[index] CentreCOM 8316XL/8324XL コマンドリファレンス 2.7

運用・管理/コマンドプロセッサー


  - ログイン
  - コマンドプロンプト
  - コマンドライン編集キー
  - コマンド入力時の注意事項
  - コンソールメッセージ
  - 次に選択可能なキーワードを表示する「?」
  - オンラインヘルプ
  - 端末画面のページ当たり行数
  - エイリアス(別名)


本製品は設定のためのコマンドプロセッサー(コマンドラインインターフェース)を備えています。ここではコマンド入力に関する基本的な事柄について説明します。

 

ログイン

コマンドプロセッサーにアクセスするには、コンソールポート(非同期シリアルポート)に接続したコンソールターミナルからログインするか、Telnet経由でログインする必要があります。

また、Telnetを使用するには、あらかじめコンソールターミナルからログインし、本製品にIPアドレス等を設定しておく必要があります。ご購入時の状態ではIPが有効になっていないため、初回ログイン時は必ずコンソールターミナルからログインすることになります。なお、IPの設定については「IP」をご覧ください。

コンソールターミナルを接続するかTelnetで接続すると、「login: 」というログインプロンプトが表示されます。コンソール接続でログインプロンプトが表示されない場合は、「Enter」を何回か押してみてください。

ご購入時の状態では、Manager(管理者)レベルのユーザー「manager」だけが登録されています。初期パスワードはfriendです。「login:」に対してユーザー名「manager」を、「Password:」に対してパスワード「friend」を入力してください。ログインに成功すると、コマンドプロンプトが表示されます。


Note - デフォルトのパスワードを使い続けることはセキュリティー上好ましくありませんので、初回ログイン時に変更することをお勧めします。詳細は「運用・管理」/「ユーザー認証データベース」をご覧ください。

Note - Telnet接続の場合、ログインプロンプトが表示されてから1分以内にログインしないと、Telnetセッションが切断されます。

Note - 既定回数(デフォルトは5回)連続してログインに失敗すると、コンソールターミナルでは一定時間(デフォルトは10分)ログインプロンプトが表示されなくなります。また、Telnet接続の場合はセッションが切断され、該当クライアントからのTelnet接続要求が同じ期間拒否されるようになります。これらの設定は、SET USERコマンドのLOGINFAIL、LOCKOUTPDパラメーターで変更できます。

Note - login.txtという名前のテキストファイルが存在している場合、ログインプロンプトの前に同ファイルの内容が表示されます(Welcomeメッセージ)。

Note - autoexec.scpという名前のスクリプトファイルが存在している場合、Userレベルのユーザーがログインした直後に同ファイルの内容が自動的に実行されます。Managerレベル、Security Officerレベルのユーザーがログインしたときには実行されません。

 

コマンドプロンプト

デフォルトの設定では、どのユーザーレベルでログインしているかによってコマンドプロンプトの表示が異なります。

Note - SET ASYNコマンドのPROMPTパラメーターでプロンプト文字列を変更している場合は、ユーザーレベルに関わりなく設定した文字列が表示されます。


なお、SET SYSTEM NAMEコマンドでシステム名(sysName)を設定しているときは、「>」の前にシステム名が表示されます。複数のシステムを管理しているような場合、システム名にわかりやすい名前を付けておくと各システムを区別しやすくなり便利です。


 

コマンドライン編集キー

コマンドラインでは、以下の編集機能を使うことができます(VT100互換の端末エミュレーターが必要です)。

表 1
キー
機能
1文字右に移動
1文字左に移動
Ctrl/A 行頭に移動
Ctrl/E 行末に移動
DeleteまたはBackspace カーソルの左にある文字を削除
Ctrl/U コマンド行の消去
Ctrl/O 挿入モード(デフォルト)と上書きモードの切り替え
↑またはCtrl/B コマンド履歴をさかのぼる
↓またはCtrl/F コマンド履歴を進める
Ctrl/C コマンド履歴の表示(SHOW ASYN HISTORYコマンドを実行しても同じ。履歴の削除はRESET ASYN HISTORYコマンドで行う)
TabまたはCtrl/I 入力途中のコマンドとマッチする最新のコマンド履歴を表示


 

コマンド入力時の注意事項

コマンド入力時には以下のことがらに注意してください。

■ 1行で入力できるコマンドの最大文字数はスペースを含めて1000文字です。通常の用途では事実上無制限ですが、コマンド行が長くなり1行におさまらない場合は、コマンドの省略形を使うか、コマンドを複数行に分けてください(ADDとSETなど)。

