[index] CentreCOM 8948XL コマンドリファレンス 2.9

ADD IP ROUTE

カテゴリー:IP / 経路制御


ADD IP ROUTE=ipadd INTERFACE=vlan-if NEXTHOP=ipadd [MASK=ipadd] [METRIC=1..16] [METRIC1=1..16] [METRIC2=1..65535] [POLICY=0..7] [PREFERENCE=0..65535] [TAG=1..65535]

ADD IP ROUTE=ipadd BLACKHOLE [MASK=ipadd] [METRIC=1..16] [PREFERENCE=0..65535]

ipadd: IPアドレスまたはネットマスク
vlan-if: VLANインターフェース(VLAN-nameかVLANvidの形式。nameはVLAN名、vidはVLAN ID)


IPルーティングテーブルにスタティック経路、または、ブラックホール経路を追加する。



パラメーター

ROUTE: 宛先ネットワークのIPアドレス。MASKと組み合わせて指定する。デフォルトルートの場合は0.0.0.0を指定する

INTERFACE: 本経路宛てのパケットを送出するIP(VLAN)インターフェース

NEXTHOP: ネクストホップルーターのIPアドレス。ダイレクト経路の場合は0.0.0.0を指定する

MASK: 宛先ネットワークのネットマスク。省略時はROUTEパラメーターで指定したIPアドレスの標準クラスマスクが使用される。デフォルトルートのマスクは0.0.0.0とする(省略可能)

METRIC: RIPおよびブラックホール経路が使用するメトリック。METRIC1パラメーターも同じ意味だが、BLACKHOLEオプションを指定した場合は、METRIC1でなくMETRICを使うこと。省略時は1

METRIC1: RIPが使用するメトリック。METRICパラメーターも同じ意味。省略時は1

METRIC2: OSPFが使用するメトリック。省略時は1

POLICY: 本経路のサービスタイプ(TOS)。省略時は0

PREFERENCE: 経路選択時の優先度。小さいほど優先度が高い。同一宛先に対して複数の経路が存在するときは、もっとも優先度の高い経路が使用される。省略時の値はデフォルト経路(0.0.0.0)が360、その他のスタティック経路が60、ブラックホール経路が5。なお、インターフェース経路は優先度0となる。また、経路制御プロトコルによって学習した経路の優先度は、SET IP ROUTE PREFERENCEコマンドで変更できる(確認はSHOW IP ROUTE PREFERENCEコマンドで行う)。

TAG: 経路タグ値。ルートマップ(ADD IP ROUTEMAPコマンド)のMATCH節で使用する。

BLACKHOLE: ブラックホール経路を登録するときに指定する。本オプションと同時に指定できるパラメーターは、ROUTE、MASK、METRIC、PREFERENCEだけとなる。



デフォルトルートを設定する。
ADD IP ROUTE=0.0.0.0 INT=vlan-white NEXTHOP=192.168.10.1

ネットワーク172.20.53.0/24への経路を設定する。
ADD IP ROUTE=172.20.53.0 MASK=255.255.255.0 INT=vlan-black NEXTHOP=172.16.1.1



備考・注意事項

本コマンドでMETRICを指定すると、METRIC値はMETRIC1として設定されるが動作に影響はない。



関連コマンド

ADD IP ROUTEMAP
DELETE IP ROUTE
SET IP ROUTE
SET IP ROUTE PREFERENCE
SHOW IP ROUTE
SHOW IP ROUTE PREFERENCE



参考

RFC791, INTERNET PROTOCOL
RFC792, INTERNET CONTROL MESSAGE PROTOCOL
RFC950, Internet Standard Subnetting Procedure


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