[index] CentreCOM 8948XL コマンドリファレンス 2.9

SET QOS PORT EGRESSQUEUE

カテゴリー:スイッチング / QoS


SET QOS PORT={port-list|ALL} EGRESSQUEUE[=queue-list] [LENGTH=1..65520] [MAXBANDWIDTH={bandwidth|NONE}] [SCHEDULER={STRICT|WRR1|WRR2}] [WRRWEIGHT=6..255]

port-list: スイッチポート番号(1〜。ハイフン、カンマを使った複数指定も可能)
queue-list: 送信キュー(0〜7。ハイフン、カンマを使った複数指定も可能)
bandwidth: 帯域幅(1〜2665845Kbps)


指定ポートの送信キューに関する設定を変更する。



パラメーター

PORT: スイッチポート番号

EGRESSQUEUE: 送信キュー。値を指定しなかった場合は、該当ポートのすべての送信キューが対象となる。

LENGTH: 最大キュー長。単位はパケット数。指定値が16の倍数でない場合は、もっとも近い16の倍数に丸められる。デフォルトは128。10/100MポートのSCHEDULERパラメーターにSTRICT(絶対優先)を指定する場合(デフォルト)は、最小値の16を指定する必要がある。1000Mポートではこのような設定は不要。

MAXBANDWIDTH: 送信キューの最大帯域幅(Kbps)。設定値の刻み幅はおよそ651Kbpsであり、指定値はもっとも近い刻み値に丸められる。NONEは制限なし。NONE以外の値を指定した場合は、該当ポートのすべての送信キューのLENGTHパラメーターに最小値の16を指定する必要がある。数値だけで指定する場合の単位はKbps。ただし、数値のあとに「K」、「M」、「G」をつけると、それぞれ「Kbps」、「Mbps」、「Gbps」の意味になる。「M」、「G」を指定する場合は、「0.256G」や「128.4M」のように小数を指定することもできる。スイッチポートの帯域(SET SWITCH PORTコマンドのEGRESSLIMITパラメーター)と矛盾しないように設定すること。デフォルトはNONE。

SCHEDULER: 該当キューで使用する送信スケジューリング方式。STRICT(絶対優先)、WRR1(重み付きラウンドロビン1)、WRR2(重み付きラウンドロビン2)の3つから選択する。同一ポート上の送信キューは、前記3つのスケジューリンググループのどれかに所属し、グループごとに送信動作が実行される。STRICTグループでは、上位キュー(番号の大きなキュー)の送信が完了するまで下位キューからはパケットが送信されない。WRR1グループでは、各キューの重み付け(WRRWEIGHT)に基づきラウンドロビンでパケットが送信される。ただし、WRR1グループ内のキューからの送信は、STRICTグループのキューがすべて空になっているときだけ行われる。WRR2グループでは、WRR1と同じく各キューの重み付け(WRRWEIGHT)に基づきラウンドロビンでパケットが送信されるが、WRR2グループ内のキューからの送信は、STRICTグループ、WRR1グループのキューがすべて空になっているときだけ行われる。デフォルトはSTRICT。なお、10/100MポートでSTRICT(絶対優先)を指定する場合(デフォルト)は、LENGTHパラメーターに最小値の16を指定する必要がある。1000Mではこのような設定は不要。

WRRWEIGHT: 送信キューの重み付け値。スケジューリング方式としてWRR1、WRR2を指定している場合、同一グループ内での送信比率(パケット数ではなくデータ量)を指定する。たとえば、WRR1グループに所属する2つのキューがそれぞれWRRWEIGHT=6、WRRWEIGHT=24の重み付け値を持つ場合、前者から1単位のデータを送信する間に後者からは4単位のデータが送信される。デフォルトは6。



すべてのスイッチポートに対し、送信スケジューリング方式として重み付きラウンドロビンを使うよう設定する。各キューからの送信比率は、上位キューから10:10:5:5:2:2:1:1とする。
SET QOS PORT=ALL EGRESSQUEUE=6-7 SCHEDULER=WRR1 WRRWEIGHT=60
SET QOS PORT=ALL EGRESSQUEUE=4-5 SCHEDULER=WRR1 WRRWEIGHT=30
SET QOS PORT=ALL EGRESSQUEUE=2-3 SCHEDULER=WRR1 WRRWEIGHT=12
SET QOS PORT=ALL EGRESSQUEUE=0-1 SCHEDULER=WRR1 WRRWEIGHT=6



備考・注意事項

10/100Mポートで絶対優先スケジューリング(SCHEDULER=STRICT)を使用するときは、キュー長(LENGTHパラメーター)を最小値の16に設定する必要がある。1000Mポートではこのような設定は不要。

スイッチポートの帯域制限機能(SET SWITCH PORTコマンドのEGRESSLIMITパラメーター)と重み付きラウンドロビン(WRR)スケジューリングは併用できない。



関連コマンド

DISABLE SWITCH PORT EGRESSQUEUE
ENABLE SWITCH PORT EGRESSQUEUE
SHOW QOS PORT
SHOW SWITCH PORT




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