[index] CentreCOM 8316XL/8324XL コマンドリファレンス 2.7

DHCPサーバー/概要・基本設定


  - DHCPサーバー


本製品のDHCPサーバー機能について説明します。

Note - DHCPクライアント機能については、「IP」の章の「IPインターフェース」で説明しています。

DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)は、クライアントに対して動的にIP設定パラメーターを提供する機能です。

DHCPサーバーは、クライアントの要求に対して、あらかじめプールされたIPアドレスの中から使用されていないアドレスを選び、一定期間クライアントに割り当てます。

また、サブネットマスクやデフォルトルート、ネームサーバーアドレスなど、同一サブネット内で共通に用いられるパラメーターをサーバー側で管理し、クライアントに提供することもできます。

 

DHCPサーバー

本製品をDHCPサーバーとして機能させるために必要な最低限の設定について説明します。VLANとIPの設定は終わっているものとします。

  1. DHCPサーバーを有効にします。


  2. DHCPポリシーを作成します。ここでは、IPアドレスの使用期限(リース時間)を7200秒(2時間)とします。


  3. DHCPクライアントに提供する基本的なIP設定パラメーターを指定します。ここでは、サブネットマスク 255.255.255.0、デフォルトルート 192.168.10.1、プライマリーDNSサーバー 192.168.10.254、セカンダリーDNSサーバー 192.168.10.253とします。


    Note - IPアドレスなどを複数指定するときは、カンマの前後にスペースを入れないよう注意してください。

    Note - 上記以外のもさまざまな設定情報をクライアントに提供することができます。詳細はADD DHCP POLICYコマンドの説明をご覧ください。なお、提供された情報を使うかどうかはクライアントの実装によります。

  4. クライアントに割り当てるIPアドレスの範囲を指定します。ここでは192.168.10.240〜192.168.10.249の10アドレスを割り当てます。


以上で設定は完了です。


Note - 本製品では、DHCPクライアントからのオプション57(Maximum DHCP Message Size)メッセージを受けられません。

■ DHCPの全般的な設定内容を確認するには、SHOW DHCPコマンドを使います。

■ DHCPポリシーの情報を確認するには、SHOW DHCP POLICYコマンドを使います。

■ DHCPレンジ(割り当て用アドレスプール)の設定内容を確認するには、SHOW DHCP RANGEコマンドを使います。

■ DHCPクライアントの一覧はSHOW DHCP CLIENTコマンドで確認できます。

■ IPアドレスを静的割り当てするには、DHCPレンジを定義した後、ADD DHCP RANGEコマンドでMACアドレスとIPアドレスを対応付けます。たとえば、DHCPレンジ「myip」(192.168.10.240〜192.168.10.249)のうち、192.168.10.240をMACアドレス「00-00-f4-11-22-33」に静的割り当てするには、手順4のあとに次の設定を追加します。なお、明示的に対応付けられていないアドレスは動的に割り当てられます。









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