。

AT-vFW-app(config)# interface eth0
AT-vFW-app(config-if)# ip address 192.168.10.1/24

■ eth0にプライマリーIPアドレス192.168.10.1/24を設定し、さらにセカンダリーIPアドレス192.168.11.1/24と192.168.12.1/24を設定する。
AT-vFW-app(config)# interface eth0
AT-vFW-app(config-if)# ip address 192.168.10.1/24
AT-vFW-app(config-if)# ip address 192.168.11.1/24 secondary
AT-vFW-app(config-if)# ip address 192.168.12.1/24 secondary

■ eth0からすべてのIPアドレスを削除する。
AT-vFW-app(config)# interface eth0
AT-vFW-app(config-if)# no ip address


注意・補足事項

■ 複数のインターフェースに同一サブネットのIPアドレスを割り当てることはできない。たとえば、eth0にIPアドレス192.168.10.1/24を割り当てた場合、192.168.10.2~192.168.10.254の範囲は同一IPサブネットになるため、この範囲を他のインターフェース(たとえばeth1)に割り当てることはできない。
ただし、同一インターフェース上のプライマリーアドレス・セカンダリーアドレスの間であれば、同一サブネットのIPアドレスを割り当てることができる。

■ 172.31.0.0/16のIPアドレスはAMFマネージメントサブネットのIPアドレス空間として使用しているため、割り当てることはできない。なお、サブネットは atmf management subnetコマンドで変更可能。

■ トンネルインターフェースにIPv4アドレスを設定する場合のサブネットマスク長は30ビット以下を推奨。トンネルインターフェースのIPアドレスを「ip address 192.168.254.1/32」のように32ビットマスクで設定することも可能だが、トンネルインターフェース上でOSPFなどの経路制御プロトコルを動作させる場合は、ホストアドレスを複数取れる30ビット以下のサブネットマスクを設定する必要があるため。

■ eth、bridgeインターフェースのみ、31ビットマスクのサブネットを設定可能です。
31ビットマスクのサブネットについての注意事項は以下の通りです。


コマンドツリー

interface (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- ip address(インターフェースモード)

関連コマンド

ip address dhcp(インターフェースモード)
ip address negotiated(インターフェースモード)
ppp ipcp ip-override(インターフェースモード)
show interface(非特権EXECモード)
show ip interface(非特権EXECモード)



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