[index] CentreCOM 8316XL/8324XL コマンドリファレンス 2.7

IPマルチキャスト/IGMP


IGMP(Internet Group Management Protocol)は、LAN上のマルチキャスト対応ルーターとホストがメッセージを交換しあい、LAN上にどのマルチキャストグループのメンバーがいるかを把握するためのプロトコルです。

ルーターはIGMPを通じて得た情報をもとに、他のルーターから受け取ったマルチキャストパケットを配下のLANに転送するかどうか判断したり、他のルーターに対して特定グループ宛てのパケットを配送してくれるよう依頼したりします。

デフォルトでは、IGMPは無効になっています。

本製品をIGMP Querierとして動作させるための設定手順は次のとおりです。IGMPを使用するには、IPの基本設定が必要です。以下の説明では、IPインターフェースの設定までは完了しているものと仮定します。

  1. IGMPを有効にします。


  2. IGMPを使用するインターフェース(VLAN)を指定します。これにより指定したインターフェースでIGMPメッセージの送受信が行われるようになります。


■ IGMPに関する情報を確認するにはSHOW IP IGMPコマンドを使います。

■ IGMPタイマーを変更するにはSET IP IGMPコマンドを使います。ただし、タイマーはほとんどの環境で動作するようデフォルト値が設定されているため、通常変更する必要はありません。

■ IGMPを無効にするにはDISABLE IP IGMPコマンドを使います。

■ 特定インターフェースでIGMPを無効にするにはDISABLE IP IGMP INTERFACEコマンドを使います。

■ IGMP/IGMP Snoopingで以下の範囲のIPアドレスは、予約されたマルチキャストMACアドレスにマッピングされるため、グループアドレスとして利用できません。

表 1:マルチキャスト用IPアドレスとMACアドレスの対応表
IPアドレス
MACアドレス
224.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
224.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
225.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
225.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
226.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
226.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
227.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
227.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
228.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
228.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
229.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
229.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
230.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
230.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
231.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
231.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
232.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
232.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
233.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
233.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
234.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
234.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
235.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
235.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
236.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
236.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
237.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
237.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
238.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
238.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
239.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
239.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx


また、同一セグメント(VLAN)内では下位23ビットが異なるマルチキャストグループ(IP)アドレスを使用してください。
たとえば、229.10.10.10(MACアドレス:01-00-5E-0A-0A-0A)と230.74.10.10(MACアドレス:01-00-5E-4A-0A-0A)は同一セグメント内で利用できますが、229.10.10.10(MACアドレス:01-00-5E-0A-0A-0A)と229.138.10.10(MACアドレス:01-00-5E-0A-0A-0A)は下位23ビットが等しく、同じMACアドレスにマッピングされるため、同一セグメント内では利用できません。

■ 本製品では、Startup Query Intervalの間隔でQueryメッセージが送信されるのは、起動後に、最初にIGMPを有効にした場合のみで、一度IGMPを無効に設定してから再度有効に設定した場合は、Startup Query Intervalの間隔では送信されません。






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