Note - SET SYSTEM NAMEコマンドでシステム名を設定している場合は、システム名の分だけ短くなります。

■ 「ADD」、「IP」などのキーワード(予約語)は大文字小文字を区別しないので、どちらで入力してもかまいません。一方、パラメーターとして与える値の中には、パスワードのように大文字小文字を区別するものと、ユーザー名のように大文字小文字を区別しないものがあります。コマンドリファレンス等でご確認の上入力してください。

■ コマンドは一意に識別できる範囲で省略可能です。たとえば、SHOW FILEコマンドは次のように省略して入力することができます。


■ ログインユーザーの権限(ユーザーレベル)によって実行できるコマンドが異なります。通常の管理作業はManagerレベルで行います。また、セキュリティーモードではSecurity Officerレベルの権限が必要です。

■ コマンドの実行結果は(エラーがなければ)すぐに本製品に反映されますので、再起動などを行う必要はありません。ただし、設定内容は再起動すると消えてしまうので、再起動後にも同じ設定を使いたいときはCREATE CONFIGコマンドでファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで、保存した設定スクリプトが次回起動時に読み込まれるように設定してください。詳細は「コンフィグレーション」などを参考にしてください。

 

コンソールメッセージ

コマンド入力後、実行結果や構文エラーを知らせるメッセージが表示されることがあります。


■ メッセージは次のような形式になっています。


 

次に選択可能なキーワードを表示する「?」

コマンドの入力途中で「?」キーを押すと、次に選択可能なキーワード(コマンド名やパラメーター名、オプション名)の一覧が表示されます。

■ たとえば、コマンドラインの先頭で「?」キーを押すと次のように表示されます(「?」は表示されません)。


「Options:」以下に列挙されているのが、コマンドラインの先頭キーワードとして有効な単語の一覧です(表示項目はソフトウェアのバージョンによって異なる可能性があります)。大文字の部分は、各キーワードを一意に識別するため、最低限入力しなくてはならない部分を示しています。

Note - 「?」キーで表示されるキーワードの中には、サポート対象外のものも含まれます。詳細はリリースノートなどでご確認ください。

■ つぎに、コマンドラインで上記のキーワード一覧から「SHOW」を入力し、さらに半角スペースを一文字入力した上で再度「?」キーを押すと、次のように表示されます。

Note - 何らかの文字列を入力した後で「?」キーを押すときは、文字列の後ろに半角スペースを入力してから「?」キーを押す必要があります。


 

オンラインヘルプ

オンラインヘルプを見るには、HELPコマンドを使います。

■ オプションなしでHELPコマンドを実行すると、ヘルプファイルのトップページが表示されます。


■ トップページの一覧にしたがい、表示させたいトピックを指定すると該当項目が表示されます。


■ トピックによってはさらに深い項目がある場合もあります。その場合は画面の表示にしたがってトピック名を多段で指定します。


■ ヘルプファイルはソフトウェアとともに配布されています。HELPコマンドが使用するヘルプファイルはSET HELPコマンドで変更できます。


 

端末画面のページ当たり行数

デフォルトの端末設定では、1ページあたり行数が22に設定されています。コマンドの出力結果が22行よりも長い場合は21行ごとに表示が一時停止し、最下行に次のようなメッセージが表示され、キー入力待ち状態になります。


ここでは次のキー操作が可能です。

表 2
Space 次の1ページを表示します。
Enter 次の1行を表示します。
c 残りすべてを一気に表示します。表示中にCtrl/Qを押すとプロンプトに戻ります。
q 表示を中止し、プロンプトに戻ります。


一度表示された行をさかのぼることはできません。

■ ページ当たり行数はSET ASYNコマンドで変更できます。


■ ページ単位の一時停止を無効にするには、PAGEパラメーターにOFFを指定します。


 

エイリアス(別名)

コマンドエイリアス機能を利用すると、長いコマンド行に短い別名を付けることができます。

■ エイリアスの定義はADD ALIASコマンドで行います。たとえば、「ls」でファイル一覧が表示されるようにするには、次のようにします。


エイリアスは入力直後に一回だけ展開され、その後コマンド解析部に送られます。展開されたコマンド行にエイリアスが含まれていても再帰的に展開されることはありません。

■ エイリアスの一覧はSHOW ALIASコマンドで確認できます。


■ エイリアスを削除するにはDELETE ALIASコマンドを使います。








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