[index] CentreCOM 8700SLシリーズ コマンドリファレンス 2.9

SET IP ROUTE FILTER

カテゴリー:IP / 経路制御フィルター


SET IP ROUTE FILTER=entry-id IP=ipadd MASK=ipadd ACTION={INCLUDE|EXCLUDE} [DIRECTION={RECEIVE|SEND|BOTH}] [INTERFACE=vlan-if] [NEXTHOP=ipadd] [PROTOCOL={ANY|RIP|OSPF}]

entry-id: エントリー番号(1〜100)
vlan-if: VLANインターフェース(VLAN-nameかVLANvidの形式。nameはVLAN名、vidはVLAN ID)またはPPPインターフェース
ipadd: IPアドレスまたはネットマスク


IPルートフィルターエントリーの設定内容を変更する。



パラメーター

FILTER: フィルターエントリー番号。この番号は可変なので、必ずSHOW IP ROUTE FILTERコマンドで確認してから指定すること(Ent.フィールド)。

IP: ネットワークアドレスを指定する。バイト単位でワイルドカード(*)の指定が可能。たとえば、「192.168.*.*」は「192.168」で始まるすべてのアドレスにマッチする。「192.168.12*.*」のような指定は無効。

MASK: ネットマスクを指定。IPパラメーター同様、ワイルドカードを使用可能。

ACTION: 条件にマッチした経路情報に対するアクションを指定する。INCLUDEは経路情報をメッセージに含める(送信時)あるいはルーティングテーブルに追加する(受信時)。EXCLUDEは経路情報をメッセージに含めない(送信時)あるいはルーティングテーブルに追加しない(受信時)。

DIRECTION: 経路情報の送信時(SEND)にフィルターをかけるか、受信時(RECEIVE)にかけるか、あるいは、送信時受信時とも(BOTH)かを指定する。省略時はBOTHだが、受信時と送信時では他のパラメーターの意味が異なる場合があるため、通常はSENDかRECEIVEを明示的に指定すること。

INTERFACE: フィルターを適用するIP(VLAN)インターフェースを指定する。PROTOCOL=RIPのときだけ有効。本パラメーター指定時は、該当インターフェースで送受信されるRIPの経路情報に対してのみフィルターが適用される。

NEXTHOP: ネクストホップルーターのIPアドレス。PROTOCOL=RIPかつDIRECTION=RECEIVEのときだけ有効。本パラメーターを指定したときは、受信した経路情報のネクストホップが本パラメーターの値と一致する場合にのみマッチする。RIP1の場合は、RIPパケットの始点IPアドレスが本パラメーターと一致するときだけマッチ。RIP2の場合は、RIPパケットのNext Hopフィールドの値が本パラメーターと一致するか、Next Hopフィールドの値が0.0.0.0で始点アドレスが本パラメーターと一致するときだけマッチする。

PROTOCOL: フィルターの適用対象となるルーティングプロトコル(RIPまたはOSPF)を指定する。デフォルトはANY(すべて)だが、プロトコルによって他のパラメーターの意味が異なるため、通常はRIPかOSPFを明示的に指定すること。



備考・注意事項

RIPに対するIPルートフィルターをコマンドラインから作成または変更したときは、RESET IPコマンドでIPモジュールを初期化するか、RESTARTコマンドでシステムを再起動すること。

OSPFに対するIPルートフィルターをコマンドラインから作成または変更したときは、RESET OSPFコマンドでOSPFモジュールを初期化するか、RESET IPコマンドでIPモジュールを初期化するか、RESTARTコマンドでシステムを再起動すること。



関連コマンド

ADD IP ROUTE FILTER
DELETE IP ROUTE FILTER
SHOW IP ROUTE FILTER



参考

RFC791, INTERNET PROTOCOL
RFC792, INTERNET CONTROL MESSAGE PROTOCOL
RFC950, Internet Standard Subnetting Procedure


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