[index] CentreCOM 9600/8600シリーズ コマンドリファレンス 2.2

ADD IP INTERFACE

カテゴリー:IP / IPインターフェース
対象機種:8624、9606


ADD IP INTERFACE=vlan-if IPADDRESS={ipadd|DHCP} [MASK=ipadd] [BROADCAST={0|1}] [DIRECTEDBROADCAST={YES|NO|ON|OFF}] [FILTER={0..99|NONE}] [FRAGMENT={YES|NO}] [OSPFMETRIC=1..65534] [POLICYFILTER={100..199|NONE}] [PROXYARP={ON|OFF}] [RIPMETRIC=1..16]

vlan-if: VLANインターフェース(VLAN-nameかVLANvidの形式。nameはVLAN名、vidはVLAN ID)
ipadd: IPアドレスまたはネットマスク


IPインターフェースを作成する。



パラメーター

INTERFACE: 下位のインターフェース(VLAN)を指定する。1つのインターフェースに複数のIPアドレスを設定するとき(マルチホーミング)は、「VLAN-name-1」または「VLAN10-1」のように、インターフェース名の後にハイフンと論理インターフェース番号(0〜15)を付ける。論理インターフェース番号を省略したとき(例:vlan1)は「0」を指定したものと見なされる(例:vlan1-0として扱われる)。

IPADDRESS: インターフェースに割り当てるIPアドレス。DHCPを指定した場合は、DHCPサーバーからIP設定情報を取得し自動設定する。DHCPで取得できる情報は、IPアドレス、ネットマスク、DNSサーバーアドレス(プライマリー、セカンダリー)、デフォルトルート、ドメイン名。DHCPを使う場合は、あらかじめENABLE IP REMOTEASSIGNコマンドを実行して、IPアドレスの動的設定を有効にしておく必要がある。また、複数のVLANインターフェースをDHCPで自動設定するときは、SET DHCP EXTENDIDコマンドで「EXTENDID=ON」に設定すること。

MASK: サブネットマスク。省略時はIPアドレスのクラス標準マスクが用いられる。DHCPを使う場合は自動的に設定されるので指定しないこと。

BROADCAST: IPブロードキャストアドレスをオール1で表すか、オール0で表すかを示す。通常は1(デフォルト)。

DIRECTEDBROADCAST: このIPインターフェース配下のネットワークに対するディレクティドブロードキャストパケットを転送するかどうかを示す。デフォルトはNO。

FILTER: このインターフェースで受信したIPパケットに適用するトラフィックフィルターの番号を指定する。トラフィックフィルターのアクションは受信直後に適用される。デフォルトはNONE。IPトラフィックフィルターはADD IP FILTERコマンドで作成する。

FRAGMENT: このインターフェースから送出するパケットがインターフェースのMTUよりも大きい場合の動作を指定する。NO(デフォルト)を指定した場合、DF(Don't Fragment)ビットの指示通り、DFビットが立っているパケットはフラグメント化せずに破棄する。YESを指定した場合は、DFビットを無視してフラグメント化する。

OSPFMETRIC: OSPFが用いる本インターフェースのメトリック(通過コスト)。デフォルトは1

POLICYFILTER: このインターフェースで受信したIPパケットに適用するポリシーフィルターの番号を指定する。ポリシーフィルターによって設定された経路選択ポリシー(サービスタイプ)は経路表の検索に使用される。デフォルトはNONE。IPポリシーフィルターはADD IP FILTERコマンドで作成する。

PROXYARP: ProxyARP(RFC1027)の有効・無効。デフォルトはON。

RIPMETRIC: RIPが用いる本インターフェースのメトリック(通過コスト)。METRICも同じ意味。デフォルトは1



VLAN orangeのインターフェースにIPアドレス192.168.100.1を設定する。
ADD IP INT=vlan-orange IP=192.168.100.1 MASK=255.255.255.0

VLAN whiteのインターフェースにDHCPサーバーから取得したアドレスを設定する。
ENABLE IP REMOTEASSIGN
ADD IP INT=vlan-white IP=DHCP

VLAN beigeに2つのIPアドレスを設定する(マルチホーミング)。
ADD IP INT=vlan-beige-0 IP=172.16.10.1 MASK=255.255.255.0
ADD IP INT=vlan-beige-1 IP=172.16.20.1 MASK=255.255.255.0



備考・注意事項

複数のインターフェースに対し、同一サブネットのIPアドレスを割り当てることはできない。たとえば、vlan-whiteにIPアドレス192.168.10.1、ネットマスク255.255.255.0を割り当てた場合、192.168.10.2〜192.168.10.254の範囲は同一IPサブネットになるため、この範囲を他のインターフェース(たとえばvlan-white-1やvlan-red)に割り当てることはできない。

DHCPでアドレスを設定するには、ENABLE IP REMOTEASSIGNコマンドが必要。また、一部のISPでは、SET SYSTEM NAMEコマンドでISPから指定されたコンピューター名を設定する必要がある。



関連コマンド

DELETE IP INTERFACE
DISABLE IP INTERFACE
ENABLE IP INTERFACE
RESET IP INTERFACE
SET DHCP EXTENDID
SET IP INTERFACE
SHOW IP INTERFACE



参考

RFC791, INTERNET PROTOCOL
RFC792, INTERNET CONTROL MESSAGE PROTOCOL
RFC950, Internet Standard Subnetting Procedure
RFC1027, Using ARP to Implement Transparent Subnet Gateways
RFC1144, Compressing TCP/IP Headers for Low-Speed Serial Links


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