[index] CentreCOM 8948XL コマンドリファレンス 2.9

CREATE TRIGGER MODULE

カテゴリー:運用・管理 / トリガー


CREATE TRIGGER=trigger-id MODULE=module-name EVENT=event [module-parameters...] [AFTER=time] [BEFORE=time] [{DATE=date|DAYS=day-list}] [NAME=string] [REPEAT={YES|NO|ONCE|FOREVER|count}] [SCRIPT=filename...] [STATE={ENABLED|DISABLED}] [TEST={YES|NO|ON|OFF}]

trigger-id: トリガー番号(1〜100)
module-name: モジュール名
event: モジュール独自のイベント名
module-parameters: モジュール独自のパラメーター
time: 時刻(hh:mmの形式。hhは時(0〜23)、mmは分(0〜59))
date: 日付(dd-mmm-yyyyの形式。ddは日(1〜31)、mmmは月(英語月名の頭3文字。例:APR)、yyyyは西暦年)
day-list: 曜日リスト(MON、TUE、WED、THU、FRI、SAT、SUN、WEEKDAY、WEEKEND、ALLの組み合わせ。複数指定時はカンマで区切る)
string: 文字列(1〜40文字。空白を含む場合はダブルクォートで囲む)
count: 回数(1〜4294967294)
filename: ファイル名([device:]filename.extの形式。device:省略時はflash:と見なされる。拡張子は.scpか.cfg)


モジュールトリガーを作成する。

モジュールトリガーは、指定モジュールのイベントが発生したときに起動される。モジュールトリガーのパラメーターは、指定モジュールによって異なる。トリガーから実行されるスクリプトには、特殊な引数として、%D(日付)、%T(時刻)、%N(システム名)、%S(シリアル番号)が渡される。

サポートしているモジュールトリガーの一覧については、別表を参照。また、各モジュールトリガーの詳細仕様については、各機能の解説編を参照のこと。



パラメーター

TRIGGER: トリガー番号

MODULE: モジュール名

EVENT: モジュール独自のイベント名

AFTER: 一日のうちトリガーが有効な時間を制限するパラメーター。トリガーは、AFTERで指定した時刻から深夜24時までの間だけ有効となる。

BEFORE: 一日のうちトリガーが有効な時間を制限するパラメーター。トリガーは、深夜0時からBEFOREで指定した時刻までの間だけ有効となる。

DATE: 一年のうちトリガーが有効な日を一日だけに制限するパラメーター。DAYSと同時には指定できない。

DAYS: 一週間のうちトリガーが有効な日を制限するパラメーター。カンマ区切りで複数曜日を指定可能。WEEKDAYはMON,TUE,WED,THU,FRIと同義。また、WEEKENDはSAT,SUNと同義。ALLはすべての曜日。デフォルトはALL。DATEと同時には指定できない。

NAME: トリガー名。SHOW TRIGGERコマンドで表示されるもので、メモとして使う。

REPEAT: トリガーを一度だけ実行するか、それとも、何度でも繰り返し実行するかを指定する。繰り返しを許す場合は、繰り返しの限度も指定できる。YESとFOREVERは同義で、実行回数に制限を設けないことを示す。NOとONCEは同義で、一回だけしか実行を許可しないことを示す。回数を指定した場合は、指定回数まで実行を許可する。デフォルトはFOREVER。

SCRIPT: トリガー起動時に実行するスクリプトファイルを指定する。SCRIPTパラメーターは、1コマンドラインに複数個指定できる。また、トリガー作成後にも、ADD TRIGGERコマンドで追加可能。スクリプトの実行は記述順。1つのトリガーに関連付けられるスクリプトは最高5個。

STATE: トリガーの有効・無効。省略時のデフォルト値はENABLED。無効状態のトリガーは自動的には起動されないが、ACTIVATE TRIGGERコマンドを使えば手動で起動できる。

TEST: トリガーをテストモードにするかどうか。テストモードのトリガーは起動されても、SCRIPTパラメーターで指定したスクリプトを実行せず、ログにトリガーの起動を記録するだけ。ただし、ACTIVATE TRIGGERコマンドで手動起動された場合は、テストモードであってもスクリプトが実行される。デフォルトはNO。



表 1:モジュールトリガー一覧(詳細は各機能の解説編を参照)
モジュール
独自イベント
独自パラメーター
発生条件
SWITCH LINKDOWN PORT スイッチポートがリンクダウン
LINKUP PORT スイッチポートがリンクアップ
BGP MEMORY なし メモリー不足によりBGP経路を破棄
PEERSTATE PEER, BGPSTATE, DIRECTION BGPピア(との通信)状態が変化
PING DEVICEDOWN POLL 監視対象機器への到達性喪失
DEVICEUP POLL 監視対象機器への到達性回復
VRRP DOWNMASTER VRID マスタールーターがバックアップに降格
UPMASTER VRID バックアップルーターがマスターに昇格



スイッチポート1がリンクダウンしたら、down.scpを実行するモジュールトリガー「1」を作成
CREATE TRIGGER=1 MODULE=SWITCH EVENT=LINKDOWN PORT=1 SCRIPT=down.scp



関連コマンド

ACTIVATE TRIGGER
ADD TRIGGER
DESTROY TRIGGER
DISABLE TRIGGER
ENABLE TRIGGER
SET TRIGGER MODULE
SHOW TRIGGER




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